ジェットコースターのような1日
アリエッタ
「ルーシュ、
そろそろ宿に戻るよ。」
ルーシュ
「すいません。
喜びで取り乱してしまいました。
さすがに宿に戻らない、、えっ!」
アリエッタ
「今度はどうしたの?」
ルーシュ
「顔の傷が消えてます。」
アリエッタ
「えっ!
顔もきれいに治ってんの!」
アリエッタさんがバッとこちらを見た。
僕は軽く頷く。
アリエッタ
「なんて日なの!
失ったものがすべて戻ってくるなんて!」
ルーシュ
「同感です!」
僕
「そろそろ宿に戻りましょ~。」
アリエッタ
「そうだった!
失礼しました。」
そして、
ようやく宿に戻って休むことができた。
翌朝。
僕
「今日は朝から買い出しです。
服とか小物とか必要な物は全部言って。
この後ダンジョンに行くから買えるのは今だけだよ。
それとマジックバックがあるから、荷物の量は気にしなくていいからね。」
ルーシュ
「本当に良いんですか?」
僕
「もちろん。」
アリエッタ
「ありがとうございます。」
僕
「昼ごはん食べたら、ヒルギスに向けて出発するからね。」
アリエッタ・ルーシュ
「「はい。」」
僕らはお店を回って着替えも済ませた。
2人の雰囲気は出会った時とは全然違う。
アリエッタさんは明るく元気な女の子。
くせっ毛の中でケモ耳がピコピコ動いている。
ルーシュさんは出会った時はこの世の終わりのような顔をしていたけど、今は良いところのお嬢様という感じ。
うちのメンバーを年齢順に列べると、
アイラさん
マユラさん
アリエッタさん
僕
ルーシュさん
リィズ、フィオ
みんな年齢的には近いし、仲良くやっていきたいな。
僕
「さぁ、出発するよ。」
アリエッタ
「え、歩いて街を出るの?」
僕
「馬車は使わないよ。」
僕たちは歩いて街を出た。
そして街を少し離れてから、僕の魔法でひとっ飛び。当然姿を隠す魔法も使ってます。
アリエッタ
「翔んでる!?」
ルーシュ
「凄い!
信じられない!」
アリエッタ
「価値観が壊れそう」
ルーシュ
「どんな非常識でもアキラ様ならありな気がします。」
アリエッタ
「同感。」
2人の仲が良くなってるようでなによりです。
夜中にはヒルギスに到着。
ヒルギスの近くでテントを張って就寝。
翌朝。
みんなで満腹亭特製サンドイッチを朝食に食べた。
アリエッタ
「美味しい!
こんな美味しいサンドイッチはじめて!」
ルーシュ
「パンもお肉も柔らかいです。
とても美味しいです。」
僕
「ありがとう。
僕のお店のサンドイッチだよ。
人気なんだ。」
アリエッタ
「これは人気になるわ。」
ルーシュ
「私もまた食べたいって思いました。」
僕
「お店なら毎日食べられるから期待してて。」
アリエッタ・ルーシュ
「「はい。」」
僕
「今日はダンジョンに入るよ。
装備は僕の方で用意してみました。
モンスターのドロップアイテムとか、ダンジョンの宝箱とかで手に入れたアイテムだから、使い難かったら言ってください。」
僕はそれぞれに荷物の塊を渡す。
僕
「まずアリエッタさんの方は、
『サンダーボルト』と
『ファイアストライク』っていう銃を2つ。
サブウェポンに『ミスリルダガー』。
防具は『ガンマンベスト』っていうのがあったから、それを中心にしてる。」
アリエッタ
「銃!
それも2つも!」
僕
「どちらも最大12発。
1時間に1発自動補充ってシステムだから、1つだけだとすぐに弾切れしちゃうと思って。」
アリエッタ
「私が借金背負ってまで手に入れた銃よりも格段に良い性能みたい。」
僕
「もちろん、暴発とかもないはずだよ。」
アリエッタ
「ありがとうございます!」
深々と頭を下げるアリエッタさん。
僕
「ルーシュさんは、
『エンハンスソード』と
『魔剣士の小盾』と
『霊獣の革鎧』。
すべて魔力に補正が入る装備になってる。
赤魔道士でも火力は出せると思うよ。」
ルーシュ
「剣や盾は小さい頃に護身用に教わった程度ですが、頑張ってみます。」
僕
「アリエッタさんが完全な後衛タイプだから、ルーシュさんは前に出る機会も多いと思う。相手を倒すことより身を守ることを優先してね。」
ルーシュ
「ありがとうございます。」
ルーシュさんは優雅に頭を下げる。
僕
「装備出来たらダンジョンに突入だよ。」
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