目標達成

3日目。

僕のチームは47階まで飛んで行く。

そこで40階到達のモンスターチームと交代。

最終的に全員で50階に到着。


イイジマ

「たった3日で50階まで進むなんて、、、」


「やっぱり40人もいると遅くなっちゃうね。20人なら2日で余裕だったのに。」


イイジマ

「十分速いですよ。

でも50階のモンスターは強いでしょう。

我々で倒せますか?」


「僕が弱らせたモンスターにトドメをさすだけだから大丈夫ですよ。

攻撃力の高い武器もお配りしたでしょ。

それに、奇襲されたりしないように僕の従魔たちが周囲を守ってくれますし。」


イイジマ

「アキラさんがおっしゃるなら大丈夫なのでしょうが、不安はありますよ。」


「明日からのお楽しみですよ。」



4日目。

ようやくレベル上げのスタートだ。

今日からは40人でまとまって動く。


僕とハナとゲコは騎士たちの周囲でスタンバイ。

ガウ、リン、ドラが周辺にいるモンスターを集めてくる。羊の群れを牧羊犬が追いたてるイメージかな。

ガウ、リン、ドラが連れてきたモンスターを僕が瀕死+マヒの状態にしてしまう。

広範囲の魔法で一撃だね。

そして、動けなくなった瀕死のモンスターを騎士たちに倒させる。


騎士

「なんなんだ、これは?」


騎士

「俺たちは何をやっているんだ?」


イイジマ

「考えるな。

無心で倒せ。」


棒立ちのまま動けない瀕死のモンスターたち。それを次から次へと倒していく。


もともと騎士たちはレベル20過ぎ。そこに僕の補助効果がつくのでだいたいレベル40ぐらいに相当する。更に武器は高い攻撃力を誇る物を渡しているため、瀕死のモンスターなら瞬殺出来る。


騎士

「凄まじいスピードでレベルが上がっていく。」


騎士

「これは現実だよな、、、」


「レベルが40になった人は教えてくださいね。40まで上げる約束なので。」


奥に向かって移動しながらガウたちが連れてきたモンスターを片っ端から倒していく。


51階ではモンスターハウスを発見。


「ラッキー!

モンスターハウスだよ。楽にモンスターが出てくるね。入るよ。」


モンスターハウスとは、ダンジョンのトラップの1種で、入ると大量のモンスターに襲われる部屋だ。

僕からすると大量のモンスターが一気に出てくるので有難いだけなんだよね。


イイジマ

「ダンジョン51階のモンスターハウスを躊躇なく入る、、、

悪い夢を見せられているようだ。」


なぜか、げっそりしているイイジマさん。


さすがに人数が多いので、1日では終わらなかった。でも、レベル30代後半にはなっているので、明日の昼までには終わらせられると思う。

夕方にはホンダ公爵に報告出来るかな。



5日目。

今日は52階からスタート。


「今日には終わらせて帰りたいから、みなさん頑張ってくださいね。」


イイジマ

「承知しました。

もう、お好きにしてください。」


なんか、若干投げやりだね。

とりあえず、昨日と同じ布陣でモンスターを倒していく。


入って2時間経過。

徐々にレベル40達成者が出てきた。

そうするとレベル上げをする人数も減り、飛躍的にレベル40になる騎士が増えていった。


予定通り昼前には全員のレベルが40になった。そのため、一度ダンジョンを出ることにした。


「お疲れ様でした。

これで依頼は達成だね。

僕はホンダ公爵のところに戻るけど、みんなはどうするの?」


イイジマ

「もう少しだけダンジョンに入ろうと思っています。あまり戦った実感がないので。」


「そうなんだ。

じゃあ、ここでお別れだね。

イイジマさん、武器の回収と依頼達成の証拠になる何かを用意して頂けませんか?」


イイジマ

「承知しました。

全員レベル40になったという文書を書きましょう。」


イイジマさんの指示に従い、みんな武器を集めてくれる。


「装備も弱くなるし、僕の補助効果もないから無理しないでくださいね。」


イイジマ

「ご配慮ありがとうございます。

25階程度で肩慣らしをするだけですので、ご心配なく。」


その後、片付けが終わり次第、ジュカーイを出発した。

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