トレイン
デジーマ旅行から帰ってきて、毎日真面目に働いています。
今度は他のダンジョン行ってこようかな。
まずはセントラル大陸の残り2つのダンジョンかな。
大陸の中央付近と西部。
まずは中央あたりかな。
でも大陸中央に位置するドバン帝国は人間至上主義。リィズ、フィオ、アリエッタは獣人。たぶん居心地は良くない。
中央付近のダンジョンは確保するだけで、遊びに行くなら西部かな?
それとも別大陸?
楽しみは広がるね。
そんなある日。
「アキラさん!
いらっしゃいますか!」
満腹亭に男性が飛び込んできた。
誰?
僕
「僕ですけど、、、」
男
「突然すいません!
冒険者ギルドのロイズの使いで来ました!
至急、ギルドにお越し頂けませんか!」
ロイズさんの使いでした。
むちゃくちゃ慌てているみたい。
ロイズさんにはお世話になってるからね。
僕
「わかりました。
すぐ行きます。」
男
「助かります。こちらへ!」
男性と一緒に冒険者ギルドへ。
慌てているけど、遅い。
まぁいいけど。
ギルドに到着するとギルド内は騒然としていた。
ロイズさんの部屋に案内された。
ロイズ
「急に呼び出してすいません。
緊急事態です。」
僕
「どうしたんですか?」
ロイズ
「ワイバーンの大群が街に迫っています。」
僕
「山から降りて来たんですか?」
ロイズ
「おそらくトレインです。」
僕
「トレイン?」
ロイズ
「モンスターは通常住みかを出てきません。ですが、戦闘中など、興奮状態のモンスターは逃げる相手を延々追いかけてきます。
大量のモンスターを引き連れて逃げ回る行為を『トレイン』と呼ぶんです。」
僕
「じゃあ、誰かがワイバーンを引き連れて逃げて街に向かってるってことですか?」
ロイズ
「おそらく作為的のものです。
『翼竜の一刺』が発見し、通報してくれました。
ワイバーンは飛行しますし、スピードが速いモンスターです。並の冒険者ではトレインをする前に殺されます。それが出来るような実力者がうっかりトレインを引き起こすとは考えられません。」
僕
「誰がそんなことを?」
ロイズ
「わかりません。
調べるのは解決した後になるでしょう。
まずはワイバーンへの対応です。
街まで到達すれば被害は甚大になります。
そうなる前に騎士団と冒険者ギルドで対応しようと、今、対策に動いています。」
騎士団と冒険者ギルドの共同作戦か。
僕
「で、僕を呼んだ理由は?」
ロイズ
「ワイバーンを一掃して頂けませんか。
冒険者や騎士団が対応すると言っても、ワイバーンを倒せる実力がある者などほとんどいません。
それにワイバーンには街壁も無意味です。
街に接近された時点で取り返しのつかない被害が出てしまいます。
街を守る為にアキラ君の力を貸して頂けませんか。」
僕
「断る理由はないですよ。
じゃあ、倒してきましょうか?」
ロイズ
「ワイバーンの数は50を超えているようです。アキラ君でどの程度減らせますか?」
僕
「うちのモンスターたちと一緒に行けば、取りこぼしなく全滅させられると思いますよ。」
ロイズ
「心強い。
では、ギルドからの依頼としてお願いします。参加料プラス討伐報酬というかたちになります。」
僕
「わかりました。行ってきますね。」
今回はガウ、リン、ドラの飛行可能なメンバーで直行。ビューンっとひとっ飛び。
いつものタカート山脈からかなり街に近付いた場所にワイバーンたちが飛んでいた。
確かに50頭ぐらいかな。
『翼竜の一刺』が見つけて、街に通報するために走ったらしい。
ディオンさんたち、大活躍だね。
そのワイバーンの群れの前方に4人組が走っている。あれが犯人か。
僕
「僕が犯人の4人組を確保するね。
みんなはワイバーンを仕留めて。
何頭倒したかわかるように尻尾の針を集めといてね。」
ガウ
『承知した。』
リン
『は~い。』
ドラ
『瞬殺だぜ。』
頼もしいね。
さぁ、戦いの時間だ!
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