急襲

あれ?

なんかおかしい?


誰かの声

「えっ!?

なんで??

もう一度!」


「痛っ!」


僕は眠りから目が覚めた。

そこには僕に馬乗りになって剣を振り下ろす女性。


ガッ!


剣が僕の首に当たる。

そりゃ痛いよ!


また女性が剣を振り上げる。


「なっ!?」


僕はとっさに枕元に置いてあるメイスを握りしめ、振り回す。


女性に当たり、吹き飛ばす。


ドンッ!


壁に激突。

動かなくなる。


『嫉妬レベル1を取得

 暴食と色欲、強欲が反応

 暴食がレベル+1

 色欲がレベル+1

 強欲がレベル+1

 嫉妬がレベル+3』


なんなの!?


パニックですよ。


とりあえず、みんなを起こそう。

アイラさん、マユラさん、イリーナさんを起こす。


アイラ

「少し待ってくれ。」


アイラさんは女性に近づく。

そして、少し触れたりしている。


アイラ

「大丈夫だ。死んでいる。」


大丈夫じゃないよ!?

僕、殺しちゃったの!?


イリーナ

「もしかしたら、最近の冒険者殺しの犯人かもしれません。

私が衛兵を呼んできます。

他にも敵がいるかもしれません。

みなさんは警戒を緩めずお待ちください。」


「ちょっと待ってください。

イリーナさんも危ないですよ。

ええっと、、、ガウ!

一緒に行ってあげて。」


ガウ

『承知した。』


イリーナさんとガウが出ていく。


アイラ

「申し訳ございません。護衛失格です。」


マユラ

「ごめんなさい。寝込みを襲われるなんて。」


アイラさんとマユラさんが反省モードに入っている。


どうしよう?


「まぁ無事だったし、気にしないで。

それに僕が護衛を頼んだのは僕を守るためじゃなくて、僕の仲間を守るためだから。」


アイラ

「しかし、」


「この話はおしまい。

イリーナさんを待とう。」



しばらくするとイリーナさんが衛兵たちを連れて戻ってきた。


衛兵

「この女か、、、

部屋の中も調べさせてもらうぞ。」


衛兵たちが調べるとネムレ草が出てきた。


衛兵

「これは君たちの物か?」


イリーナ

「見たこともない草です。

それに昨日はそんな場所にありませんでした。」


衛兵

「これはネムレ草という草だ。

周辺の生物を深い眠りにつかせる効果がある。どうやら計画的に狙われたようだな。」


衛兵

「女の所持品から死んだ冒険者たちの持ち物が多数出てきました。

連続殺人犯とみて間違いなさそうですね。」


衛兵

「状況を教えてくれ。」


僕は女性が馬乗りになって剣を振り上げていたところで目が覚めて、とっさにメイスで反撃したと説明した。


衛兵

「なるほど、わかりました。

今後も事情を聞かせてもらうこともあるかもしれない。その時は協力してくれ。」


イリーナ

「わかりました。

その時は私にお声かけください。

他のメンバーはダンジョンに入っていますので。」


衛兵

「わかった。」


衛兵たちが帰った後も眠れる感じじゃなかった。


ステータスの確認を済ませてしまおう。


『暴食 レベル4

 飲食を行うとステータスが上昇する

 食物による毒、食あたりなどを無効

 料理ボーナス

 愛情ボーナス


 色欲 レベル4

 無制限にテイム可能 6体

 進化限界突破


 強欲 レベル4

 アイテムドロップ率100%

 レア率アップ 強


 嫉妬 レベル4

 スキル殺奪

 スキル強奪

 スキル習得 中』


まずは暴食。

愛情ボーナス。

作った人の愛情でステータス上昇にボーナスがつくってことかな?

逆にこわいよ。


次に色欲。

モンスターの数が+1

進化限界突破はなんだろう?

進化でより強くなれるって感じかな。


強欲

レア率アップか。

これからマジックバックを狙うから有難いな。


嫉妬

これが新スキル。

スキル入手に特化したスキルみたいだ。

相手はおそらくレベル1だったはず。

『スキル殺奪』

字の通りなら、スキルを殺して奪う。

侵入してきた目的はそれだろう。

何人も殺してたみたいだし、スキルを集めてたんだろう。


でも僕は嫉妬レベル4

スキル強奪とスキル習得もある。

強奪は相手を生かしたまま奪うんだろうね。

そして、習得は相手から習うってことかな。

どんどん平和になってる。

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