餅つき大会

モルタナから帰ってきました。


マヒルさん大丈夫かな~。

この世界での一人旅は危険だからね。

一応、いくつか保険はかけてきた。

別れる前にポーションの詰合せを渡してきた。その中に1つだけ高級ポーションを入れてある。体の部分欠損ぐらいなら回復出来る効果がある。


それと召喚石というアイテムも渡してきた。

これはピンチの時に使うと、モンスターを召喚して助けてくれるアイテムだ。使い捨てだけど、1つ持ってると安心だよ。今回渡した召喚石はレベル80ぐらいのモンスターが召喚できる。


無事に満腹亭に食べに来て欲しいな。



ダンジョンをクリアしたら、リターンポイントを使用して帰宅しました。


でもガウからは、

『消化不良だ。もう少し暴れたかった。』

と言われてしまった。

確かにマヒルさんのサポートだけだったから、まともな戦闘はしてないもんね。


「ごめんね~。

じゃあさ、みんなをダンジョンに送るよ。

1週間ぐらいダンジョンを楽しんでおいでよ。」


ガウ

『感謝する。』


ガウの尻尾がブンブン。

嬉しいんだね。


モンスターたちをダンジョンに送り届けて僕は家に戻ってきた。

ダンジョンの門番さんはびっくりしてた。

ガウ、リン、ドラ、ハナ、ゲコ。

5体もモンスターを連れてくる人はいないんだろうね。ハナにはマジックバックを持ってもらっている。素材やアイテムを持って帰ってもらうつもりだ。


モンスターたちをダンジョンに送り届けて、パエルモに戻ってきた。



そして、今日。

イベントを開催する予定です。

それは、餅つき大会!

昨日の夜からもち米の浸水をしています。

後は蒸せば準備完了だ。


もちろんだけど、ヒメレスさんに頼んでいた臼と杵は完成しているよ。

満足の完成度です。

時間はかかったけど、ヒメレスさん、ありがとう。


マユラ

「この臼に蒸した米を入れるんだよね?」


リィズ

「もち米です。普通の米より粘りが強いんです。」


アリエッタ

「それを杵で叩く。」


フィオ

「いきなり全力で叩いたらダメですよ。もち米が飛び散ってしまいますからね。」


アイラ

「最初は優しく杵で押し潰すようにするんだな。」


ちなみに餅つきの最中に、もち米をひっくり返したりするのは僕がやります。

杵で叩くのはうちの女性たち。

僕なら杵で手を叩かれても大丈夫だからね。


それと結界創造も活用。

もち米が臼の外に飛び出さないように結界を張りました。

便利だね~。

この結界があれば杵に水をつける必要も無いんだけど、やっぱり雰囲気は大切にしたい。

ちゃんと基本通りやりたいね。


アリエッタ

「トリャ~ァ~!」


トップバッターはアリエッタさん。

その後、リィズとフィオ。

ルーシュさん、マユラさん、アイラさん。

合計6回の餅つきを実施。

出来上がった餅はきな粉餅、あんこ餅、磯辺焼き。

残りはマジックバックで保存しておきます。


ビヨーンと伸びるお餅。

美味しいよ!

あんこ餅と磯辺焼きのコンビ。

交互に食べたら無限にいける気がする。


つきたてのお餅は美味しいよね。

せっかくだからお世話になっている人に配ろう。

僕はウィリアムさんたちと実験農場に届ける。

リィズとフィオはデラーノさんのところに届けに行った。

アイラさんとマユラさんはコーラル商会。

アリエッタさんとルーシュさんは孤児院に届けに。


みんなに人気だったよ。

ウィリアムさんとニコラスさんのところでも、子どもたちが大喜び。


シヴァ

「面白い食べ物ですね。

まるでチーズみたいに伸びる。

こんな食べ物初めてです。」


シエラ

「子どもたちも大はしゃぎです。」


ケント

「見ろ!見ろ!凄いだろ!」


バーナード

「俺はもっと伸ばせるぞ!」


子ども以外もはしゃいでるね。


ケントさんとバーナードさんは子どもと一緒になって遊んでいる。

独り立ちしたとは言え、まだまだ子どもっぽさはあるみたい。



他のみんなが届けに行ったところも好評だったみたい。餅つきそのものも楽しかったし、またやりたいね。

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