伝説の工具
ガンズ
「オリハルコンがあっさりと、、、」
メリル
「この切断面、、、凄い!」
ガンズ
「そのスプーンはなんなんだ!?」
僕
「これは気にしないでください。」
スプーンは説明が難しいからね。
ガンズ
「・・・わかった。
とりあえず、後で希望のサイズを伝えるからカットしてくれるか。」
僕
「わかりました。」
ガンズ
「よし。それなら作る工具のサイズを確認しよう。」
ヒメレスさんの仕事道具を一緒に見ながらガンズさんとヒメレスさんで打合せを始めた。
・・・僕は暇です。
メリル
「では、私たちは今回のご依頼の報酬について話をしましょうか。」
僕
「そうですね。
一応、御礼の品の詰合せを用意してきました。足りなかったら教えてください。」
僕はマジックバックから取り出す。
オリハルコン、ヒヒイロカネ、アダマンタイト、ミスリルの金属詰合せと魔物の素材色々。
メリル
「ストップです!
明らかに過剰です!」
僕
「あっ、それじゃ、今回作ってもらう工具にスキルの付与をお願いします。」
メリル
「スキルの付与?」
僕
「そうだな~。オリハルコンだと手入れが出来ないかもしれないので、自動修復とか付与出来ませんか。」
メリル
「不可能ではありませんが、、、
自動修復のスキルを取り出せる素材は限られていますよ。回復力が異常に高いモンスターの素材とかはお持ちですか?」
僕
「あるよ。
ギガントヒドラの皮があるな。」
メリル
「ギガントヒドラ、、、」
僕
「ダメですか?」
メリル
「おそらく大丈夫です。
少し棟梁とも相談します。」
打合せをするガンズさんとヒメレスさんのところにメリルさんも加わった。
ミトン
「これは凄いことになりましたよ!
素材や特殊効果を考えれば、伝説の武器に匹敵する工具になりそうですね。」
僕
「『伝説ののみ』。
後世に語り継がれたらいいね。」
ミトン
「後の世の職人が、なんでこんな物を作ったんだろうって、パニックになるんじゃないですか。」
僕
「なんなら量産する?」
ガンズ
「絶対ダメだ!」
遠くからガンズさんの声が響いた!
僕
「わ、わかりました。」
よく聞こえてたな~。
ガンズさんが本気だ。
ついでに何本か頼もうかな~、と思ってたけど止めた方がいいみたいだね。
しばらく待つと、3人が戻ってきた。
ガンズ
「待たせたな。
これだけ作るなら5日は欲しいな。」
僕
「ヒメレスさん、今度、いつ休める?」
ヒメレス
「そうですね。8日後なら大丈夫です。」
僕
「じゃあ、8日後でいいですか?」
ガンズ
「こちらはかまわん。
最後の確認もしたい。
わしを呼んでくれ。」
僕
「わかりました。
じゃあ、お願いします。」
僕たちは挨拶を交わして、ガンズ工房を出た。
そして、すぐにリターンポイントでパエルモに戻った。
ヒメレス
「えっ、あっ、えっ!?」
いきなり目の前の景色が変わったことに戸惑うヒメレスさん。
僕
「お疲れ様でした。
じゃあ、8日後の朝に迎えに行きますので。」
ヒメレス
「ベルン王国が日帰り。。。」
僕
「聞いてます?」
ヒメレス
「あ、いや、すみません。」
とりあえず、次にヒメレスさんとガンズ工房に行くことを確認して別れた。
ヒメレスさんの新しい工具がどんな感じに仕上がるのか楽しみだけど、その前にタチアナ様との2回目の打合せがある。
それまでに色々と準備しないといけない。
さすがにわざわざ相談されて、何も無しだと格好がつかないからね。
まずは一度パエルモの孤児院を訪ねてみようと思う。現在の状況を自分の目で確認しておかないとね。人から聞いた話を鵜呑みにしていると大事なことを見逃しそうだからね。
明日の午後に行ってみよう。
中に入ったことはないけど、場所は知っている。いきなり行って入れるのかな?
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