海で遊ぼう

楽しいよ。

そりゃ、もちろん。

可愛い女の子たちとビーチで遊ぶ。

最高だよ。


元の世界で学校の旅行とかもあったけど、大嫌いだった。

友だちもいなかった。

余り物だけで集められたり、

人数の少ない班に入れ込まれたり。

どこに行くかよりも、誰と一緒に行くか、が大切だって痛感する。


みんな、海は初めてだった。

僕も海で遊んだことはない。

ベルフォームの時は服を着たまま結界で潜っただけだしね。



ちなみにモンスターたちも一緒に遊んでます。ハナは海水はあんまり好きじゃないみたい。砂浜で遊んでいる。


みんなでビーチバレーもやったりしてみました。

リィズ、フィオ、ルーシュ、ガウ、リン、ボゥ 対 アイラ、マユラ、アリエッタ、ドラ、ハナ、ゲコ


コートを広めにして対戦。

白熱しました。

僕は審判とボールに結界を張って壊れないようにしてます。



能力的にはモンスターたちが高い。

でも人間と協力してバランスをとってくれている。


なにせ、本気過ぎると死人が出ちゃう。

でも、みんな負けず嫌い。

ちょくちょく本気になっている。


ガウとゲコのスピード対決

リンとドラの空中戦

ボゥとハナのレシーブ力


もちろん人間も頑張ってる。

リィズとフィオも力は戦闘職のメンバーから大きく落ちるけど、素早さはけっこう高い。



周囲の人たちはドン引きしてたけど、楽しかった。


昼ごはんは海の家で焼きそばとラーメン。

チープだけど、なんか美味しい。

雰囲気かな。


昼からも遊びまくった。

帰る前にハナと僕が協力して作った砂のお城。あまりの完成度にびっくり。

巨大なオブジェ。

魔法の力で作ったからけっこう丈夫に出来ちゃいました。




そして、翌日。

『花鳥風月』へ。


おじさん

「話は聞いています。

花鳥風月のオーナーシェフのミチバです。

厨房の見学ですね。」


「よろしくお願いします。」


『花鳥風月』は高級料亭って感じ。

もちろん高級料亭なんて行ったことなんて無いけどね。

出している料理は和食の懐石って感じ。

丁寧な仕事で出汁を活かしている。

野菜1つとっても下処理から、細工から、すべて繊細。


僕らは領主様の紹介の賓客。

とても扱いが良い。

リィズやフィオが質問したら、丁寧に教えてくれる。

鰹節や昆布の出汁の取り方

魚のさばき方

細工切りのやり方


昼ごはんは花鳥風月のコース料理

美味しかったです。

デラーノさんの料理も高級料理だったけど、更にお高い感じ。

魚も

皮だけを炙ったり、

味噌漬けにしたり、

漬けになってたり、

仕事が細かい。


煮物も素材の良さを出汁で引き出す。

もちろん、僕には細かいことはわからないけどね。



「今日はありがとうございました。

大変勉強になりました。」


ミチバ

「良かったです。

お連れ様も熱心ですし、理解が速くて、説明もしやすかったですよ。」



リィズとフィオも満足だったみたい。


リィズ

「とても面白かったです。」


フィオ

「まったく違う考え方で勉強になりました。」


「店に帰ったら色々試してみたいね。

まぁ、うちは庶民的な定食屋だから、ここまでのことは出来ないけどね。」


リィズ

「でも活かせることも沢山ありそうです。」


フィオ

「お味噌汁も一段美味しく出来る気がします。」


「お味噌汁も出汁が大切だもんね。」


パエルモに帰ったら、リィズとフィオと一緒に料理の研究をしたいな。

デジーマで乾物も沢山仕入れたから、準備は万端。



ちなみに、アイラさん、マユラさん、アリエッタさん、ルーシュさんたちは今日は街で遊んでいる。

なにせ異国だからね。

街を歩き回るだけでも楽しいよね。

買い物も色々してたみたい。

女子メンバーでのショッピングは楽しかったようです。

僕は買い物はサクサク終わらせるタイプだから、こういった別行動で良かったかも。



夜ごはんをデジーマで食べて、パエルモに戻りました。

翌日にはコーラル商会のみんなにお土産を持参。今回は漆器にしてみました。

綺麗だったから。

みんな喜んでくれました。

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