スキル習得
ある日の夜。
バニング
「そろそろダンジョンでのトレーニングを終了しようかと思う。」
アドル
「もうすぐ全員レベル50を突破するからな。護衛としては十分だろう。」
バニング
「後4日ダンジョンに潜って、翌日をオフにしよう。その日の夕方に帰還しようと思う。」
イリーナ
「わかりました。では、その段取りで準備致しますね。
アキラさん、売却したいアイテムなどがあればお渡しください。
街を離れるなら、多少問題ある品を売りさばいても大丈夫でしょう。」
僕
「じゃあ明日の朝渡しますね。」
残り4日。
午後はみんなでゆったりレベル上げ。
午前中は僕はボス討伐リレー。
その間、モンスターたちは70階付近で自由行動。
90~99階のボスを毎日倒しまくる。
ボスは魔石を残さないのでモンスターたちには不評だけど、ボス宝箱は魅力だよね。
いくつか目玉アイテムも手に入れました。
『空飛ぶこたつ』
4人入れるこたつです。
空を飛べる便利アイテム。
こたつだから上空でもぬくぬく、寒く無いですよ。
『タイムボックス』
特大の冷蔵庫くらいの大きさ。
中に入れた物の時間を操作できる。
熟成、発酵などなどの待たないといけない作業がすぐに終わる。
便利アイテムです。
『尽きぬエーテル』
見た目は小さな水差し。
中に入っているのはMP回復効果のあるエーテル。
これが毎日、勝手に満タンになる。
毎日別の瓶に移すとMP回復薬が手に入る。
『ジェミニの腕輪』
2つで1セットの腕輪。
装備した2人のステータスが近いほどステータスが上昇する。ステータスは各項目毎に判定。同じだと+10。
リィズとフィオにちょうどいいね。
『軍神の太刀』
カッコいい刀。もちろんアイラさん用。
『貫くモノ』
槍。貫通力が異常に高い。
マユラさん用。
『魔術師のペン』
このペンを持ち、魔法をイメージしながら魔力を込めて紙にペンを押し当てる。
すると魔方陣が描かれる。これが使い捨ての魔法スクロールになる。
攻撃魔法、回復魔法、補助魔法、全て対応可能だから超便利。
ただ、紙が高級品だし、1回の使い捨てだから濫用は出来ないけどね。
万が一の備えって感じかな。
他にも色々手に入ったよ。
便利アイテムから装備まで。
特に90階以降で手に入れたアイテムは特別過ぎて公開できない物ばかり。
そして、スキル習得が想像以上の働きをしてくれました!
ヒナタさんのスキル『リターンポイント』を学んでくれました。
毎日一緒にいたから学んでくれたみたい。
これは快挙だね。
パエルモに帰ったら家をリターンポイントに設定しよう。
これで帰り道が一瞬になるんだよ。
最終日は色々と買い物をして終了。
パエルモに比べると香辛料が豊富。
クセの強い物も多いから使えるかどうかわからない物もあるけどね。
それに南国の果物も大量購入。
元の世界の果物と比較すると糖度は低い。酸味が強かったり、水っぽかったりするけど、珍しいからね。
ジャムとかコンポートにすると美味しいかもね。帰ったら作ってみよう。
夕方。
僕たちは街外れの人影の無い場所に集合した。
バニング
「みんな準備はいいか?」
一同
「「「はい。」」」
バニング
「よし。ヒナタ、頼むぞ。」
ヒナタ
「わかりました。
いきますよ。
『リターンポイント』!」
視界が光に包まれる。
体が無重力のような、フワッとした感覚に襲われる。
目を開けると、そこはコーラル商会だった。
マヘリア
「おかえりなさい!
本当に便利なスキルね!」
ガロッソ
「よく帰った!
デラーノの店を予約してある。
旨いメシでも食いながら、土産話でも聞かせてくれ。」
トマーシュ
「みんな元気そうで良かったよ。」
みんなから出迎えられるのは、
なんか帰ってきた~!
って感じがして気分が良いね。
でも何故、歓迎の準備が出来てるの!?
・・・後で聞いたら、伝書鳩のような通信手段があるらしい。
いつもイリーナさんはそれを利用していたらしい。だから全て先回りして手配が出来ていたのか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます