アルバイト希望
僕
「魔族って、けっこう強かっよ。」
パエルモのわが家。
みんなで晩ごはんを食べながら、先日のボルトの街での戦闘を振り返った。
今日の晩ごはんはピザ。
ボルトの街から周辺を散策した時に新鮮なバジルを大量購入出来ました。
だから、
マルゲリータ
ジェノベーゼ
を作りました。
作ったのはリィズとフィオだけど。
それとクアトロフォルマッジ。
ハチミツかけるとくせになるよね。
3種類のピザをみんなで食べる。
僕はマルゲリータが好きかな。
生地の味もしっかり感じるし、ウィリアムさんのトマトを使ったトマトソースは抜群。
シンプルだけど深みのある味わいだね。
ほかのも美味しいけどさ。
今回はオーブンで作ったけど、せっかくならピザ窯で作ってみたいな。
庭にピザ窯作っちゃおうかな。
色んな種類のピザを作りたいよね。
マリナーラとかも美味しいよね。でも、ピザってたまにしか食べないんだよな~。ピザを作らない時のピザ窯は邪魔だもんな~。
僕
「ガウが戦った魔族なんて、ガウと互角に魔法を撃ち合ってたからね。最後は無謀に接近戦を挑んで瞬殺されてたけど。
相当強かったと思うよ。
魔族のいる場所に行く場合は安全を確保しとかないとダメだね。」
アイラ
「だが、人間の連合軍が勝利したようだな。狂嵐のボウザーはガウが戦った魔族よりも更に強いだろう。それを倒した勇者も相当強いということだろうな。」
アリエッタ
「勇者様の勝利に各国はお祭り騒ぎみたいだよ。」
ルーシュ
「歴史的な大勝利ですからね。
これで大陸西部もかなり安定するんじゃないでしょうか。」
さすが北条君。
ミスターパーフェクトは異世界に来ても神様に愛されているらしい。
魔族の幹部を倒してしまうんだから。
歴史に名を残す偉業らしい。
僕は出会いたく無いのでランドル王国には立ち寄らず、パエルモに戻っている。
しばらくして落ち着いたらダンジョン攻略しようかな。
とりあえず活動エリアは広がったし、マユラさんはワインに満足してたし、良かったかな。ボトル産のワインは大陸東部では高級品らしい。大陸を横断しないと持って来られないからね。
コーラル商会のみんなもおみやげに渡したら喜んでた。
そんなある日。
営業時間を終えて片付けをしていると1人の女性が声をかけてきた。
女性
「あの~、すいません。
オーナーのアキラさんですか?」
僕
「そうですよ。
どうしました?」
女性
「突然すいません。
実はこちらで働かせてもらいたくて。」
僕
「え、えぇっ!?
うちで働きたいの?」
女性
「はい。
宜しくお願いします。」
ぺこりと頭を下げる女性。
どうしよう?
僕はどう対応していいかわからずキョロキョロしていると、
アイラ
「別にお店をやっていれば、働きたいという申し込みは珍しいことではないだろう。
面接をして、採用の合否を決めればいいんじゃないか。」
僕
「な、なるほど。」
マユラ
「満腹亭は労働環境が抜群に良いから、働きたいって娘、多いよ~。
いきなり頼み込むようなことをしないだけでさ。」
僕
「そうなんだ。」
ルーシュ
「普通に店員募集すれば山ほど応募があると思いますよ。」
アリエッタ
「あこがれの職場って感じだよ。」
そう言われると悪い気はしないな。
彼女たちも満足してくれてるみたいだし。
リィズ
「今は人数的には足りていますけど、お店を増やすとか、お考えでしたら雇って教育していくというのもありですよ。」
フィオ
「アキラ様のご判断に従います。」
フィオの言葉に他のみんなも頷く。
僕
「そうだな~。
アーサー王子からも王都に店を出せって言われてるし、、、
募集してみますか。」
女性
「あの~、
私は?」
僕
「応募第一号ってことで。」
アイラ
「後日面接を行う。
それに参加してくれ。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます