ベルフォーム観光

翌日からマヘリアさんはお仕事です。

ミレイさんもその護衛。

僕は別行動させてもらう代わりに、リンを貸し出しました。

リンのパッと見は人間。

バンパイアですから。

実力的にも問題無しだって。


僕はヒナタさんを連れて食べ歩きをスタート。午前中は市場を見て回る。


魚の生食の文化は無いみたい。

やっぱり鮮度の維持は難しいんだろうね。

全て焼く、煮る、揚げる、の加工がされている。


鰻の蒲焼きも発見!

破壊力抜群の香り!

もちろん食べたよ。


他にもアヒージョ、フィッシュフライ、焼き貝串、などなど。


久しぶりの海鮮を満喫。


ヒナタ

「凄い食べっぷりですね、、、」


「美味しいから食べ過ぎちゃったかな。」


昼からは輸入品を見ていく。

輸入しているのは、もちろん食品だけじゃない。洋服、工芸品など、いろいろあった。

やっぱりアカツキ王国は和風な感じ。

貿易相手はアカツキ王国だけでは無い。

もっと南方から届く商品もある。

マンゴーやココナッツのような南国フルーツもあった。

もちろん買いましたよ。




その日の夜。

マヘリア

「どうだった?」


「面白いですね。

いろいろ食べちゃいましたよ。」


ヒナタ

「見ているだけでお腹いっぱいになりそうです。」


「でも、さすがに1週間食べ歩きって訳にはいかないかな。ベルフォームって、他に何か名物ってあるの?」


マヘリア

「釣りとか、ダイビングもアクティビティとして有名ね。もう寒いからダイビングは難しいかもしれないけどね。」


「でも潜ってみようかな。

耐寒スキルがあるから大丈夫だと思うし。」


マヘリア

「貸し舟屋で舟を借りてみたら?

船頭も雇えるから、湾を案内してくれるわよ。」


「明日行ってみようかな。

ヒナタさんはどうする?」


ヒナタ

「私も舟に乗ってみます。」


「じゃあ明日の朝から貸し舟屋に行ってみます。リンは明日もマヘリアさんの護衛をお願いね。」


リン

『わかったよ~。魔石のお土産期待してるからね~。』


「いやいや、それ、モンスターに襲われてるからね、魔石がある時点で。」




翌日。

早速貸し舟屋に。

ボゥは宿屋でお留守番。

僕、ヒナタさん、ガウ、ドラ。


貸し舟屋

「いらっしゃい。どうしましょう?」


「この人数で乗りたいんだけど。」


貸し舟屋

「わかりました。

目的は観光ですか?

それとも釣りですか?」


「観光も釣りとかもしたいんだけど。」


貸し舟屋

「わかりました。ではしばらくお待ちください。」


しばらく待つと若い男性が来た。

同い年ぐらいかな?


男性

「こんにちは。

船頭のマードックです。

今日は宜しくお願いします。」


そして出港。

簡単な作りの帆船だった。


マードックさんが港をクルージングしながら街の名所を解説してくれる。


「海ってモンスターはいるんですか?」


マードック

「もちろんいますよ。

だから海の男たちは屈強ですよ。

この舟にも銛を置いてます。

まぁ、お客さんはモンスター連れなので安心ですがね。」


ヒナタ

「素人でも魚は釣れますか?」


マードック

「大丈夫ですよ。

ここは豊かな漁場ですからね。」



そして釣り。

本当に釣れました。

主にヒナタさんが、、、


僕の竿には当たりはこなかった。

なんでだろう??


昼からは僕はダイビングをすることに。

決して釣れないからじゃないですよ。


マードック

「本当にいいのかい?

凄い寒いよ。」


「大丈夫だよ、ちょっとだけだし。」


そう言いながら、海にザブン。


ガウには舟に残ってもらう。

ヒナタの護衛だね。

ドラは一緒についてきている。


海中のモンスターを倒すと簡単に、

『泳ぎ』『潜水』『水中活動』というスキルを手に入れた。

スイスイ泳げる。

ドラは水中を飛ぶように泳いでいる。


海中は美しい。

多彩な魚が泳ぎ回る。

マジックバックを背負って散策してみよう。

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