説明しよう
僕
「みんないいかな?」
イリーナ
「どうされました?」
僕
「襲ってきた人だけど、
あの人、
異世界人だった。」
イリーナ
「どうしてわかるんですか?」
僕
「う~ん、説明は難しいんだけどね。
僕も特殊なスキルを持ってるんだけど、それと同じ系統のスキルだからわかるんだよ。
で、ざっくり言うと、あの襲ってきた人は殺した人のスキルを奪うスキルを持ってたんだ。
それで僕を狙ってきたんだろうね。
それに連続して冒険者が殺されてたから、色々スキルを持ってたんだと思う。」
アイラ
「なるほどな。
だが、私たちが護衛として失敗したのは間違いない。」
マユラ
「そうね。どっちかと言うと守られてばかりだもんね。」
僕
「それについては焦らなくていいよ。
僕に考えがあるから。
後、数日待って。」
アイラ
「わかった。」
そして翌日。
気を取り直してダンジョン突入。
40階から入って、すぐに階段を上がる。
39階のボス『タコソードマン』を倒す。
そのままダンジョンを進んでいく。
すると、
レベル30に到達しました!
覚えたスキルは『ヨイショ』。
名前はふざけているけど、初めて実用的なスキルだった。
『ヨイショ レベル1
対象の力を一定時間+2する。』
これは良い。
今までの愛想笑いや拍手より断然実用的。
・・・と盛り上がってみたけど、
実は『嫉妬』の効果が絶大だった。
モンスターを倒す度にスキルが手に入る。
ちなみに、
ボスモンスター『タコソードマン』は、
殺奪スキル
打撃耐性 レベル1
剣 レベル1
連続攻撃 レベル1
こんな感じ。
道中のモンスターも倒す度にスキルをくれる。
そして、44階に到達して本日は終了。
イリーナ
「お疲れ様でした。
昨日獲得した鍋の鑑定が終わりました。」
イリーナさんが鑑定書を渡してくれた。
『伝説の寸胴鍋
焦げつき防止 レベル5
容積拡大 レベル1』
イリーナ
「この鍋で料理をすると焦げつきにくいようです。更に容積拡大がついているので、この鍋1つで3倍の量まで調理できます。」
僕
「凄いね。
さすが伝説の鍋!
これは売らずに持って帰りたいな。」
イリーナ
「承知しました。
ボス宝箱のアイテムは特殊な物もあるようなので、確認してから売却するかしないかを判断するようにしましょう。」
僕
「今日もボス宝箱のアイテムあるからお願いします。」
翌日は47階に到達。
更に翌日、ようやく50階に到達した。
そして49階のボス
『カラフルアントクイーン』
このボスを倒した時にマジックバックを手に入れた。マジックバックはそのスキルが一定ではないらしい。イリーナさんに鑑定を依頼した。
イリーナさんは鑑定スキルを持ってないので、専門家に依頼するだけだけどね。
ヒンギスにはドロップアイテムの鑑定を仕事にしている鑑定士が何人もいるのだ。
区切りがいいので、50階に到達した翌日はオフにした。
オフの日の夕食時。
僕
「明日からの作戦を伝えるね。」
3人がうなずく。
僕
「午前中は別行動をしよう。
僕は49~39階のボスを順番に倒していく。
目的のマジックバックを手に入れないといけないからね。
僕がボス倒している間にアイラさんとマユラさん、それにモンスターチームで動いて。
それでマユラさんの適正レベルのところで練習してて。
それで一旦、昼は外でごはん食べよう。
昼からは2人のレベルアップをメインに一緒に動こう。
それでいいかな。」
マユラ
「そりゃ、私は有難いけど、いいの?」
僕
「2人が強くなるのが目的だからね。」
アイラ
「自分の力不足を感じていたところだ。助かる。」
僕
「よし!
明日から頑張ろう。
それでイリーナさん、あのマジックバックはどうだった?」
イリーナ
「容積拡大レベル3
劣化低減レベル1
ざっくり言えば、
リヤカーと同じくらい入ります。
劣化低減の効果は少ないです。
気休め程度ですね。」
僕
「リヤカーと同じくらい入って、それでレベル3なんだ。
凄いね、マジックバック。」
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