決断
トマーシュ
「そう。
護衛を考えて欲しいな。」
僕
「護衛ですか?
でも僕、まあまあ強いですよ。」
トマーシュ
「まあまあじゃなく、とても強いよ。
でもね、護衛にはね、
護衛をちゃんとつけているぞ、と宣伝する効果もあるんだよ。
君たちは若いし、常にリィズちゃんとフィオちゃんのそばにアキラ君がいてあげられる訳じゃないだろ。ワイバーンのような高価な素材を扱っていると狙われる可能性も高い。
だから、今後雇うことを考えた方がいいよ。」
そうか、、、
護衛なんて考えたこともなかった。
でも、確かに僕はかなりのお金持ちになってるしな。
マヘリア
「もちろん冒険者を雇う以外にも戦闘奴隷を買うって方法もあるわよ。」
奴隷か~。
リィズとフィオも奴隷だもんね。
確かに安全策かも、、、
う~~~~~~~ん。
よし!
僕
「リィズ、フィオ。
飲食店で働いて経験を積んでもらっていいかな?」
リィズ
「もちろん大丈夫です。」
フィオ
「プロに教えてもらえるのは有難いです。」
僕
「ありがとう。
無理はしないようにね。
2人を修行させてください。」
マヘリア
「アキラ君はどうするの?」
僕
「僕はその間に戦闘奴隷を買って、フラメル王国のダンジョンを目指します。
それでマジックバックを手に入れて戻ってきます。」
トマーシュ
「でも、マジックバックは確実に手に入るという物ではないよ。
どれだけ頑張っても手に入らない可能性もある。」
僕
「3ヵ月を期限にします。
それでダメなら一度戻ってきます。」
マヘリア
「わかったわ。
私に考えがあるから、3日出発を待ってもらえない?」
僕
「わかりました。
それじゃあ、待っている間にもう一度タカート山脈に行ってきます。
少しでも稼いでおいた方がいいでしょ。」
マヘリア
「じゃあ、明後日の夕方、顔を出して。
その時に説明するから。」
僕
「わかりました。」
その夜。
僕は2人に話をした。
僕
「ごめん。
2人には迷惑かけるね。」
リィズ
「全然迷惑なんかじゃありません。」
フィオ
「アキラ様に買って頂いて本当に良かったと思っています。」
僕
「ありがとう。
それでさ、2人の奴隷契約を解除しようと思うんだけど。
どうかな?」
リィズ
「私たちはアキラ様の奴隷でいたいです。」
フィオ
「解約しないでください。」
僕
「本当にいいの?」
リィズ・フィオ
「「もちろん!」」
本当に良い2人に出会えたと思う。
嬉しい気持ちで眠りについた。
そして翌日から再びタカート山脈に。
今回は稼ぐのが目的なのでドロップアイテム狙いだ。
遠慮無く狩りまくる。
すると、
『ドラが進化出来ます。
進化先を選んでください。』
やった!
優先的に魔石を与え続けた甲斐があるね。
『進化先を選んでください。
ドラゴン
大型化します。
総合的に上昇します。
アースドラゴン
陸上戦に特化。
HP、力、丈夫さ中心に上昇します。
ピクシードラゴン
小型のドラゴン。
魔力、素早さ中心に上昇します。』
どうしよう?
ドラゴンの背中に乗るのは夢あるよな~。
でも大型化すると。一緒に生活するには不便だよな~。
どうする?
悩むな~~~。
よし!
「ピクシードラゴンだ。」
ドラの体が淡い光に包まれる。
光が落ち着くとドラが一回り小さくなっていた。
ドラ
『やったぜ!
オレ強くなったぞ!』
ドラはしゃべり方が子どもっぽい。
やっぱりサイズの影響かな?
ステータスを確認しよう。
『ドラ
ピクシードラゴン
HP 15/15 +5
MP 15/15 +5
力 15 +5
丈夫さ 15 +5
魔力 20 +10
魔法抵抗力 15 +5
素早さ 20 +10
器用さ 15 +5
スキル
竜鱗 レベル2
竜の怒り レベル2
立体機動 レベル1
雷魔法 レベル1』
雷魔法だ。
機動力を活かして、雷魔法で攻撃って感じかな。
雷を放つドラゴン、カッコいいかも。
強さとしてはDランクぐらいかな。
リンに比べると少し劣る。
でも今後の成長に期待だね。
順調に2日間の行程を終えパエルモに帰還。
その足でコーラル商会に向かった。
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