出発の準備

翌朝。

朝ごはんを食べたら貸しリヤカー屋さんに。

リヤカーを借りて、西の森に出発。


リィズ

「あの、私たち乗ってていいんですか?」

フィオ

「普通は逆です。」


戸惑う2人に僕は、

「いいんだよ。僕が引く方が速いから。」


そして、森に到着。

2人に剣を持たせる。

かなり重たそうだ。自由に振り回す力は無さそうだな。

振り下ろすだけで十分だ。


「僕たちがモンスターを捕まえてくるから、剣を振り下ろして。

わかった?」


リィズ

「私たちに出来ますか?」

フィオ

「剣なんて初めてです、、、」


「大丈夫。とにかくモンスター目掛けて剣を振り下ろしたらいいから。」



リィズとフィオのそばには僕がスタンバイ。

リンが周囲を警戒しながら索敵。

ガウは遊撃兼護衛。


リンが見つける。

ガウが奇襲。

弱ったところを僕が押さえて、リィズとフィオが倒す。

とにかくそれを繰り返す。

やはり、リィズやフィオがモンスターを倒した場合、ドロップアイテムはなかった。


ランチは街で買っておいたパンとソーセージと果実を食べる。

ちょっと休憩だな。


「そう言えば2人はどんなスキルを持ってるの?」


リィズ

「私は料理レベル1です。」

フィオ

「私は生活魔法レベル1です。」


「生活魔法ってなんなの?」


フィオ

「生活を便利にするための魔法です。

レベル1だと、少しだけ水が出せます。」


「レベルが上がるとどうなるの?」


フィオ

「光を灯したり、火を点けたり、出来るようになるらしいです。」


「凄いね!

生活魔法!

それにリィズの料理も僕のスキルと相性が

凄く良いし!

やっぱり2人にして正解だったね。」


顔を見合わす姉妹。



昼からも2人のレベルアップを行った。

無理をせずに夕方には終わらせました。

レベルは4に到達。

ステータスもアップして、体が凄く軽いって言ってた。

ちなみに、料理人もメイドも非戦闘職。

一番上がるステータスは器用さ。

料理人のリィズは少しだけ力が上がりやすく、メイドのフィオは少しだけ素早さが上がりやすい。


街に戻ると、

素材は冒険者に預けて売ってもらった。

ドロップアイテムは買い叩かれた。

やっぱりマヘリアさん達は親切だった。

そんなに親切な人ばかりじゃないってことだね。



翌日。

朝から東の平原に出発。

僕の依頼を受けてくれた冒険者さんにモンスターの解体のやり方を教えてもらうことになっている。


やって来たのは若い男の冒険者。


冒険者

「こんにちは。

Dランク冒険者のディーンです。

今日はよろしくお願いします。」


年齢は近いかな。

誠実そうな青年。

しかもけっこうイケメン。


「依頼を受けて頂いてありがとうございます。角うさぎとレッドピッグと暴れ大鳥を用意しました。」


持ち合わせの時間の前に狩っておきました。


ディーン

「ありがとうございます。

助かります。

既に死体があると教えやすいですよ。

では、簡単な角うさぎから始めましょう。」


いい先生でした。

午前中いっぱい使って教えてくれました。


「ありがとうございました。」


ディーン

「お疲れ様。

まぁ、今はこれで十分だと思います。

解体を繰り返していたら、いつの間にか解体スキルを手に入れていると思いますよ。

すると、もっと上手に出来るようになりますよ。」


「スキルって勝手に手に入るんですか?」


ディーン

「う~ん、

スキルについてはわからないことも多いんだけどね。

でも該当する行為を繰り返して、かつ、職業的にも近ければ覚えやすいと言われています。

例えば、

剣士でも槍を使い続ければ槍術スキルを手に入れられることもあるんです。

でも魔法使いが槍を使い続けて覚えられるかと言うと不明です。」


「なるほど、初めて聞きました。

じゃあ、スキルのレベルアップはどんな仕組みなんですか?」


ディーン

「ハハハ、僕はそんなにスキルに詳しい訳ではないよ。

一般的にそのスキルを使えば使うほどスキルレベルが上がると言われているよ。

それも強い相手に使う方が経験になると言われている。」


「非戦闘職のスキルも同じですか?」


ディーン

「すまない。僕も非戦闘職のことはあまり知らないんだ。」

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