勇者パーティー

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今回は別人の話です。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

ランドル王国

連合軍の陣中にて


マサキ

「いよいよ決戦だな。」


ユウキ

「緊張してんのか?」


マサキ

「かもな。」


カナ

「仕方ないよ。

こんなに大きな戦いは初めてだし。」


レガード

「ですが、この決戦の勝敗を分けるのは我々の活躍次第です。緊張している余裕はありませんよ。」


マサキ

「そうだな。

みんなを勇気づけるような戦いをしないといけないな。

もう一度作戦を確認しておこう。」


レガード

「魔法使いの私がまずは血路を開きます。

そして、勇者であるマサキさんと大剣豪のユウキさんが突撃。その後を回復役のカナさんと私でサポートします。

目指すは狂嵐のボウザーの首。

指導者を失えば後は烏合の衆。

連合軍の勝利は間違いありません。」


ユウキ

「俺たちは閃光の勇者に、大剣豪、大神官、大魔道士のパーティーだ。どんな相手でも負けはしねぇよ。」


カナ

「大切なのは、どれだけ早く狂嵐のボウザーを倒せるかよ。私たちが手間取れば、それだけ被害が拡大するもの。」


マサキ

「カナの言う通りだな。

大丈夫。

俺たちなら出来るさ。」



そこに兵士が駆け込んできた。


兵士

「失礼致します。

ボウザーの軍勢が見えてきました。

勇者様たちもご準備を!」


マサキ

「わかった。

行くぞ、みんな!」




そして、戦場。

人間の連合軍対魔族。

ただし、魔族は人間ほどの人数はいない。

モンスターを使役し戦力にしている。

そのため数だけで言えば魔族よりも、モンスターの方が圧倒的に多い。


その最前線に勇者パーティーはいた。


レガード

「あちらです!

あちらに敵の本陣が見えます!」


マサキ

「わかった!

一気に突っ込むぞ!」


マサキとユウキを先頭にモンスターを蹴散らしていく。勇者パーティーの快進撃をモンスターたちでは止められない。


カーン

カーン


強烈な斬撃がマサキとユウキを襲う。

しかし、2人とも剣で対応した。


ユウキ

「コイツら強いぞ。」


マサキ

「ボウザーの懐刀と言ったところか。」


斧を構えた2人の魔族。

2人の魔族が勇者たちの行く手を阻んだ。


ユウキ

「こんなところで時間をかけてられねぇ!

マサキ!

ここは俺に任せて先に行け!」


マサキ

「だが、手練2人だぞ。」


ユウキ

「ふん、

準備運動にちょうどいい。

コイツらを倒して、すぐに合流するさ。」


マサキ

「わかった。

ユウキが来る前にボウザーを倒しても文句言うなよ。」


2人は互いに視線を交わしニヤリと笑った。

ユウキが前、その後ろにマサキが続く。


モブ魔族A

「ここは通さん!」


モブ魔族B

「死ねぇ!」


魔族の斧攻撃を避けながら、強引に前に出る。

そしてユウキは魔族を力任せに斬る。

斧で受け止められるが勢いで押し込む。


その隙にマサキが一気に駆け抜ける。


モブ魔族A

「待て!」


ユウキ

「行かせるかよ!

オラッ!」


魔族に向けて剣を振り回す。


カーン

キーン

カーン


激しい斬り合い。

両者一歩も退かない。


ユウキ

「一撃一撃が重い。

このままじゃ剣がもたないぜ。」


モブ魔族A

「そろそろ終わりにしよう。」


モブ魔族B

「我々の連携技、受けてみろ。」


モブたち

「「ダブルブレードロール」」


魔族2人が回転する独楽のようになりながら、ユウキに迫る。


ユウキは剣で受け止めようとするが、耐えきれず吹き飛ばされる。


ユウキ

「くっ、なんて威力だ。

一気にHPが減ったぞ。」


ユウキの体が優しい光に包まれる。


ユウキ

「カナ、助かったぜ。」


カナ

「みんなが全力で戦えるようにサポートするのが私の役目だからね。」


レガード

「さて、そろそろ彼らには退場してもらいましょう。マサキさんに追いつかないといけませんからね。」


ユウキ

「カナ! レガード!

勝負を決めるぞ!」

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