ボスロボ

4日目。

61階に着いたらレベル上げを開始。

特に問題もなく3人は目標達成。

レベル50になりました。


「今日は軽かったね。

昨日レベル40まで上げられたのが大きかったかな。これでレベル上げは終了だよ。」


エマ

「ありがとうございました。

なんか動くスピードがすごく速くなった気がするよ。」


モルト

「器用さの上昇が料理にどんな影響を与えるのか楽しみです。」


「それと、ダンジョンに入ってた時は僕が強化魔法をかけてたから、ステータスが上昇してたんだよ。ステータス上昇効果がなくなるから、ダンジョンにいた時よりも弱くなってるから気をつけてね。」


エリオ

「あれほど強力な強化魔法なんて聞いたことがないですよ。レベルで言えば15以上の上昇効果でしたからね。」


「まあね。

それと装備も返してもらっとくね。

過剰装備だし。」


エリオ

「レベル50で過剰装備って適正レベルはいくつなんですか?」


「80ぐらいかな?」


エリオ

「は~。聞いた私が愚かでした。」


とにかく目標は達成したので3人を連れてリターンポイントでパエルモに帰還。

明日からは僕とモンスターチームだけでダンジョンに潜る。

今回は3人のレベル上げがあったから、いつもよりスローペースだった。

後2日あればダンジョンボスまでたどり着けるかな。



そして5日目。

黙々と進んで行く。

戦闘らしい戦闘は無し。

途中結界ではね飛ばして倒しちゃったモンスターはいたけどね。

85階まで行ったところで終了。


6日目。

今日はモンスターチームとも別行動。

僕は最下層を目指して進み、モンスターチームは狩りを楽しむ。


特に盛り上がりもなく100階に到達。


『最も強いのはダメージを受けない者だ。

 ダメージがなければ負けることはない。

 汝、体感せよ、自らの無力を。

 絶望せよ、勝てない戦いに。

 今、終わりが始まる。』


なんか、今回の謎の声は感じ悪いね。

声の内容から想像すると、今回のボスは防御特化型かな。

スプーンを使えば簡単に勝てそうだけど、謎の声に文句言われるからな~。

一応、普通に戦ってみるか。


現れたボスは・・・

なんかロボットアニメに出てくる主人公のライバルとか、ボスキャラが乗ってそうなロボットだ。

大きさは3メートルぐらいかな。

黒をベースに赤が差し色で入っている。

背中には大きなウイング。

脇腹あたりにはキャノン砲。

背中にはミサイルランチャー。

腕には大きく伸びた剣のようなもの。


世界観グラグラだね。


とりあえずいつものメイスを構える。

いきなりミサイルをばらまいてきた。

辺り一面爆発。

爆発に巻き込まれないように避ける。


土煙の中から、いきなりボスロボ。

剣での突き。

僕は避けながら、メイスで殴る。


硬い!?

これはメイスだけで倒すのは厳しいかも。

ボスロボは衝撃で後ろに一歩下がるが、ダメージはほとんど無さそう。


なら、

僕は至近距離から雷撃を放つ。

メカには雷特効はゲームの鉄板でしょ。


しかし、


「えっ」


雷がボスロボに吸い込まれていく。

これは吸収だよね。


じゃあ次だ。

炎、風、水、氷、土、光、闇、、、


結果、

ダメージが入るのは光と闇だけ。

他の属性はすべて吸収された。


なるほどね。

硬い装甲で物理攻撃に強く。

魔法もほとんどの属性が吸収。

これは厄介だね。

謎の声が強気だったのもわかる気がする。


攻撃もミサイルランチャーで広範囲攻撃。

キャノン砲はピンポイントで威力が強い。

機動力も高いし、接近戦も強い。

穴が無いし、普通に強い。


普通の冒険者はどうやって戦うんだろう。

魔法使いとかの後衛を守るのが難しそう。

しかも接近戦タイプの前衛だけだと、遠距離攻撃にやられるだろうし。


まあ、僕は負けないけどね。

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