社員旅行

イリーナさんの結婚報告を受けて数日。

平和な日常が過ぎている。


「みんなで旅行に行かない?」


僕からの提案に対して、


マユラ

「いいね!

どこに行くの?」


「アカツキ王国にしようと思うんだけど、どうかな。」


アリエッタ

「賛成!

セントラル大陸の外に出るなんて初めてだよ。」


リィズ

「本場のアカツキ王国料理を食べてみたいです。」


フィオ

「調理しているところも見られたら最高です。」


アイラ

「アカツキ王国にもダンジョンがあるだろ。レベルを上げたいな。」


ルーシュ

「ショッピングもしたいです。」


マユラ

「せっかくだし海で遊ぶのもいいんじゃない。」


なるほど。

バラバラだね。

でも、みんな乗り気で良かった。


「よ~し。

じゃあ、みんなのリクエストに応えよう!」


リィズ

「やった!」


アイラ

「お店はどうするんだ?」


「そうだな~。

1週間ぐらいなら休んでもいいんじゃない。

日曜の朝に出発して土曜の夕方に帰ってこよう。日曜日にお店の準備をして、翌週から平常運転って感じでどうかな。」


マユラ

「普通なら、どうやってもアカツキ王国に行けない日数だけどね。」


ルーシュ

「それを簡単にやってしまうのがアキラ様の凄いところです。」


「ありがとう。

日曜の朝にジュカーイのダンジョンに行って

日曜に20階、月曜に40階、火曜に60階。

水曜に70階付近でレベル上げ。

水曜の夜に出発して、木曜の朝にはデジーマに到着。

木、金、土とデジーマを満喫して帰ってこよう。」


アリエッタ

「超ハードスケジュールだね。」


アイラ

「ダンジョン内での移動スピードが異常だな。」


「大丈夫、大丈夫。

少し余裕を見てるぐらいだよ。」


フィオ

「旅行中、ここはどうしますか?」


「ゲコの子分に留守番をお願いしようと思って。ゲコは子分を3体召喚出来るんだ。

Bランク相当だから、お店の守りもばっちりだよ。」


アリエッタ

「Bランク相当のモンスター3体が守る家か~。泥棒に入るのは超危険ね。」


ルーシュ

「コーラル商会の方々には事前にお伝えしておいた方が良さそうですね。」


「あっ、そうだね。

明日言っとくよ。」




そして、準備は整い日曜の朝。


「じゃあ、出発するよ。

忘れ物はないね?」


みんな

「「「「は~い。」」」」


「ゲコイチロー、ゲコジロー、ゲコサブロー、留守番よろしくね。」


子分たち

『ゲコッ!』


能力的にも見た目的にもマスクをとったカエル忍者って感じの子分たち。

留守中の家を守ってもらう。

貴重品は僕のマジックバックに入れてあるので、どちらかというと建物そのものを守る感じかな。

ガロッソさんに旅行を報告したら、コーラル商会からも、見回りに誰か来させてくれるらしい。

ちゃんとお土産買わないとね。


「出発~!」


ダンジョンマップを使用する。

瞬く間にジュカーイのダンジョンに到着していた。


最初の3日間はダンジョン内の移動重視。

空いた時間でアイラさん中心に護衛メンバーの連携を確認していた。

タンク役のマユラさん

前衛アタッカーのアイラさん

後衛アタッカーのアリエッタさん

オールラウンダーのルーシュさん

ルーシュさんは戦闘経験が浅いのに役割はオールラウンダーなのでやることが多い。

そこをアイラさんが指導してくれている。

毎日1時間程度だけど素人目に見ても連携は良くなってきたと思う。

戦闘ではアイラさんがリーダーだね。


水曜は午前中に70階まで進んで、午後はレベル上げタイム。

モンスターを倒した時に得られる経験値もガッポリ。

みんなぐんぐんレベルが上がっていく。

夕方にはみんなレベル60を突破しました。


アイラさん曰く、レベル60は世界最高クラスらしい。

まぁ、パエルモ最強の冒険者『翼竜の一刺』のみんなもレベル30を超えた程度。

特にアイラさんは上級職だからステータスもかなり充実している。


基本的には戦闘はしないリィズとフィオもレベルは60になっている。上昇するステータスが戦闘職とは違うから単純な比較は難しいけど、もしかしたら世界最強の料理人とメイドかもしれない。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る