鬼ヶ島
僕
「フフフ、僕らが調べたところはもっとレベル上げられるよ。
その名も『鬼ヶ島』。
オーガだらけの島なんだって。
しかも、けっこう沿岸部にレッドオーガやブルーオーガ、グリーンオーガが出てくれるらしいよ。
レベル20ならクリア出来るんじゃない。」
ドヤッ、って顔をしちゃいました。
なかなかの美味しい情報でしょ。
マヘリア
「あのね、アキラ君。
その島は有名よ。
もちろん悪い意味で。
強力なオーガがかなり密集している。
乱戦、連戦当たり前の地獄だって。」
僕
「連戦出来るなら助かるよね。
探す時間が短縮出来るし。」
ミレイ
「オーガは攻撃力、防御力、素早さ、全てがバランス良く高い油断ならないモンスターだ。レベル上げに使えるような相手じゃない。」
僕
「大丈夫だって。
それにレベル20超えないとスキル増えないじゃないですか。」
マヘリア
「わかったわ。
アキラ君に任せるわ。
でも無理しないでね。」
翌朝。
マードック
「本当に鬼ヶ島に行くんですか?」
僕
「もちろん。」
マードック
「まぁ、
お兄さんが凄いのは知ってますから、これ以上言いませんが。
それと、船は接岸できませんよ。
そこはご理解くださいね。」
僕
「大丈夫。
近くで停まってくれてたらいいよ。」
鬼ヶ島の近く、船は洋上で錨をおろした。
僕
「じゃあ行こうか。
マヘリアさん、ミレイさん、ヒナタさん、ボゥに乗って。」
リンが3人がボゥに乗るのを手伝う。
さすがにボゥの背中はギュウギュウ。
僕が結界で囲んで運んでいく。
空を移動しながら、注意事項を伝えていく。
僕
「マヘリアさんとヒナタさんはボゥの近くを離れないでくださいね。
2人のそばに瀕死のオーガを転がすから攻撃してください。
ミレイさんとガウは万一に備えて2人の近くで護衛してください。
リンとドラはオーガの数を調節してね。」
ドラ
『任せとけ!』
リン
『やっちゃうよ~。』
マヘリアさんの革鎧姿は新鮮です。
武器はショートソード。
レベルは10。
商人の子どもが能力向上とスキル獲得の為に冒険者を雇ってレベル10まで上げるのはよくあることらしい。
上陸。
早速オーガが寄ってきました。
3体。
2体を麻痺させる。
残り1体も麻痺させて、
軽くダメージを与えて、
ボゥに向けて転がす。
ボゥが器用に前足で押さえつける。
マヘリア・ヒナタ
「「えっ!?」」
僕
「さくさくやっちゃって。」
動揺しつつも2人はショートソードを突き立てる。
それを見て、麻痺させていた2体も転がす。
さぁ、どんどんいくよ!
徐々に島の奥に進んで行く。
オーガの進化型が増えてくる。
レッドオーガ
力が特化型のオーガ
ブルーオーガ
素早さ特化型のオーガ
グリーンオーガ
丈夫さ特化型のオーガ
特徴がバラバラだから、手かげんが難しい。
たまに失敗して倒しちゃうこともあるけど、成功率は高いよ。
倒し始めて少ししたら、
ヒナタ
「レベル10になりました。
スキルが増えましたよ!
『ダッシュ』に『毒耐性』、『麻痺耐性』。
3つもですよ!」
またスキルをバラしてるよ~。
気を取り直して、
オーガをバンバン転がしていく。
イメージは鰹の一本釣り。
鰹の代わりに各種オーガが滑っていく。
カラーオーガ3種はレベル20オーバーのモンスター。倒していればレベル20が目指せる。
でも、時間がかかるな~。
とりあえず、ランチタイム。
今日は~
「おにぎり!」
何故おにぎりなのか?
ミレイ
「すっぱ!?」
僕
「これは梅干しって言う僕らの世界の食べ物なんだよ。まぁ、元の世界の梅干しより、ちょっと塩味が強いけどね。
アカツキ王国からの輸入品で見つけたんだ。梅干しと言えばおにぎりでしょ。
ちなみに他はツナマヨと鮭。
もちろん鮪と鮭に似た魚だけどね。」
一回アカツキ王国には行ってみたいな~。
輸入品だけでもテンション上がるんだから、実際に行ったら凄そうだな~。
昼ごはん食べたら、レベル上げ再開。
もっと奥へ行ってみよう。
3色オーガの次はオーガロードでした。
3色オーガより格段に強い。
3体の長所を更に伸ばして合体させた感じ。
体も大きくなってる。
まぁ、やることは一緒なんだけどね。
どんどん転がしていく。
麻痺って便利だね。
・
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夕方になる前に船に戻りました。
日没までに陸に戻る必要があるからね。
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