ケントとバーナード
今日はウィリアムさんとニコラスさんのところに訪問です。今日は訳あってハナを連れて来ています。
今日は目的が3つある。
大忙しなのだ。
ウィリアム
「ようこそ、お越しくださいました。」
ニコラス
「今日はお呼び立てしてすいません。」
僕
「いえいえ、僕も用事があったので。」
ウィリアム
「どうします。先にアキラさんの用事を済ませますか?」
僕
「いや、急ぐ話じゃないからいいよ。
先に会いましょ。」
ニコラス
「ありがとうございます。」
ニコラスさんの家に到着すると、見慣れない顔が2人いた。
この2人、顔が同じだ。
兄弟なのかな。
ニコラス
「紹介致します。
甥のケントとバーナードです。
私の兄の息子で、双子です。」
ケント・バーナード
「「よ、宜しくお願いします。」」
なんかたどたどしいね。
年齢は僕と同じぐらいかな。
ニコラス
「畑を耕したいと希望しているのが、この2人です。」
ペコリと頭を下げる2人。
ウィリアムさんとニコラスさんたちが作った野菜だけだとお店で使うには足りないのだ。結局、コーラル商会から買っている方が多いぐらいだ。
だから、誰かちょうど良い人がいたら紹介してほしいって話をしていたのだ。
ニコラス
「2人には兄がいて、農地はその兄が引き継ぐので2人には農地が無いんです。農家ではよくある話なんですがね。
仕事がないので冒険者になるという話だったので、それならと相談させて頂きました。」
僕
「人手が欲しかったので助かります。
ニコラスさんの甥っ子さんなら信頼出来ますし。」
ニコラス
「そう言って頂けると有難いです。」
僕
「じゃあ、家と農地を用意しますね。
他にも必要な物があったら言ってくださいね。」
ケント
「えっ!?
用意してくださるんですか?」
バーナード
「本当ですか?
しばらくは居候と思っていたんですけど。」
僕
「今ちょうど、ストックの家もあるから、すぐに用意出来るね。
農地はハナが整えてくれるよ。」
ケント・バーナード
「ストックの家???」
ニコラス
「お金はどうしましょう?」
僕
「う~ん。
そうだね。
一応借金ってかたちかな。
ニコラスさんたちと同じで納品しながら、その売上で返済していく感じ?
今度コーラル商会に相談しとくよ。」
なんかケントさんとバーナードさんが不安そうなんだけど。僕はお金の計算は得意じゃないからね。
ウィリアム
「ま、まぁ、いいんじゃないですか。
家が手に入るのは良いことですよ。
家と畑があれば、結婚相手も探しやすいでしょ。」
僕
「結婚相手?」
ニコラス
「そうですね。
2人とも結婚適齢期ですからね。
特に農家の息子だと畑と家を持っているかどうかが判断基準になりますからね。」
確かに農家は若くして子沢山が多い印象がある。僕と同い年ぐらいで適齢期か~。
色々考えちゃうね。
僕
「とりあえず、家を建てちゃいましょうか。ハナは農地を整えといて。」
ハナ
『・・・うん。』
僕たちはニコラスさんの家を出て、
まずは場所を決める。
それから、
大きめの岩は破壊して破棄する。
魔法で土地を平らにする。
その上で固める。
あっという間に整地が出来た。
ケント・バーナード
「「なっ!?」」
ニコラス
「最初は驚きの連続だぞ。」
ケント
「無茶苦茶だよ!」
バーナード
「おじさん、
なんで平然としてるんですか!?」
ニコラス
「アキラさんと一緒にいると、これぐらいでは驚かなくなるよ。」
整地した土地に家を出す。
後は動かないように固定。
これで完成。
僕
「家が完成したし、お昼ごはんにしようか。」
子どもたち
「「「「やった~!!」」」」
子どもたちには退屈な話だったよね。
今日はホットサンド。
中身はピザソースとチーズ。
それとアンコとイチゴを挟んだデザート用。
アツアツを保管出来るマジックバックは便利だね。
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