お店の状況
僕
「今日、パエルモに帰ってきたところだから、明日お店の様子を見てくるよ。」
ガロッソ
「大工のゲイツが頑張ってくれてるみたいだぞ。挨拶しとけ。」
僕
「わかりました。
カーメルのお土産もあるし、明日挨拶しときます。」
それから僕はリィズ、フィオ、アイラさん、マユラさんにダンジョンで手に入れたお土産とお店で買ったお土産を渡した。
特にダンジョン産の装備にはみんながドン引きしていた。
刀、槍、腕輪。
全て国宝級の物らしい。
まぁ気にしないでよ、って言ったら、
気にするに決まってるでしょ!
と全員に言われた。
お店で買ったお土産は絨毯。
新居にはそれぞれの部屋を用意してあるから、そこで使えるように。
肌触りの良い高品質な品だよ。
マユラさんからは
「良過ぎて踏めない。」
と言われたけど、絨毯だから、踏まないと使えないんだけどね。
そんなこんなで楽しい食事会は終わりました。僕はいつもの宿『白雲亭』で泊まりました。
翌朝。
僕らは早速、新居を見に行った。
もちろんモンスターたちも一緒に。
外装はほとんど出来ていた。
大工さんたちが色々作業してくれている。
僕
「こんにちは。
ゲイツさんいらっしゃいますか?」
大工
「親方~、客ですよ!」
ゲイツ
「うん?
あっ!?
アキラさん!
お久しぶりです。
街を離れてらっしゃると伺っておりましたが戻られたんですね。」
僕
「昨日の夕方戻りました。」
ゲイツ
「長旅ご苦労様でした。
みんな!
この前の珍しい酒を差し入れてくださった、施主のアキラ様だ!
美味しかったです。
ありがとうございました。」
大工一同
「「「「あ~した~。」」」」
僕
「いや~、僕はお酒が飲めないんで、味はわからないんだけど、喜んでもらえて良かったです。
今回もカーメルのお酒買ってきましたので、後で事務所にお届けしときますね。」
ゲイツ
「アキラ様より差し入れがあるそうだ!」
大工一同
「「「「あ~ざ~す!」」」」
ゲイツ
「すいませんね。
お気遣い頂いて。
お屋敷は外側はある程度出来上がりました。後は内装や水回りの仕上げ、それから諸々の搬入という流れです。
天候次第ですが、早ければ2週間後にはお渡し出来ると思います。」
僕
「ありがとうございます。
楽しみだな~。」
ゲイツ
「ご期待に応えられるようにきっちり仕上げますよ。」
僕
「宜しくお願いします。」
その後、多少の確認を行って、僕の家を後にした。その足でゲイツさんの事務所に寄ってお土産のお酒を渡してきた。
ゲイツさんの奥さんが何度もすいません、と恐縮してたけど、大した金額じゃないからね。今回のお酒はテキーラに近いお酒らしい。かなりアルコール度数が高くて、買うときに店員さんに注意された。
それもきっちり奥さんに伝えておく。
二日酔いで完成が遅れたら嫌だからね。
次に向かったのは冒険者ギルド。
ロイズさんにハナのことを報告しよう。
それにみんな進化したから、その更新もしとかないとね。
僕らが冒険者ギルドを訪れると中はガヤガヤと落ち着きの無い感じだった。
もうすぐ昼だし、普通は空いてる時間なんだけどな。
今日は人が多い。
ギルド内部に人が多いと、モンスターをたくさん連れた僕には進みにくい。
どうしようかな、、、
そんなことを考えていると、
「邪魔だ!
入口に立ち止まってるんじゃねぇよ!」
ドン!
僕
「すいません、、、」
僕より若い感じの冒険者から押された。
まぁ、僕を押し退けるには力が足りないけどね。
ただ僕が押されたことでモンスターたちが殺気立つ。
冒険者
「ひっ!?」
悲鳴が漏れた。
ガウ
『殺すか?』
僕
「この程度のことで殺さないよ。」
小声で応えて、モンスターたちを落ち着かせる。
冒険者
「はっ、は、はぁ~、はぁ~。」
なんとか呼吸を整える冒険者。
「何やってんだよ。ゲイル」
冒険者の仲間たちがやって来た。
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