2度目のヒルギス

朝出発したら夕方には余裕で到着しました。

だけど、、、


「宿屋がない。。。」


ダンジョンのある街は活気がある。

冒険者も商人も集まってくる。

だから、宿屋はすぐに満員になってしまうのだ。

しかも従魔を連れて、一緒に泊まれる宿は限られている。


前回はイリーナさんのおかげでなんの苦労もなかったけど、今回はイリーナさんがいない。失敗したな~。


「いつなら空きありますか?」


宿屋

「大部屋が3日後に1つ空きが出ます。」


「じゃあ、そこを予約お願いします。

4泊希望です。」


宿屋

「わかりました。

では、アキラ様のお名前で予約しておきます。」


「宜しくお願いします。」



僕らは夕食を食べながら、


「とりあえずダンジョン入っちゃおう。

空飛ぶこたつで寝ながら移動しよう。

少しでも階数も稼げるし。」


リィズ・フィオ

「「よろしくお願いします。」」


ちなみに、

今日の晩ごはんはTボーンステーキ。

ダンジョンのある街は基本的に肉がメインだ。今日は高級店にしたからマシだけど、安いお店は味が濃い。

ヒルギス料理の基本的なスタンスは、

ボリューム満点、味濃いめ。

冒険者向けのお店は特に顕著だ。



僕らはお腹も膨らんだので、ダンジョンに入る。ある程度の階まで自力で歩き、その後、こたつに入る。

僕が結界を張るので普通のモンスターは何も出来ない。

操縦はリンにおまかせ。

リンはバンパイアだけに夜は平気。

僕らはこたつで眠りにつく。


翌朝。

僕らはそのままこたつで朝食をすます。

朝食はロールパンにソーセージとレタスを挟んだ簡単な物だ。後はコーンスープ。


食後はこたつをしまい、歩いて移動する。

移動速度重視で、あまり戦闘はしない。

リンはガウの上で眠っている。

まぁ、数日眠らなくてもなんの影響も無いらしいけどね。



そして、僕らは3日後には50階に到達。

ここからは本格的にリィズとフィオのレベルアップを狙う。

僕はスプーンを装備して、

『手加減』を発動。

モンスターに次々『マヒ攻撃』を行う。


モンスターはどんどん、瀕死+マヒになっていく。それをリィズとフィオがトドメをさしていく。

倒したモンスターからは魔石だけ回収していく。

単純な流れ作業だ。

リィズとフィオのレベルはみるみる上がっていく。

そして夕方にはダンジョンを出る。

久しぶりのベッドだ。


僕らは宿屋に入り、久しぶりのお風呂とベッドを堪能した。

夕食はビーフシチューみたいな煮込み料理だった。さすがヒルギス。肉ゴロゴロです。

もう少し柔らかくなっているともっといいんだけどね。


そこから、翌日もレベル上げ。

単純作業としてこなしていく。

レベル50過ぎのモンスターを倒すからリィズとフィオのレベルもぐんぐん上がっていく。夕方にはレベル45に到達。


「これで目的の1つは達成かな。」


リィズ

「自分がこんなレベルになるとは思いませんでした。」


フィオ

「戦闘職じゃないので、力とかはそれほど高くないですけど、器用さとかは大幅にアップしたので、料理にも良い影響が出そうです。」


「明日は低い階層で少しだけ戦闘の練習をしよう。モンスターチームが補助に入るから安心して。明後日は街を探索してみて。面白そうな食材があればじゃんじやん買って。お金はあるし、マジックバックもあるから、買える時にたっぷり買っといて。」


リィズ

「わかりました。」


フィオ

「アキラ様はどうするんですか?」


「僕は前回70階までしか行かずで消化不良だから、もう少し深いところまで行ってみるよ。」


翌日からは別れて行動することにした。

モンスターチームがついているからリィズとフィオも安心だ。

僕は出来れば最深部に到達したい。

おそらく、何か手に入ると思う。

70階からのスタートだから、頑張れば2日間で100階に到達できるだろう。

何が待ってるかな?

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