パエルモ探索

パエルモは非常に活気があった。

そして、食事も美味しい。

食堂や露店で色々つまんだけど、全部美味しかった。


コーラル商会の次は商人ギルドに訪れた。

一度露店をやってみるつもりだ。

その手続きをしたい。


僕は元の世界でも料理は好きだったし、

リィズは料理人、フィオはメイド。

飲食店向きだろう。

それに僕のスキル『暴食』とだって相性が良い。


商人ギルドの窓口に並んだ。


受付のおじさん

「今日はどのようなご用件でしょうか?」


「露店をやりたいんだけど、初めてで。」


受付のおじさん

「なるほど、ギルド登録はお済みですか?」


「はい、以前に。」


そう言ってギルドカードを差し出す。


受付のおじさんはそれをチェックする。


受付のおじさん

「なるほど、お返し致します。

いつでもEランクになれるぐらい良好な財務状況ですね。

ランクアップの申請も時間がある時にオススメします。ランクアップすれば貸し店舗での営業も可能になりますからね。

それで、露店の出店でしたよね。

あちらに表があるのが見えますか?」


「はい。あれはなんですか?」


受付のおじさん

「露店スペースの貸出状況です。

基本ルールですが、毎週月曜の朝から翌週の希望スペースの申請を受付ます。

月曜受付分については、その日の間に確認し、希望が競合した場合、抽選で決めます。火曜日以降は順次空きスペースの申請を受付ます。

また、今スペースを借りている人は2週間前に延長の申請を受付ます。

だいたいですが、このようなシステムになっております。」


なるほど、人気のところは難しそうだね。

今日は水曜日。

空いているのは人気の無い場所だけだろう。


とりあえず、来週の月曜と火曜に借りることにした。

1日50ウォンカ。

かなり悪い場所っぽい。

大通りから離れている。

人通りはあるのかな?



続いて冒険者ギルドを訪問。

目的はモンスターの調査だ。

知りたいのは強さより美味しさだけど。


冒険者ギルドには、その街の周辺で出会うモンスターの情報が閲覧可能になっている。


・街の周辺に出没

角うさぎ

Fランク

どこにでもいる。

少し硬いが安い。


砂もぐら

Fランク

畑を荒らす害獣。

すぐに穴に逃げる。

肉は臭く人気がない。


ジャイアントホッパー

Fランク

畑を荒らす害獣

大きいバッタ。

基本食べない。



北の平原

突進羊

Eランク

肉、毛皮の両方が売れる。


ブラウンボア

Eランク

1頭からたくさん肉がとれる。

人気の肉。


バウンドドッグ

Eランク

飛び跳ねながら集団で襲ってくる。

平原では一番危険。

肉は基本食べない。


なるほど、、、

パエルモで食べられる肉は、

角うさぎ、突進羊、ブラウンボア。

人気はブラウンボアらしい。


なおタカート山脈には、

ワイバーン

Cランク

集団で襲ってくることが多く、その危険度はBランク相当。

素材は全て上質。捨てるところはない。


レッドオーガ

Cランク

力が強い。

皮は高額で取引される。


ランドシャーク

Cランク

噛みつく力が強い。陸上サメ。

皮、牙、ヒレが高額で取引される。


タカート山脈はCランクばかりだ。

ガウやリンと同格らしい。

ゴーレムの庭もCランクだし、行っても大丈夫かな。

ただ、本格的な山道は牛車では通れなさそうだ。行けるとこまで行って後は歩き、って感じかな。



そんなことをやっていると夕方に。

再度、コーラル商会を訪れる。


マヘリア

「良かった。

来てくれたのね。

元気そうで何よりだわ。」


マヘリアさんにトマーシュさん、おじいさん。それとバニングさんとミレイさんが護衛についている。


おじいさん

「おお、君がアキラか。

俺はコーラル商会の会頭をやっているガロッソだ。

マヘリアから面白そうな男だと聞いている。

良かったら一緒に飯に行かんか?

もちろん、お嬢ちゃんたちも一緒だ。」


マヘリアさんがハードル上げている気がする。そんなに面白くないよ、僕は。


「ありがとうございます。

よろしくお願いします。」

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