階層更新

翌日から午前中は階層更新に挑戦しました。

50階からスタート。

毎日ひたすら駆け抜ける。

僕の素早さは半端じゃないよ。


とにかく駆け抜けてボス部屋に突入すると休憩がてらボスを倒す。

ボスを倒して宝箱を回収。

また駆け抜ける。


当初ボゥは1階層を抜けるのに1時間半かからないぐらいだった。

モンスターが強くなってくるともっと時間かかったけどね。


僕は午前中で5階層更新出来た。

55階に到着。

モンスターとはまともに戦わない。

進路上、邪魔なモンスターだけ殴り飛ばす。


結果だけ言うと、70階までで止めました。

4日で到達出来た。

残りの日は69階からボスを順番に倒していきました。

やっぱり下の階層の方が良いアイテムが手に入るっぽい。



まずは、

『知りたがりの虫眼鏡』

鑑定レベル7

以前に手に入れた鑑定メガネの上位互換アイテム。

鑑定メガネはずっとイリーナさんに使ってもらうことにした。

イリーナさんは、

「本当にいいんですか?

この鑑定メガネは非常に高価なんですよ。

一般的な冒険者だと年収を超えますよ。」

と辞退されたけど、受け取ってもらいました。


『貫くモノ』

貫通力抜群の槍。

貫通レベル5は伊達じゃない。

マユラさんの攻撃力、大幅アップ。


『漆黒の備え』

真っ黒な鎧。

アイラさんに装備してもらいました。

アイラさんのクールなイメージにピッタリ。

カッコいい。

もちろん、すごい高性能。

しかも軽い。


『ホワイトナイト』

白い全身鎧。

こっちはマユラさん。

自動修復機能がついてました。

マユラさんがドン引きしてました。

アイラさん曰く、国宝級だそうです。


極めつけは、

『ミニ世界樹』

パッと見はただの観葉植物。

でも、時々世界樹の実をつける。

世界樹の実は驚異的な回復効果がある。

継続的に手に入るのが優秀なアイテムでした。


わざわざ深くまで潜った甲斐がありました。




そしてついにヒルギスを離れる日が来ました。いざ、パエルモへ!

残念ながら、2人のレベルは50には届かなかった。でも、かなり強くなった。

これなら護衛としても間違いなし!


帰路は順調そのもの。

ボゥの能力アップは移動速度をグッと速めてくれた。

そこら辺にいるモンスターは近寄ってもこない。

途中でバレティアなど、いくつかの街を通ってきたけど、僕も旅慣れてきたからね。

トラブルなんてないよ。




そして、

帰ってきました、パエルモ。


イリーナ

「お疲れ様でした。

白雲亭を予約しております。

今日から長期で使用できるようにしております。コーラル商会には明日朝にお越しください。」


「わかりました。

イリーナさん、ありがとうございました。」


イリーナ

「こちらこそありがとうございました。

それと、冒険者ギルドにも顔を出した方がよろしいかと。

みんな進化しましたからね。」


「あっ!

そうだった。

宿に入る前に行っとくよ。」



ということでイリーナさんと別れて、冒険者ギルドへ。


モンスターたちにアイラさん、マユラさん。

いや~、冒険者経験のあるアイラさんとマユラさんがいると冒険者ギルドも心強いね。


とりあえず窓口に並ぶ。


受付嬢

「いらっしゃいませ。本日はどのようなご用件でしょうか?」


「あの、

ロイズさんにお会いしたいんですが、、、

これ、手紙です。」


受付嬢に手紙を差し出すと、中身を確認してから返してくれた。

「応接室にご案内致します。

そちらでしばらくお待ちください。」


すぐに応接室に通された。


マユラ

「私、冒険者時代にギルドの応接室なんて入ったことないよ。」


「3度目かな~」


アイラ

「アキラは特殊だ。

そろそろ自覚した方がいい。」


「そうかな~?」


「私も同感です。」


急に声が聞こえた。

入って来たのはロイズさんでした。

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