冒険者サポーター
衛兵と一緒に1人のおじさんがやって来た。
そして、おじさんがガウとリンをチェックする。
おじさん
「確かにテイムされてるな。」
衛兵
「ありがとうございます。
アキラさん、ご協力ありがとうございました。お預かりした武器を返却致します。」
なんだったんだ?
おじさん
「君が強力なモンスターを2体も連れているから、街に入れる前に危険が無いかをチェックしたんだ。
悪いが私について来てくれますか?」
僕
「わかりました。」
僕らは武器を返してもらい、おじさんに従って街を進んで行く。
到着したのは冒険者ギルドだった。
おじさんに連れられてギルドの中に入っていく。窓口などは無視して、奥の応接室に直行した。
おじさん
「自己紹介がまだだったな。
冒険者ギルドのパエルモ支部の副支部長ロイズだ。
私もテイマーでね。
だから君のチェックで呼ばれたんだ。」
僕
「すいません。お手数をおかけしました。」
ロイズ
「しかし、モンスターを3体もテイムしていて、なぜ冒険者ギルドに所属せず、商人ギルドなんだ?」
僕
「僕は非戦闘職なんです。
特殊なスキルがあってモンスターをテイム出来るだけなんです。」
ロイズ
「うむ、、、
なるほどな、、、
確かに扱いに困るな。。。
本来テイムしたモンスターにはテイムされていることを示す首輪が冒険者ギルドから渡される。
それを装着することで安全を保証する訳だ。
しかし、君の場合、冒険者ギルドに所属出来ない。
そうすると、今後も先ほどのようなトラブルが各所で起きてしまう。」
ロイズさんは傍らに立つ大きな鹿のモンスターの首輪を示す。
僕
「どうにかならないんですか?」
ロイズ
「う~ん、、、
仕方ないな。
冒険者サポーター登録をしてみるか。」
僕
「冒険者サポーター?」
ロイズ
「そうだ。
例えば、大所帯のパーティーだと『ポーター』や『商人』など非戦闘職の人間を加える場合がある。
組織として運営するためだな。
その時に非戦闘職だからという理由で1人だけギルドカードが発行出来ないと不便だろ。
そういう時にサポーターという登録が出来る。
特例措置だから申請出来るのはBランク以上の冒険者だけだ。
だから滅多に使われることはない。
幸い、私は申請出来るからな。
それでいいか?」
僕
「ありがとうございます。
お願いします!」
ロイズ
「わかった。
今からカードを作ってきます。
ちょっと待っていてください。」
ロイズさんはささっとカードを作ってくれた。仕事が早い。
『馬場アキラ
サポーター
リーダー ロイズ』
ロイズ
「これでアキラは冒険者ギルドに所属だ。
テイムモンスターの首輪も渡そう。
ただサポーターはリーダーに依存する。
つまり、私だな。
私が死んだり、引退したりすると、連座で君も除名になる。
まぁ私はギルド職員で現役の冒険者ではない。すぐに引退したり、死ぬ可能性は低い。
だが、万が一のリスクは理解してほしい。」
僕
「わかりました。」
ロイズ
「それとテイムモンスターを変更したり、進化した場合はギルドに届出してくれ。
ちゃんとチェックをしてから首輪を更新することになる。
いいかな?」
僕
「わかりました。忘れず届出します。
それと、テイマー向けの宿ご存知ですか?」
ロイズ
「金があるなら『白雲亭』。
ギリギリなら『流木の宿』。」
僕
「ありがとうございます。白雲亭に行ってみます。」
ようやく街に入れました。
ロイズさんに教えてもらった道を通って白雲亭に。
短い距離だけど活気がある。
露店を軽く見てみたけど、バレティアとは比べ物にならない。
街の広さ、活気も段違い。
食材も豊富。
街に並ぶ露店もクオリティが高い。
少しつまんだけど、美味しい!
すぐに白雲亭に到着。
1泊220ウォンカ。
夕食は美味しかったです。
この世界に来て初めて魚料理を食べました。
フィッシュフライ。
タルタルソースが添えられているのがなおグッド。
明日は街を散策してみよう。
楽しみだな。
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