旅の始まり
いよいよ出発の朝。
コーラル商会に集合。
荷物を全部マジックバックに入れているから、荷物も少ない。
バニング
「忘れ物はないな。」
僕
「大丈夫で~す。」
バニング
「出発したら、当分戻って来られないからな。準備はいいな。」
一同
「「「「はい。」」」」
イリーナ
「ヘーデン王国までは場所で3日程度です。このメンバーですので、特に問題は無いと思いますが、何かあればおっしゃってください。」
そして出発。
コーラル商会の面々が手を振って見送ってくれた。
ボゥは快調に走っていく。
馬車よりも格段に速い。
他の馬車を抜かして駆け抜けていく。
牛車には僕、ヒナタさん、イリーナさん、バニングさん、アドルさん、ロックさん、ミレイさん。それにガウとリン。座るには十分なスペースがある。
寝転ぶとちょっと狭いけど、冒険者チームは全然気にならないらしい。
冒険者にとっては安心して寝転べるだけでも良い環境になるらしい。
食事の時を含め、数度休憩しながら夕方を迎える。
実は作り置きのスープを温めなおすだけ。
パンはふわふわ系。
普通は日保ちしないから、旅にはカチカチのハード系を持って行くものなんだけど、僕のマジックバックは劣化防止付き。
パンも数週間は大丈夫。
ロック
「野営でこんな美味しい食事は普通ないからな。旅のストレスも半減だな。」
僕
「やっぱり旅はストレス多いんですか?」
ロック
「まぁ、
まともな飯が食えない。
風呂に入れない。
見張りで寝不足。
なかなか大変だぞ。」
僕
「なるほどね~。
マジックバックでご飯の問題はクリアだし。
手作りのシャワーも作ったんだ。
今日も使えるよ。
それにモンスターたちがいてくれるから見張りも必要ないからね。」
どうやら僕はかなり快適な旅をしているらしい。
食後、シャワータイム。
僕の手作りです。
レッドドラゴンから手に入れた剣。
これが熱くなる。
それを水樽に入れると程よい温かさに。
それをドラに持ってもらって上から流してもらう。
遮蔽はリンの闇魔法。
闇のカーテンを生み出す。
女性チームの後に男性チームが順番にシャワーを浴びる。
ミレイ
「ヒナタ、
これが普通と思ってはいけないよ。」
イリーナ
「アキラさんはイレギュラーです。
絶対に基準にしてはいけませんよ。」
ヒナタ
「はい!胸に刻みます。」
なんか、色々言われてます。
僕
「じゃあ、みんなリヤカーに乗って。
狭いから装備は外してマジックバックに入れてね。」
ミレイさんがチラッとバニングさんを見る。
バニング
「普通なら、冒険者が外で防具を外すのはダメだ。モンスターが何時現れるかわからないからな。
だが、今日はいいだろう。既に過剰戦力だ。」
みんな普通の服に着替え、リヤカーに乗り込む。
リヤカーに結界を張ってしまう。
そして引手をボゥからガウに交代。
ボゥはリヤカーの上に上がる。
僕
「夜間はガウが引くよ。
これで距離を稼げるでしょ。」
バニング
「距離は稼げるが、音と振動で眠れないぞ。」
僕
「大丈夫だよ。僕の結界で囲んで浮かせるから振動も音も全然出ないよ。」
ロック
「安全面はどうだ?」
僕
「ガウとリンが外にいるしね。
それに僕の結界もレッドドラゴン程度の攻撃なら何発当たっても壊れないよ。」
ミレイ
「こんな街道でレッドドラゴンが現れたら大事件だ。」
ロック
「過剰戦力だな。」
夜の間にガウがかなり距離を稼いでくれた。
朝ごはんを食べながら、
イリーナ
「今日の昼にはヘーデン王国に到着出来そうです。本当に半分の時間で到着とは驚きです。」
僕
「作戦成功だね。」
イリーナ
「今日の宿を用意しておきます。
到着したら宿に入って、夜までは自由時間にしましょう。
明日の朝には出発しますのでア、キラさん目的のお皿は昼食後買いに行きましょう。」
イリーナさんが一緒だと安心だね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます