アイアンゴーレム

久しぶりの一撃では倒せない相手。

一旦距離をとる。


すると、アイアンゴーレムの手がドリルのように回転し始めた。


それをこちらに向ける。


げっ!?


ドリルのように回転する手が飛んでくる。


とっさに飛び避ける。


あれは当たったらダメなヤツだ。

距離をとるのはヤバそうだ。


一気にアイアンゴーレムの足下に飛び込む。

アイアンゴーレムの左足を叩く。


その衝撃でアイアンゴーレムが体勢を崩す。

足回りは弱いのかもしれない。

チャンスに数発メイスを叩き込む。


アイアンゴーレムは動かない。

動かなくなったアイアンゴーレムの横に鉄のインゴットが現れる。

ドロップアイテムだ。

どうやら倒したみたい。


ロックゴーレムがCランク上位だったから、アイアンゴーレムはBランクかな?


まぁ問題なく倒せる。

以前使ってた長剣なら一瞬で壊れてただろう。でもアダマンタイトのメイスは全然問題無い。



「問題なく倒せそうだから、何体か倒すね。」


ドロップアイテムは鉄のインゴットか~。

サイズ的には長剣1本分ぐらいかな?

マヘリアさんに買い取ってもらった時、長剣は500ウォンカだった。

加工前のインゴットなら250ウォンカぐらいかな?

確かにお金にならないね。

でも多少稼いで路銀にしたい。

ゲボルグさんのお店でかなり使ったからなぁ。


それと手に入れた魔石はボゥに優先的にあげよう。どうしてもガウやリンとの差が大き過ぎる。


数体倒したところで違うドロップアイテムが出た。


「この色合い、、、

ミスリルじゃないか!?」


リィズとフィオがショートソードを出す。

2人のショートソードの刀身と同じ美しく青白い輝き。


これはレアドロップ!

レア率アップの効果かな?

ショートソードなら2本ぐらいは作れそう。

ショートソード2本分の半額でも10,000ウォンカだ。


これは稼げるぞ!

俄然やる気が出てきた。


ガウとリンに手分けして探さし、片っ端から倒していった。

どんどんインゴットが貯まっていく。


僕のレベルもうなぎ登りだ。

瞬く間にレベル20を突破。


・・・もちろんスキルを覚えたよ。


スキル名は『拍手』。

なんとスキルを使うとどこからともなく、

パチパチパチパチ

・・・うん、それだけ。


これを聞いた時、

リィズ

「い、意外と便利かもしれませんよ!」

フィオ

「戦闘中に使えば、相手を驚かせられますよ、、、たぶん。」


フォローされればされる程、つらい。


『市民』残念過ぎるよ。


ちなみに僕の今のスキルは、

暴食 レベル3

色欲 レベル3

強欲 レベル3

愛想笑い レベル4

手加減 レベル1

拍手 レベル1


愛想笑いが一番レベルが高いですよ。

何か問題でも?




そして、

『ボゥが進化出来ます。

 進化先を選んでください。』


きた~~~~

想像してたより早い。

さすがアイアンゴーレム。


『ビッグマム

 子沢山な乳牛。

 ミルクの出る量が増える。


 スター乳牛

 大人気の乳牛。

 ミルクの品質がアップする。』


なるほど。

もう乳牛コースからは抜けられないのね。


量が増えるか品質がアップするか。


基本的に飲むの僕らだけだからね。

今の量で十分だよ。


「スター乳牛でお願いします。」


『ボゥ

 スター乳牛


 HP  19/19 +3

 MP  6/6 +2

 力 14 +3

 丈夫さ 13 +3

 魔力 5 +2

 魔法抵抗力 7 +3

 素早さ 14 +3

 器用さ 8 +5


 スキル

 突進 レベル3

 ミルク レベル4』


全体的にベースアップは出来たみたい。

一番伸びたのは器用さ?

後、スキルのミルクが1から4にジャンプアップ。


モンスターランク的にはDランク相当かな?

少しは強くなった気がする。


それと体の模様が変化した。

体に星形の模様。さすがスター乳牛。



ある程度ゴーレムの庭に来た目的は果たせたと思う。


武器の性能は試せたし、

レベルも上げられた。

モンスターたちは進化を果たした。

帰ろう、バレティアへ。

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