満腹亭オープン

ついにオープンの日。

十分準備はしたはず。

でも緊張してしまうな、、、


まぁ、基本的に僕は主力じゃないので、緊張しようが、しまいがお店にはなんの影響もないんだけどね。


リィズとフィオはキッチン。

ホールのリーダーはアイラさん。

マユラさん、リン、ハナがホールに入る。

僕はホールのサポート。


「オープン初日だ。

みんな頑張っていこう。」


一同

「「「はい!」」」


11時に開店だ。

開店の時間には既にお客さんが来ていた。


「ガロッソさん!

みなさん!

来てくれたんですか。」


ガロッソさん、マヘリアさん、トマーシュさん、イリーナさん、ヒナタさんだ。


ガロッソ

「おうよ。

お前の店の最初の客になりたくてな。」


マヘリア

「美味しいランチをよろしくね。」


トマーシュ

「楽しみにしてますよ。」


「どうぞ。

どのメニューにしますか?」


ガロッソ

「せっかくだ。

A定食を5つ頼む。」


「ありがとうございます。

75ウォンカになります。」



さらに、

冒険者ギルドのロイズさん

翼竜の一刺のディオンさん

大工のゲイツさん

不動産屋のロメールさん

パエルモの街の知り合いが次々に来てくれた。


凄く嬉しい!!

元の世界にはこんなに仲間はいなかった。

家族の仲は良かったけど、学校には居場所がなかったからな~。

でも今はいっぱい仲間がいる。

嬉しいな。


お店は大にぎわい。

お客さんは次々来た。


「デラーノさん!?」


デラーノ

「おう、食べに来たぞ。」


「ありがとうございます。」


デラーノ

「リィズとフィオの料理を食べに来たぞ。」


「メニューはどうしますか?」


デラーノ

「せっかくだ、D定食にしようか。」


今日のD定食はさばの味噌煮。

パエルモには味噌も無ければ、魚もほとんどない。

珍しいって反応はあると思う。

デラーノさんには美味しいって言ってほしいな~。


みんなから好評でした。


ガロッソ

「旨いな。

安過ぎるぐらいだ。」


マヘリア

「これは価値あるわね。

しっかり宣伝しとくよ。」


イリーナ

「間違いなく評判になりますね。

他の店からの嫌がらせに注意してくださいね。」


ヒナタ

「今度はD定食も食べたいな~。

さばの味噌煮がこっちの世界で食べられるなんて思わないですよ~。」


デラーノ

「良い仕事をしてるな。

魚も鮮度が良いし、臭みも感じない。

だが、これはアカツキ王国の調味料をメインに使っているだろう。

ベルフォームで手に入れたんだろうが、そこをもう少しこだわれば更に良くなるぞ。」


さすがデラーノさん。

確かに味噌はもう少しこだわりたい。

どうしても船便で運ぶ間に劣化してしまう。

それに少し塩が強い。

腐らないためかな?


もし時間が出来たらアカツキ王国に行ってみたいな。ベルフォームで買うよりも作りたてが手に入るだろうからね。


お客さんは途切れることなく、閉店時間を向かえた。

お客さんの反応は良かった。

喜んでもらえたと思う。


まぁ、

デラーノさんのお店で夜にワイバーンのお肉が出てくるコース料理を頼むと、だいたい200ウォンカぐらいする。

それを考えるとかなり割安だと思う。



「今日はお疲れ様でした。

なんとか無事初日を終われたね。」


マユラ

「けっこう評判良かったよね。」


アイラ

「だが今日は知り合いも多かった。

明日以降が勝負だろう。」


「そうだね。

確かに今日はみんな食べに来てくれたもんね。知り合いだけじゃ、商売にならないから、後はどれだけリピーターを作れるか、だよね。」


リィズ

「毎日来ても飽きないようにメニューはバリエーションを持たせてます。」


フィオ

「明日はメインにロールキャベツを予定しています。」


マユラ

「ロールキャベツか~。

今日のステーキも良かったけど、

食べたいな~。」


フィオ

「明日の夕食はロールキャベツにしますね。」


リィズ

「A定食とC定食にはメンチカツをつけますよ。」


マユラ

「私にもお願い!」


フィオ

「フフフ、わかりました。」


とりあえず初日は成功かな。

僕はレジと皿洗いがメインでしたが、、、

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