新居完成
あの後、ロイズさんに叱られました。
街のすぐそばで今後巨大化しないように言われました。
街の近くに大型のドラゴンが出現すると街がパニックになるらしい。だから巨大化は街から離れてからやるように、きつく指導が入りましたよ。
そして数日後。
新居完成!
新居は1階がお店になっている。
そして、地下が冷蔵室を含む倉庫になっている。
2階は僕の部屋と、リビングダイニング。
3階がみんなの部屋になっている。
まだ空室もあるから、当面はゲストルームとして使うことにしました。
家の裏には少しだけお庭があります。ボゥのスペースになってます。
リィズ
「凄いですね!」
フィオ
「本当に1人1部屋でいいんですか?」
僕
「もちろんだよ。部屋も余ってるし。」
アイラ
「家具も良い品を揃えてくれている。」
マユラ
「実家にいた時や冒険者やってた時よりも奴隷の今の方が良い生活だもんね。」
僕
「それでさ、落ち着いたらお店のオープンに向けて準備していこうか。
備品や食材は揃ってるはずだけど、確認していこう。」
僕らはそれぞれの部屋を整理して、お店の準備を進めていく。
お店の看板も完成。
『満腹亭』
我ながら安直なネーミングだと思う。
でも気持ちをストレートに表してみました。
『満腹亭』はランチのみの営業を予定している。メインシェフのリィズとフィオがまだまだ子どもだからね。
メニューは日替わり定食を4種類。
A定食は豪華ランチ。
値段は15ウォンカ。
B定食は女性向けのヘルシーランチ。
値段は10ウォンカ。
C定食はボリューム重視のガッツリランチ。
値段は10ウォンカ。
D定食は変わり種。
他国の調味料などを利用したチャレンジメニュー。
値段は10ウォンカ。
ランチとしては高い。
パエルモだとランチは5~8ウォンカぐらいで食べられる。安めのBCD定食でも少し高いし、A定食は普通の倍ぐらいの値段のイメージだ。
お客さんは最初にレジでお金を支払い、
ABCDと書かれたカードを渡される。
席に座るとカードを置く。
すると料理が運ばれてきて、カードが回収される。
料理の提供は早く出来る予定だ。
事前に料理を作って、劣化無効のマジックバックに入れておく。
そして、注文が入れば、マジックバックから出して提供する。
作りたての味がそのまま維持出来ているので、驚異的な提供スピードを実現出来る。
昼間リィズとフィオは翌日以降に提供する料理を効率的に作るシステムだ。
ホールはアイラとマユラがメイン。
リンとハナもお手伝い出来る。
まぁ、実際にお店をやり始めたら、色々と変更しないといけない点は出てくると思う。
それは随時修正していけばいいと思う。
僕
「準備も進んできたね。」
マユラ
「いつオープンするの?」
僕
「5日後を考えてる。
それまでにお店のPRをしたいんだ。」
リィズ
「PRって何をするんですか?」
僕
「街頭で小さなサンドイッチでも無料で配ろうと思って。
ワイバーンのお肉を使ったサンドイッチを小さいとは言え、無料で配ったらインパクトあるでしょ。」
アイラ
「インパクトどころじゃない。
ワイバーンの肉は高級食材だ。
それを無料で配るなど前代未聞だぞ。」
僕
「だから宣伝になるんじゃない?」
フィオ
「明日作りますね。」
僕
「カットして1口サイズにして。
それでチームに分かれて明後日から配ろう。」
2日後。
僕、リィズ、フィオ、チーム。
アイラ、ハナ、ドラ、チーム。
マユラ、リン、ガウ、チーム。
3チームに分かれてPR活動開始。
リィズ
「『満腹亭』新規オープンしま~す!」
フィオ
「無料でワイバーンのお肉を使ったサンドイッチをお配りしていま~す!」
僕
「ぜ、ぜひ、お、お越しください。」
僕以外はバッチリ。
コミュニケーション能力ゼロの僕にしては頑張ったと思う。
昔ならこんなに声を出せなかったからね。
僕も成長していると思う。
リィズとフィオの成長が速過ぎるだけだよ。
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