Bランク商人
オリバー
「定食屋としてはあり得ないほど貴族様との接点も多い。それもかなり上位の貴族様だ。
今度の新規出店も大物が関わっているじゃないか?」
僕
「鋭いですね、、、
王都に出店するようにアーサー王子から要請されているんです。
時間がかかることは伝えてますけど。」
オリバー
「王族絡みか!?
もはやBランクですら頼りないが、、、
それでも少しはマシだろう。」
僕
「Bランク商人ってそんなに凄いんですか?」
オリバー
「ガロッソがBランクだ。
パエルモ伯爵には無理だが、小者の貴族相手なら普通にノーと言えるのがBランクだ。
世間知らずな貴族と敵対しても勝てるぐらいの影響力があるからな。」
僕
「でも僕の場合、パエルモ伯爵とか、セージ団長が後ろ盾になってくれてるから、あんまり意味が無いんじゃ?」
オリバー
「リズムリア王国内ではな。
だが、商人ギルドは国境を越える組織だ。
どの国でもある程度の影響力はあるぞ。
さすがにおぬしも外国には後ろ盾は無いだろ?」
僕
「アカツキ王国のホンダ公爵とか、
後はハンドル群島のサンティとかパウロの王様とか、かな。
色々とサポートしてくれてる感じです。」
オリバー
「次々とビッグネームが、、、
十分に手遅れだったな。。。」
オリバーさんが頭を押さえている。
オリバー
「まぁいい。
とりあえずBランクになっておけ。
なっておいて損はないはずだ。」
僕
「わかりました。」
オリバーさんの圧に負けました。
オリバー
「近いうちにギルドに顔を出してくれ。
手続き出来るようにしておく。」
僕
「ありがとうございます。」
オリバー
「それと、雇う人間はよく調べておけよ。」
僕
「えっと、、、」
オリバー
「おまえのところは注目の的だ。
色んな人間が集まるはずだからな。
悪意を持った人間も混ざっているはずだ。
注意しろよ。」
僕
「わかりました。
確か、ガロッソさんにも同じようなことを言われていたと思います。
ありがとうございます。」
後日手続きを済ませて、Bランク商人になりました。別にランクアップを目指してた訳じゃないけど、ランクを上げておいて悪いことはないみたいだし。年会費は上がったけど、それほどの負担じゃない。
そして、、、
アイラ
「募集が凄いことになっているぞ。」
マユラ
「お店に入りきれないぐらい応募来てるよ。」
僕
「どうしよう?」
ルーシュ
「コーラル商会に場所を借りましょうか?
あそこなら大きな倉庫などを持っているかと思います。」
僕
「なるほど。
じゃあ、それでお願い。」
アリエッタ
「別に1回で全員集めなくても、何回かに分けたらいいんじゃない?」
僕
「今日は最低限のチェックが目的だからね。
1ヶ所に集めて、ちゃちゃっと終わらしたいんだよ。」
アリエッタさんがコーラル商会に走って、無事に倉庫を1つ借りられました。
応募者には全員番号札を着けてもらい、倉庫に入ってもらった。
僕、アイラさん、マユラさん、アリエッタさん、ルーシュさん、リィズ、フィオの7人、全員で試験官をすることにした。
僕たちは手持ちに、応募者の名前と簡単な自己PRが書かれた資料を持っている。
倉庫の中は応募者でごちゃごちゃになっている。
アイラ
「どうやって面接を行うつもりだ?」
僕
「まぁ、ちょっと待っててよ。」
僕の手から幾条もの光が走る。
先ほどまでざわざわしていた倉庫内がシーンと静まりかえっている。
マユラ
「何が起きたの?」
僕
「ここにいる全員を『魅了』の状態異常にしたんだよ。今なら全員、嘘をつけないし、本心を語るし、ここでの記憶は残らない。
手分けしてヒアリングをしていこう。」
アリエッタ
「えげつなっ!?」
アイラ
「効率的、、、ではあるが。」
マユラ
「普通はやろうと思っても出来ないよね。」
ルーシュ
「さすがはアキラ様。」
リィズ
「何を質問すればいいですか?」
フィオ
「背後関係がメインですか?」
僕
「そうだね。本人の能力とかは思い込みとかもあって、発言が事実とは限らないからね。
純粋にうちで働きたいって人だけにしたいんだ。
何か気がかりなことがあったら、なんでも聞いてね。」
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