アサシントードの脅威

「アサシントードだ。」


『ゲコ

 アサシントード


 HP  20/20 +7

 MP  19/19 +7

 力 17 +7

 丈夫さ 16 +7

 魔力 16 +7

 魔法抵抗力 16 +7

 素早さ 21 +8

 器用さ 21 +8


 スキル

 水泳 レベル2

 舌 レベル3

 毒攻撃 レベル2

 隠密 レベル1

 即死攻撃 レベル1』


なかなか強くなってる。

体もスリムになって、黒くなっている。

隠密と即死攻撃は敵に回すと厄介だろうね。


進化も済ませたし、ロイズさんに見せに行こう。まだテイムモンスターの証をもらってないからね。



ということで、昼から冒険者ギルドを訪問。

昼過ぎの時間は冒険者ギルドは空いている。

いつもの応接室に通してもらった。


少し待つとロイズさんが来てくれた。

ちょっとお疲れの様子。


「すいません。お忙しいところ。」


ロイズ

「君は常識があるのか無いのか判断に迷うね。」


「え、えぇっと、僕、何かしましたか?」


ロイズ

「コーラル商会経由で君の素材が持ち込まれるんだが、種類も多岐に渡るし、数も多い。その処理で冒険者ギルドは大忙しだよ。

もちろん、利益が出ているのは間違いないから感謝はしているんだが、、、」


「そうだったんですか。

すいません。

イリーナさんからは売却不可って言われるモンスターが多くて、それほど売ってるつもりはなかったんですけど。」


ロイズ

「ふー、

今度、イリーナさんにはお礼の品を持って行かないといけませんね。」


「すいません。ははは、、、」


ロイズ

「いや、すまない。

愚痴っぽくなってしまったね。

それで今日の用件はそこのアサシントードかな?」


「ご存知なんですか?」


ロイズ

「有名なモンスターですよ。

悪名高いと言った方が正しいかもしれません。一般的な冒険者が初めて出会う『即死攻撃』をしてくるモンスターです。

その威力の恐ろしさを知った時にはパーティーメンバーが減ってしまっている。。。

珍しくない話です。」


「アサシントードはまずかったですかね。」


ロイズ

「いいえ。

別に問題はありませんよ。

強力な敵を味方に出来るのがテイマーの利点です。アサシントードの姿に嫌悪感を示す者もいるかもしれませんが、パーティーメンバーを人間に殺されたから人間全てに嫌悪感を持つ、というのと同じです。

気にするだけ無駄ですよ。」


「ドライですね。」


ロイズ

「感傷的なおじさんにニーズはありませんからね。手続きを終わらせますので少々待ってください。」


「ロイズさんってモンスターに詳しいですけど、モンスターの肉にも詳しいですか?」


ロイズ

「そりゃ、冒険者時代には自分たちで狩って自分たちで食べていたからね。

一般的な肉屋で置いていない肉も色々食べたよ。」


「良かったら、今日の夜、うちに来ませんか。今度パエルモ伯爵の立食パーティーに料理を出すことになったんで、その肉を食べ比べして決めようと思って。」


ロイズ

「そんな大役、私には、、、

いえ、そうですね。

うむ。わかりました。

伺いましょう。」


なんか、

凄い悩んでたのが見えたけど。。。

とりあえず来てくれるみたいで安心だね。


ロイズ

「さて、手続きは完了です。

どうせ、また進化させると思いますが、その都度連れて来てくださいね。」


「わかりました。

ありがとうございました。」




僕たちはお店に帰って夜の肉の食べ比べの準備をする。

塊肉を切り出し、それぞれローストドラゴンにしていく。

それと肉そのものの味もわかるように、薄切り肉も用意しておく。これはその場で塩だけを振ってサッと焼いて食べる予定。


ついでにエビマヨも用意する。

デラーノさんの合格点はもらえるかな。

エビ、カニ、貝柱をカラッと揚げて、マヨソースと絡めている。

隠し味は味噌。ベルフォームで手に入れた味噌をマヨソースに入れてコクをプラスしている。


そこまで準備を整えて、デラーノさんとロイズさんの到着を待った。

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