いざダンジョン

ルーシュ

「はー、はー、

ダンジョンって、

こんなに走り続けるもの、はー、

なんですか、はー、はー。」


アリエッタ

「私も初めてのダンジョンだけど、特殊だと思うよ。アキラ様、そろそろルーシュが限界っぽいよ。」


「そっか。

じゃあ、

休憩がてらモンスターを倒そうか。」


ルーシュ

「ありがとう、はー、ございます。」


アリエッタ

「休憩兼ねた戦闘って何?」


「とりあえずルーシュさんはそのへんでゆっくり立ってて。

マヒさせて動けなくしたモンスターを足元に集めるから、剣を振り下ろして。

この階だと、たいしたレベルアップは望めないけど、少しでもステータス上がった方が楽だと思うし。」


そこから、ただ足元に転がってきたモンスターに剣を振り下ろすという単純作業が行われた。


「少しは休憩出来た。」


ルーシュ

「はい。

それにレベルも2上がりました。」


アリエッタ

「普通、レベルを2つ上げるって言ったら相当時間がかかるもんなんだけど。。。」


「本当は30階ぐらいと50階ぐらいで今のをやる予定だったんだよ。

けっこう上がるスピードが速いよ。」


アリエッタ

「そりゃ速いでしょうね。」


ルーシュ

「さすがアキラ様です。」


呆れるアリエッタさんと褒めてくれるルーシュさん。どうしてこんなに反応が違うのかな?



今回は10階きざみでレベル上げを行うことにした。朝ダンジョンに入って10階進む。そして、そのまま夜までレベル上げ。

それを20階、30階、40階、50階、60階で行った結果、2人ともレベル40を突破。

翌日も60階で朝からレベル上げを行い、レベル50に到達。当初の目的は達成できたかな。でもレベルが高いだけで戦闘技能が伴わない。


1日休息を挟んで、翌日からは30階付近で実戦練習。僕は極力手を出さない。2人が力を合わせて戦っていく。ステータスと装備は問題ない。後は経験。毎日戦い続ける。元冒険者のアリエッタさんがルーシュさんをリードしてくれている。

その間、ガウとドラは好きな階で自由に狩りを楽しんでいる。ゲコは僕らと一緒に30階付近で戦っている。


そんな中、ゲコが進化を迎えた。

進化先は3つ。


告死蛙

アサシントードの正当後継って感じ。


極楽蛙

火魔法と雷魔法を習得。奇襲だけでなく正面からも戦える能力を取得。


カエル忍者

忍者っぽくなる。


なんか最後のだけは雰囲気が違うけど、、、

より奇襲能力を伸ばすか。

オールラウンダーにするか。

忍者にするか。

最後だけはネタの匂いがプンプンするね。


「カエル忍者で!」


ゲコは光に包まれ、そして、、、

3頭身の2足歩行

黒装束

顔はデフォルメ感が強い。

リアルなカエルからカエルのキャラクターになってる感じ。


『ゲコ

 カエル忍者


 HP  32/32 +12

 MP  31/31 +12

 力 29 +12

 丈夫さ 28 +12

 魔力 28 +12

 魔法抵抗力 28 +12

 素早さ 36 +15

 器用さ 36 +15


 スキル

 水泳 レベル2

 舌 レベル4

 毒攻撃 レベル3

 隠密 レベル4

 即死攻撃 レベル2

 忍術 レベル1

 剣術 レベル1』


能力は順調にアップしている。

けっこう強くなったよね。

見た目はかわいらしくなったけど。



ゲコが前衛

ルーシュさんがミドルアタッカー

アリエッタさんが後衛


30階付近ならこの3人で十分戦える。

念のため、ガウかドラのどちらかがサポートで同行する。もう1体は自由行動。

このメンバーで5日間戦ってダンジョンを終えることにした。


その間、僕は99階スタートで宝箱と魔石を集める。出来れば大きな魔石を集めてゲコの更なる進化を目指したい。

後1回進化すればガウたちと並べそうだし。早く見てみたい。

5日間あればけっこう集まると思う。


ラストスパート。

他のモンスターたちの進化はもうおしまいなのかな。まだ先があるなら期待しちゃうね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る