新しい仲間
僕が驚いていると、
イリーナ
「珍しいことではありません。
パーティーへの加入を考えたら、そのパーティーについて事前に調べるのは当たり前です。焦ってた、とおっしゃっていたので、それを忘れてしまったのでしょう。」
マユラ
「その通り。アイツらを許す気は無いけど、間違いなく私のミスが原因ね。」
さすがにギャンブルや浪費が原因で奴隷になったような人は買いたくないからね。
どちらも大丈夫そうかな?
でもパーティーを抜けた理由はなんだろ?
聞いていいのかな?
イリーナ
「パーティーを抜けた理由は、おそらく方向性の違いでしょう。
Dランクの冒険者がリスク覚悟で更に上を目指すか、今の安定を続けるか、よくもめる問題です。」
イリーナさんは超能力者ですか!?
疑問に的確に答えてくれる。
マユラ
「その通りだよ。
一緒の村出身のパーティーでね。
私はもっと上を目指せるって言ったんだけど、みんなは満足してしまってた。
それでパーティーを飛び出した結果がこれだよ。」
イリーナさんは超能力者に違いない!
僕
「2人の値段は?」
ハモンド
「アイラは150,000ウォンカ。
マユラは110,000ウォンカです。」
合計260,000ウォンカか。
買えるな。
イリーナ
「2人をまとめて購入した場合の割引は?」
ハモンド
「今のお値段も相当安くしてますよ。」
イリーナ
「ハモンド商会さんは儲かってらっしゃるから、少しぐらいはサービスも出来るでしょ。」
そこからイリーナさんとハモンドさんの戦いが始まった。
そして、イリーナさんは5,000ウォンカの値引を勝ち取った。
それから奴隷契約を結んで手続き終了。
ハモンド
「またのご利用をお待ちしております。」
ハモンドさんもニッコリ笑う。
値引はしたけど、利益は出ているらしい。
その後、服など生活に必要な物を買い揃え、宿に入った。
さすがに同室は困るので、僕だけ1人部屋にしてもらった。
きれいなお姉さん3人と同室。憧れるけど勇気はないよ。
翌日。
イリーナ
「フラメル王国のダンジョンがある街はヒルギスと言います。
馬車で5日ほどの距離でしょうか。」
僕
「わかったよ。
ガウ、リン、ドラ、
ゴブリンを見かけたら教えてよ。
倒すから。」
アイラ
「倒すのはいいが武器がない。」
イリーナ
「ヒルギスでそろえるのが良いでしょう。冒険者の街ですから、武器や防具もそろっています。」
僕
「じゃあ、それまでのつなぎで鉄の剣を持っておいてよ。」
マユラ
「確かにゴブリンはたまに鉄の剣をドロップするけど、そんなの待つのは効率悪いわよ。」
僕
「まぁ、気にしないで。」
しばらく行くと、
リン
『あっちに3体いたよ~』
僕
「ありがとう、リン。
ボゥ、行って。」
ボゥ
『うん。わかった。』
速攻でメイスで殴る。
もちろん一撃KO。
3本の剣が手に入った。
僕
「使い捨てだと思って、とりあえず装備しといて。」
アイラ
「どうなっているんだ!?」
イリーナ
「なるほど、やはりですか。」
マユラ
「納得してないで教えてよ!」
イリーナ
「勝手に教えられませんよ。」
僕
「う~んとね。
これから話す内容は秘密にしてくださいね。」
3人が頷く。
僕
「僕は異世界人なんだ。
それで特殊なスキルを持ってるんだ。
だから、この世界の人から見ると異常なことが出来てしまうんだ。」
アイラ
「なるほど、、、」
マユラ
「私たち、、、
凄い人に買われちゃったみたいね。」
イリーナ
「アキラさんの秘密の一端を知れましたね。」
僕
「イリーナさんは契約ないけど、あんまり言いふらさないでね。」
イリーナ
「もちろんです。
雇用主である会頭には報告致しますが、それ以外は口外しませんよ。
アキラさんもあまり口外しないでくださいね。狙われる危険が高まりますからね。」
僕
「気をつけます。」
なんやかんやで、徐々に仲良くなりながら旅は順調に進みました。
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