ジュカーイへ

ホンダ公爵との会談を終え、

トードーさんが食品のリストをくれた。

リストから選んだら、その生産者につないでくれるらしい。


豆腐

油揚げに厚揚げ

納豆

ちくわにかまぼこ

こんにゃく


スーパーの冷蔵売場であるような食品が沢山手に入りました!


それに小豆もあったよ。

これであんこが作れる!

大福やどら焼きなんかも作れるね。

もち米もゲットしております。

おはぎもいけるね

ぬかりは無いよ。


大量購入してお店の人もびっくりしてたよ。




「僕の方はある程度目的達成出来たんで、ダンジョンのある街に行ってみようと思います。」


マヘリア

「こっちはまだ交渉が色々あるから数日かかるかな。

帰りはヒナタのリターンポイントで帰れるから、好きに遊んでらっしゃい。」


「そうします。

ダンジョン攻略して、もう一度デジーマで買い物してから帰ります。」


マヘリア

「今回は本当に助かったわ。

アキラ君のおかげでいい商売が出来そうよ。

なんと言ってもホンダ公爵の後押しは大きいわね。」


「良かったです。

じゃあ、行ってきます。」




ダンジョンがあるのはジュカーイという街でした。デジーマから東にけっこう行ったところ。内陸部にあり、周囲を森に囲まれているらしい。

だいたいの場所を聞いて出発。


朝出発して、夕方到着しました。

マヘリアさんが手を回して宿を予約しておいてくれました。

内陸部だしダンジョンのある街なので基本は肉料理。

もつ煮は凄く美味しかった。

にんにくが効いてて、ホルモンの臭みはほぼ感じない。柔らかさも完璧。

やっぱりリズムリア王国とは違うね。

明日からも夕食は色々な料理を試してみたいな。



翌朝からダンジョン突入。

モンスターたちのやる気が半端じゃない。

どうやらヒロユキに負けたのが相当ショックだったみたい。


今回はとりあえず途中までは一緒に行く。

3日で60階まで到達。

毎晩、色々なお店で晩ごはんを楽しみたいから、ちゃんと夜は戻って来ている。


明日からは別行動。

僕はそのまま最深部を目指す。

モンスターたちはここからトレーニングをするらしい。

僕は後2日で達成出来る見込み。

今度の最深部は何が待っているのかな。


2日後の夕方には100階に到達しました。

いつもより広い気がする。


100階に到着すると、


『戦乱を制する者よ。

 至高の武士よ。

 最後の戦だ。

 栄光をその手にするか全てを失うか。

 開戦だ。』


どこからともなく声がする。


ボスが現れた。

馬に乗った鎧武者。

顔も鎧に覆われているが、威圧感が凄い。


そしてその鎧武者の周囲に多数の騎馬武者が現れる。


えっ!? 1体じゃないの?


騎馬武者の周囲には更に多い足軽っぽいのが槍を構えている。

その後ろには弓や杖を構えた足軽。


多い。

それに兵種も多岐に渡る。


ドンドンドンドンドンドンドンドンドンドン

太鼓の音が鳴り響く。

開戦の合図か。


敵兵が一斉に動き出す。

槍兵は徒党を組み、突撃してくる。

後列からは矢と魔法。

合間に騎馬武者。

騎馬武者は強いし、速い。

足軽の隙間を縫って槍を振るってくる。

高い位置からの強烈な一撃だ。


これはパーティーでの戦闘を前提にしているんだろうな。

手数が多い。

そして後衛を守りきるのが難しい。

多彩な遠距離攻撃。

そして騎馬武者の存在。


でも、

僕には関係ない。


とにかく数が多いので、攻撃魔法を撒き散らす。炎、雷、風が荒れ狂う。

足軽たちは魔法に巻き込まれ消滅していく。


魔法をかいくぐり、突撃してくる騎馬武者はスプーンで返り討ちにしてやる。

伸縮自在のスプーンなら、騎乗し高い位置にいても関係なく薙ぎ払える。


僕の圧倒的な火力の前に、足軽たちはどんどん数を減らしていく。

弓兵や魔法兵も同様だ。

後列にいてても僕の魔法からは逃れられない。

『◯◯無双』ってゲームをリアルにやってる感じかな。

大暴れしてたら、いつの間にか向かってくる敵はいなくなっていた。

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