カーメルダンジョン

倒れている山賊のスキルを次々に奪っていく。確かに半分以上が非戦闘職でした。


スキルが充実しました!

どうしてもスキルに偏りがあったんだよね。

大半がモンスターを倒して手に入れたスキルばかりだから、戦闘用のスキルばっかり。

生活向けのスキルの方が欲しいんだけど、なかなか手に入らなかった。


今回、18人の非戦闘職がいました。

多少のダブりもあったけど、ホクホクの結果ですよ。



ロック

「今のはなんなんだ?」


「スキルを奪ってたんです。」


一同

「「「「えっ!?」」」」


「さすがに反則スキルだから、今まで使ったことなかったんだけどね。」


ロック

「奪われた相手はどうなるんだ?」


「もちろん失くなるよ。」


ロック

「えげつないな。」


バニング

「そのスキルのことは絶対に口外しないようにしなさい。」


イリーナ

「次から次にあり得ないことばかり、、、」


ロック

「奪ったのが既に持ってるスキルの場合はどうなるんだ?」


「さっき試したけど、僕には変化無し。

相手のスキルが失くなるだけだよ。

とりあえず、山賊全員のスキルを奪っといたよ。」


ミレイ

「この後はどうしますか?」


バニング

「山賊は捨て置けばいい。

関わっても我々にメリットはない。

そのうち起きて、勝手に街に帰るだろう。

その前にさっさとカーメルに向かおう。」


僕らは牛車を走らせた。

目指すはカーメル。

後少し。



2日後にカーメルに到着。

大きな、それでいて雑多な街。

白い砂壁に建物が複雑に入り組んだ迷路みたいな街。

迷路の中心にある大穴がダンジョンだ。


狭い街に強引に色々詰め込んだ感じ。

唯一の大きな独立した建物が首長の家らしい。

街の中心に行くほど高級。

外側に行くほど庶民的。

更に外側はスラム街。

地盤が弱いのだ。

脆い地盤に雑な造りの家が乱雑に建てられている。


僕らはかなり中心に近い高級宿にチェックイン。ダンジョンに近い街の中心部は人気だけど、ちゃんと部屋を用意できるイリーナさんは凄いです。


部屋は2部屋。

僕、バニングさん、ロックさん、アドルさん、ボゥで1部屋。

ヒナタさん、イリーナさん、ミレイさん、リン、ガウ、ドラで1部屋。


僕のモンスターたちは女性人気が高い。

ボゥは大き過ぎるから男部屋になりました。


みんなで晩ごはん。

さすがダンジョン都市。

肉は豊富。

ここは野菜もけっこう食べられる。

ジプート連邦も北部は砂漠や荒野が多いけど、南部は畑もかなりあるらしい。

それにけっこう香辛料が効いている。

ジプート連邦の南、海を越えた先にあるハンドル群島から香辛料は入ってくるらしい。


ハンドル群島は獣人が中心のエリアらしい。だからジプート連邦も獣人が多いらしい。


料理のイメージは東南アジア系かな。

魚料理はないけどね。

パクチーとかレモングラスみたいな香りの強い香草がよく使われている。

悪くはないけど、毎日はちょっとしんどいかも。

でもイリーナさんにお願いして大量に購入をお願いしました。マジックバックに入れてお持ち帰りの予定です。



夕食後、

みんなで集まって明日からの打合せ。

ダンジョンの仕組みはヒルギスのダンジョンと同じ。一度到達したフロアには1階から転移できる。

各階にいるボスが毎日1回リポップするのも一緒。


「明日からの行動なんだけど、少し僕の考えを話してもいいかな?」


バニング

「もちろんだ。」


「まずは階層更新を優先して進めたいんだ。

ボゥの牛車に乗ってスピード重視で移動して欲しい。

それで25階ぐらいから攻略スタートって感じでいきたいんだけど、いいかな?」


バニング

「異論はない。

25階でも心配のないメンバーだ。」


「それでさ、しばらくは僕だけ別行動をさせてもらいたいんだ。

モンスターチームはみんなのサポートとして同行するから心配しないで。」


バニング

「別行動はかまわないが、アキラはどうするんだ?」


僕はニヤリと笑う

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