ガロッソ

案内されたのは高級そうなレストラン。


ガロッソ

「なんでも好きに食え。」


「ありがとうございます!」


そりゃ、美味しいですよ!

パエルモは料理のレベル高いな~、とは思ってたけど、ここは別格。


「ステーキ、美味しいです!」


ガロッソ

「これはワイバーンだな。

やっぱり肉質が他のモンスターとは違う。」


ワイバーン!

こんなに美味しいんだ。

イメージは牛ヒレ肉。

肉は柔らかく、旨味は強い。


「決めました。ワイバーンを狙います!」


ガロッソ

「確かにワイバーンは旨いが、危険だぞ。

無謀に挑めば死ぬぞ。」


「ちゃんと準備はしますよ。

それにここに来る前にゴーレムの庭でレベル上げてきましたし。」


バニング

「ゴーレムの庭を卒業したということは、レベル20を超えているということか?」


「3人とも超えましたよ。」


ガロッソ

「その若さで凄いな。

バニング、コイツらがワイバーンに勝てる可能性はあるのか?」


バニング

「リスクはありますが、倒せなくはないでしょう。

3人のレベルもですが、装備もしっかりしています。アキラのメイスなどは、Aランク相当か、それ以上です。

それに、そのオオカミとコウモリ。Cランクモンスターです。Cランクモンスターを2体も連れているテイマーは、冒険者ランクBランクに相当します。

そう考えれば特に不自然ではないかと。」


ガロッソ

「なるほどな。

バニングの太鼓判なら止める必要は無いだろう。だが、くれぐれも慎重にな。」


ガロッソさんも豪快な見た目の割に優しい。

コーラル商会の人たちは信用出来そうだ。


「ありがとうございます。」


ガロッソ

「何か困ったことがあれば、いつでも店に来なさい。力になろう。」


「ありがとうございます。

ガロッソさんは親切ですね。」


ガロッソ

「ガハハハ、

親切で言ってる訳じゃねえよ。

おまえからは金の匂いがする。

俺の商人としての嗅覚だ。

慈善事業じゃねえよ。

だから、気にするな。

いや、気にしてモンスターの素材をうちに持ち込んでくれてもいいぞ。

ガハハハ。」


商人としての嗅覚か~。

ガロッソさんはやり手っぽいからな。

そういう言葉が似合うね。

もちろん、肉以外の素材はコーラル商会のお世話になるつもりです。


その後、デザートまで美味しく頂きました。




そして翌日。

タカート山脈目指して出発。

ガウとリンが弱いモンスターを威嚇してくれる。

快調に進んで昼頃に到着。


やっぱり、ちょっと遠いな。

日帰りは難しそう。

最低でも1泊2日かな。


とりあえず、僕1人でワイバーンと戦ってみた。

ワイバーンは自由に飛び回り、急降下して、尻尾の針で突き刺そうとしてきた。

ちなみに針に毒は無い。

ただ、かなり貫通力があるので要注意だそうだ。


もちろん僕には効かない。

針で攻撃されたのを受け止めて、尻尾を左手で握り、地面に叩きつける。

そして地面に倒れたところをメイスで殴る。


楽勝!


ゴーレムより防御力が低いので倒しやすい。

機動力と攻撃力がウリなんだろうけど。

攻撃してきてから殴れば問題無い。


ただ、大きな問題があった。


ワイバーンが大きいのだ。

牛車に乗せられるのは3体程度。

このリヤカーは冒険者が使う物の中では最大クラス。

それでも3体。

そりゃ、ワイバーンの素材は高価になるよ。


持ち帰るのは明日倒したワイバーンにしよう。今日は練習だけだ。

ドロップアイテムは回収。

手に入ったのは槍だった。

尻尾の針のイメージかな。


せっかくだから他のモンスターも倒したい。

注目はランドシャーク。

魚系の素材なら食べてみたい。

どんな味か試してみないと。


本命は明日だけどね。

今日は倒してドロップアイテムを手に入れるだけ。

ちなみに、

ワイバーンは槍

ランドシャークは盾

レッドオーガは斧でした。

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