ベルフォーム出発

翌日からは気楽なスケジュールでした。


約束通り、ヒナタさんと海中散策。

う~ん、反応はイマイチ。

最初、海の浅いエリアで魚たちを眺めている間は良かったんだけどね。

深くまで潜ってモンスターの群れと戦い始めたら、嫌がってました。

ほとんど身動き出来ない状態で四方八方からモンスターが迫ってくるのは恐怖だったらしい。

大量の魚介類モンスターとドロップアイテムをゲット出来ていいんだけどね。



その後は買い物を楽しんだり。

もちろんリィズ、フィオ、アイラさん、マユラさんにもお土産を色々買いました。


リィズとフィオには大きなリボン。

真ん中には真珠がついている。

可愛いと思う。


アイラさんにはブレスレット。

赤い珊瑚が美しい。


マユラさんはイヤリング。

真珠がプラプラぶら下がっている感じ。


僕に選ぶセンスは無いから、ヒナタさんに相談しました。

お礼に何かプレゼントしようか?って訊いたらヒナタさんには辞退されました。



そして、出発の前日。


ヒナタ

「少しいいですか?」


マヘリア

「もちろんいいわよ。

どうしたの?」


ヒナタ

「私、いろいろ考えたんですけど、、、

マヘリアさんのところでお世話になってもいいですか?」


マヘリア

「うちはもちろん大歓迎だけど、いいの?」


ヒナタ

「まだこの世界のことはわからないことだらけです。だから、もう少し知りたいんです。

危険なところに1人で飛び込むのはまだ怖くて。お世話になってばかりで申し訳ないんですけど、、、」


マヘリア

「そこは心配しないで。

うちに来たらバンバン働いてもらうから。

まずは会頭を拾ってパエルモに帰りましょう。

それから、今後のことは相談すればいいから。」


ヒナタ

「よろしくお願いします。」


こうして新しい仲間を迎えて、パエルモへの帰路につくことになった。

当初の目的だったアカツキ王国の食品は大量に購入出来た。劣化防止のマジックバックに入れているから、当分問題なく食べられる。

もちろん魚介類モンスターたちも楽しみだ。




途中、王都でガロッソさんたちを拾ってパエルモに。

パエルモに到着したのは夕方でした。

『白雲亭』にちゃんと部屋をとってくれてました。

ヒナタさんはそのままコーラル商会に。


翌朝。

まずはリストランテデラーノを訪れる。

アイラさんとマユラさんのウエイトレス姿は新鮮だ。


デラーノ

「おう、戻ったんだな。4人とも元気にやってるぞ。」


「お久しぶりです。

今日はお土産に魚介類を持ってきたんですけど。」


デラーノ

「どんな物だ?」


僕はマジックバックから魚介類モンスターたちをいくつか取り出す。


デラーノ

「コイツは珍しいな、、、

それに新鮮だ!

こんなにもらっていいのか?」


「調理をリィズとフィオに教えながらやってもらえると、、、」


デラーノ

「それは構わないぞ。

今日食べに来るか?」


「いいんですか?

ありがとうございます。」


デラーノ

「よし、ガロッソたちも連れてこい。

珍しい海鮮料理を振る舞ってやる。」


「よろしくお願いします。」


その後、4人にお土産を渡した。

リィズとフィオにはリボン。

さすがに厨房で着けてる訳にはいかないから渡すだけ。

リィズとフィオ

「「かわいい!!」」

「ありがとうございます!」

「休日に使わせて頂きます!」


アイラさんとマユラさんにはブレスレットとイヤリング。

アイラ

「綺麗なブレスレットだ。

奴隷になったのを忘れてしまいそうだな。」

マユラ

「こんな高価なアクセサリー、冒険者時代も着けたことないよ。」



その後、コーラル商会を訪れた。

待っていたのは、

ガロッソさん、マヘリアさん、トマーシュさん、イリーナさん、バニングさん、アドルさん、ミレイさん、ロックさん、ヒナタさん。

大所帯で待ってました。

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