最深記録挑戦

「1人で最深部を目指してみたいんだ。

前回のヒルギスのダンジョンだと70階までしか行けなくて消化不良だったから、今回はみんなが低層階にいる間に潜ってみたいんだ。」


ロック

「70階で消化不良って、、、」


バニング

「わかった。

だが、どんなスケジュールをイメージしているんだ?」


「まず、ボゥの馬車なら1日8階は行けると思う。だから3日ぐらいでたぶん25階に到達できると思う。

そこから普通に攻略開始して、2日後には30階に到達って感じかな。

30階ぐらいからは慎重に進んでいくってことになると思う。

だいたい10日後ぐらいに合流したいと思ってる。」


バニング

「しかし、10日間では前回と同じような結果になるんじゃないか?」


「僕がシングルで突っ走れば、もっと進めると思うんだよね。」


バニング

「わかった。だが目立ち過ぎるなよ。」


「大丈夫だよ。人のいるエリアは気配を消していくから、ほとんど見つからないと思うよ。売却はイリーナさんに任せてるし。」


イリーナ

「アキラさんのドロップアイテムをそのまま市場に出すような無謀なことは致しません。」


バニング

「明日からはダンジョンだ。

今日は早く休め。」




翌朝。

モンスターチームとマジックバックを1つをバニングさんに預けた。


「じゃあ、行ってきます。

今日は宿に戻らないので、戻らなくても心配しないでくださいね。明日の夜に戻ります。」


イリーナ

「わかりました。

あまりムチャをしないでくださいね。」



ダンジョンに入場料を支払って入場。

マジックバックを背負ってスタート。

気配を消して走る。

隠密スキルのおかげでモンスターも冒険者たちも僕に気付かない。


ただ走るだけ。

どんどん降りていく。

普通の冒険者は1日に3階ぐらい進める。

ボゥは1日に8階。

僕は1日に18階行けました。

良いペースだと思う。


2日目

ボゥは17階に到達。

僕は35階に到達。

一旦宿に戻って宿泊。


3日目

ボゥは25階に到達。

僕は50階に到達。

そのままダンジョンに泊まる。


4日目。

バニングさんたちは通常の攻略開始。

27階に到達。

僕は65階に到達。

宿に戻りました。


ヒナタ

「25階や26階のモンスターはやっぱり強いですね。」


ミレイ

「ヒナタの動きも良くなってきている。」


ロック

「俺たちも新装備の慣らしが出来て良かったぜ。」


バニング

「モンスターたちが周囲を警戒して奇襲を防いでくれているのが大きいな。

安心して目の前の敵に集中できる。」


アドル

「ボゥの回復魔法も万一の備えになっている。」


バニング

「明日はもう少し戦闘に軸足を置こう。

更新は1階でも十分だ。」


ロック

「ところでアキラはどこまで行ったんだ?」


「65階だよ。4日で70階は行けると思ったんだけど意外にスピードが上がらなくて。」


一同

「「「・・・」」」


バニング

「アキラのことは気にするな。

我々は我々のペースで取り組む。」


イリーナ

「皆さんが狩った20代後半のモンスターも高値で販売出来ています。

5人が狩ったモンスターの売却利益は1割はコーラル商会が手数料として頂きますが、残りはそのまま5人で分割出来ます。アキラさんから魔石のみで良いとの返答を頂いております。

マジックバックの効果は大きく、通常の冒険者の3倍ぐらいの利益が出ています。」


ロック

「ヨッシャー!

俄然やる気が出てきたぜ。」


ミレイ

「ロックはもう少し落ち着きなさい。

私より年上なんだから。」


ロック

「ぐっ!?」


バニング

「フフフ、ロックもまだまだだな。」




5日目。

バニングさんたちは28階に到達。

僕は80階に到達。

そのままダンジョンに宿泊。


6日目。

バニングさんたちは29階に到達。

僕は90階に到達。

ここでビッグニュースです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る