ガンズ工房
バニング
「アキラ君。突っ走り過ぎだ。
我々はまだCランクだ。
まずはBランクで通用する実力と装備を手に入れることだ。分不相応な装備は求めるべきではない。」
ガンズ
「確かに一理あるな。
まぁ武器と防具を見てくれ。
うちはBランク向けも、Aランク向けも揃えている。」
店の中の上級者向けのコーナーに行く。
バニング
「どれも素晴らしい。」
ロック
「だけど高いな~。」
イリーナ
「ご安心ください。
今回の装備購入の半額はコーラル商会で負担します。
しっかりと先を見据えた装備を選んでください。」
ガロッソさん、太っ腹!
ロック
「やったぜ!
まぁ半額でも十分高いだけどな。」
ヒナタ
「私に合う装備ってありますか?」
エルフ
「今お使いの武器と防具をお見せ頂けますか?」
エルフさんはヒナタさんから受け取ったショートソードと服を見せる。
エルフ
「これは非常に優秀な装備ですよ。
Aランク冒険者でも十分通用します。
買い換える必要は無いと思いますよ。」
ヒナタ
「見て頂いてありがとうございます。」
エルフ
「もし何か素材をお持ちでしたら、その素材から作りますよ。それなら原料費はほとんどかからないので、格安で作れますよ。」
僕
「どんな素材でもいいの?」
エルフ
「A~Bランク相当の装備に使える素材となると限られますね。」
僕
「レッドドラゴンなら余ってるけど使えるかな?」
エルフ
「えっ!?」
ガンズ
「レッドドラゴンは余らねぇよ!
ドラゴンはどんな種類でも貴重品だ。
そして捨てるところはない。
鱗も皮も牙も骨も全部使える。」
僕
「それでレッドドラゴンならどれぐらいのランクの装備が出来ますか?」
ガンズ
「素材の状態にもよるが、Aランクでも使える武器と防具になるはずだ。
それで、素材はどこにあるんだ?」
僕
「解体してないから、丸々1頭出すことになります。ここじゃ無理です。」
ガンズ
「マジックバックか。
なら外に出よう。」
僕らは街の外に移動。
僕がマジックバックからレッドドラゴンを取り出した。
ガンズ
「デカイな!
それに状態も良い。
これなら4人分の防具と武器ぐらいは作れるぞ。」
僕
「本当ですか。
みなさん、どうですか?」
バニング
「レッドドラゴンの素材を一流の職人が仕上げて頂ける、そんなチャンスを逃す手はない。」
ロック
「異議無し!」
ミレイ
「ぜひお願いします。」
アドル
「私も頼みたい。」
ガンズ
「弓は専門外だ。メリル頼めるか。」
メリル
「承知しました。」
エルフさんはメリルって名前なのか。
ガンズ
「解体からスタートだと1週間は欲しいな。」
1週間か~。
けっこう長いな~。
イリーナ
「そんな早く仕上げて頂けるんですか?」
あ、早いんだ。
遅いと思ってました。
すいません。
ガンズ
「かまわん。
レッドドラゴン丸々1頭から自由に仕上げるなんて、久々に面白い仕事だ。」
メリル
「仕事を面白いか面白くないかで選ばないでください。」
ガンズ
「まぁ、やる気を出しとるんだ。
良しとせい。
それじゃあ、4日後に来てくれ。
そこで調整をしよう。」
一同
「「「よろしくお願いします。」」」
そして宿屋に戻って夕食。
フルトの夕食は肉メインでボリューミー。
香辛料が効いていて、スパイシー。
隣国のヘーデン王国とはかなり違う。
イリーナ
「このフルトは肉が豊富なんです。
武器や防具を買いに来たりした冒険者が仕上がるまでの待ち時間に周辺のモンスターを狩ったりするから、モンスターの肉が手に入るんです。」
僕
「そうなんだ。
僕らもモンスター狩る?」
バニング
「せっかくの時間だからヒナタに、
冒険者の基本、
剣術の基本、
戦い方の基本を教えようと思う。」
ヒナタ
「よろしくお願いします。」
僕
「僕も一緒に教えてもらっていいですか。」
バニング
「教えてもいいが、既にアキラ君は我々よりも強い。良いのか?」
僕
「僕は基本が全然だからね。
一度ちゃんと習いたかったんです。
よろしくお願いします。」
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