いざ西側諸国へ
いよいよ出発です。
僕
「いってきま~す。」
一同
「「「「いってらっしゃ~い」」」」
今回はドラを連れて行きます。
空の旅のお供にはドラゴンは定番だよね。
基本的に僕の結界の中に入ってもらうから、飛べても飛べなくても関係無いんだけど。
まずはドバン帝国のモルタナのダンジョンに移動。そこから出発だ。
目指すはランドル王国。
小さな国だけど、ダンジョンがある。
西側諸国には大国がない。
小さな国が乱立している。事情は詳しくわからないけど、その小国たちをドバン帝国が支援しているらしい。
まぁ、これは僕の個人的な予想だけど、直接支配すると魔族への対応が大変なので、支援というかたちをとり続けているんじゃないかな。
直接統治するのは大変。でも魔族に滅ぼされると次は自国が戦場になってしまう。だからこその支援。
まぁ、政治なんて綺麗事だけでは無いんだろうからね。
僕の空の旅はいつも通り順調です。
特に大きな問題もなく、飛行を続けました。
そしてランドル王国に到着。
街の少し手前で着陸して歩いて街を目指す。
僕は街に溶け込めるように冒険者スタイルにしている。ドラを連れているからより冒険者らしくなっていると思う。
街に入ると、街は活気があると言うよりも、殺気立っていた。人が多いけど、ピリピリしている。
どうしよう?
何かあったのかな?
でも僕に情報収集能力は無い。
なにせトーク力なんてゼロだからね。
何が起きているのかわからないけど、とりあえず第一目標のダンジョン入場をしよう。
そしたら、帰ってもいいしね。
落ち着いてから攻略に来てもいい。
そうしよう。
そして、ダンジョンの入口へ。
入口には衛兵さんが立ち、入場を禁止していた。
仕方ない。
衛兵さんに聞いてみよう。
僕
「すいません。入ったらダメなんですか?」
衛兵
「今はダンジョンへの入場は禁止されている。知らんのか?」
僕
「す、すいません。
久しぶりに街に来たもので、、、」
衛兵
「そうか。
お前、ドラゴンを連れているのか。
それなら討伐隊に入れ。
そうしたら活躍できるかもしれんぞ。」
僕
「討伐隊?」
衛兵
「本当に何も知らないんだな。
いいか、魔族の幹部『狂嵐のボウザー』がこのランドル王国に攻めてくるんだ。
人間が強くなるために利用しているダンジョンを制圧しようとしているらしい。
その為に各国が協力して討伐隊を結成しているんだ。冒険者の参加も推奨されている。ダンジョンを使いたければ、ダンジョンを守るのに協力することだな。
冒険者ギルドでも受付ているから行ってみたらいいぞ。」
僕
「ありがとうございます。
考えてみます。」
う~ん。
これはロールプレイングゲーム的な展開だね。狂嵐のボウザーというボスを倒さないと次のダンジョンに進めない、こういうのよくあるよね。
でもさ、、、
僕は少し離れてから、見えないように魔法をかけて、衛兵さんの横をすり抜ける。
ダンジョンに入り込む。
これで当初の目的は達成。
いつでもすぐに来られるようになりました。
だいたいさ、ボスを倒すよりも衛兵さんをどうにかする方が簡単でしょ。さすがに攻撃するのはまずいからね。
横をすり抜けました。
ちゃんとロールプレイングゲームみたいに動く必要は無いからね。
でも魔族が攻めて来るなら、少し情報が欲しいな。ダンジョンに入っている間に街が魔族に占領されているとか嫌だからね。
今、どんな状況なのか調べてから今後の行動を決めよう。
情報収集の定番と言えば酒場?
それとも食堂?
市場のおばちゃんとか?
どうしようかな?
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