ボルトの街
やっぱり生産地。
オリーブオイルも種類が豊富。
本当に果汁って感じる。
パンにつける意味がわかるね。
何軒かハシゴしてオリーブオイルやワインを購入していく。
ワインは良し悪しがわからないからとりあえず店員さんのおすすめを買っていく。
せっかくなので夕食もここで食べよう。
キッシュと煮込みハンバーグ。
煮込みにはワインを使ってるんだろうね。
美味しかったです。しっかりコクがあって、味わい深いお味です。
キッシュはたまねぎとほうれん草がいい感じ。
僕がご飯を楽しんでいると、おじいさんが声をかけてきた。
おじいさん
「すみません。
冒険者の方にお願いがございまして。」
僕
「僕、冒険者じゃないんで。」
おじいさん
「し、しかし、その格好ですし。
それにモンスターも連れてらっしゃる。」
僕
「う~ん。
話せば長くなるんだけど、冒険者じゃないのは確かですよ。」
おじいさん
「で、でも戦いは出来るんですよね?
モンスターもおりますし。」
僕
「何の用件なんですか?
内容次第では考えるけど。」
おじいさん
「街を守るのに協力頂けませんでしょうか?」
僕
「どうして?」
おじいさん
「街を守っていた兵士たちが今回の連合軍に参加してしまい、街には戦力と呼べる人員はほとんどおりません。
もし、魔族やモンスターがこちらに流れてきた時に街を守る手段がありません。
若い衆が自警団を作っていますが戦闘経験はほとんどない者ばかりです。
畑が荒らされてしまうと、数年は収穫量が大きく減ってしまうでしょう。なんとかお力を借りれませんか。」
まぁランドル王国の隣国だからね。
もしかしたら敗残兵が流入する可能性はある。それに冒険者も集められているから簡単に雇えないんだろうね。
僕
「う~ん、、、
いくつか条件があります。
それでも良ければ。」
おじいさん
「どんな条件でしょう?」
僕
「期間は5日間。
それ以上は無理です。
それと、頑張るけど、被害が多少出てもおおめに見て欲しい。
報酬は金額減らしてもいいから、食材の優先購入をさせて欲しい。それと周辺国の名産品情報も欲しいな。名産品情報は前払いでもらえると嬉しいです。」
おじいさん
「食材の優先購入?
周辺国の名産品情報?
どういうことですか?」
僕
「僕は諸国を回って美味しい食べ物を集めているんだ。この街のワインやオリーブオイルみたいな名産品を購入したいんだよ。」
おじいさん
「その程度なら簡単ですが、、、
本当にそれでよろしいんですね。」
僕
「後から文句を言ったりはしませんよ。」
おじいさん
「ありがとうございます。
では明日から5日間、宜しくお願い致します。」
僕
「宜しくお願いします。」
翌朝、さっそく自警団の方たちをご挨拶。
ほとんどおじいさんって感じの人ばっかり。
確かにこれじゃ戦えないね。
自警団リーダー
「街の警備を手伝ってくれるっていうのはあんたか。」
僕
「はい。
宜しくお願いします。」
自警団リーダー
「なんか頼りねぇな~。大丈夫なのか?」
僕
「僕よりも、彼らが頑張ってくれるので。」
ガウ、リン、ドラ、ハナ、ゲコを紹介していく。
自警団リーダー
「おお!
強そうなモンスターだな!
こいつは頼りになりそうだ!」
やっぱり見た目って大事みたい。
とりあえず畑や街を覆う結界を展開。
さすがにかなりの大きさだから、強度はいまいちだけどね。
そしてモンスターチームは分担して街の周辺を警備する。
僕は分身を作って警備を任せる。
僕は先に周辺国の名産品チェックをしてきます。さすがにずっと街の警備をするのは退屈だからね。
このメンバーならよほどのことが無い限り大丈夫でしょ。
僕はみんなに任せてこっそり周辺国に向けて出発しました。
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