商人ギルド

と言うことでやって来ました商人ギルド。

大きさは冒険者ギルドと変わらないかな。

出入りする人の身なりは全然違う。


冒険者ギルドは鎧に剣で武装した冒険者たちだが、商人ギルドは全然違う。

みんなキレイだ。

出入りする人はいっぱいいた。

モンスターを連れている僕はかなり浮いている気がする。


とりあえず入ってみる。

けっこう窓口があるね。

冒険者ギルドみたいに窓口が分けられていないみたい。

とりあえず列に並んでみる。


しばらく待つと、

「次の方どうぞ。」


受付のおねえさんから呼ばれた。

冒険者ギルドの受付のおねえさんよりかなりベテランな感じ。


受付嬢

「今日はどのようなご用件ですか?」


「商人ギルドに登録したいんですけど。」


受付嬢

「あぁ、新規登録ね。

じゃあ、こちらの書類に名前を書いてね。

それと100ウォンカ用意してる?」


「お金もあります。」


サラサラっと書いてしまう。


「書きました。」


受付嬢

「じゃあ、

手続きしちゃうからちょっと待ってね。」


受付のおねえさんが書類を後ろの人に渡す。


受付嬢

「手続きを待ってる間に説明を進めとくわね。

まず商人ギルドに所属するには年会費が必要よ。初年度は今回の登録費用が年会費代わりだから、来年から必要ね。

支払いが出来ないと資格を剥奪されるから気をつけてね。

年会費はギルドランクにより異なるわ。

ギルドランクは

S・A・B・C・D・E・Fの7段階よ。

最初はFね。

Fだと店舗が持てないわ。

露店商限定ね。

あ、カードが出来たみたいね。」


奥からおじさんがカードを持ってきた。


受付嬢

「これがカードよ。

まずは指を出して。」


「えっ?指ですか?」


とりあえず手を出す。

すると、おねえさんが僕の手をぐっと掴むと変な器具に指を突っ込まれた。


「つっ!?」


なんか指に痛みが走る。

中指からうっすら血が滲んでいる。


受付嬢

「カードに血をつけて。」


言われるままに中指をカードにつける。

するとカードがポッと輝いた。


受付嬢

「これでギルドカードはあなた専用よ。」



いやいや、ちゃんと説明してよ。

指痛かったよ。


カードを見ると、

『馬場明良

商人ギルド

ランクF 』


なんか単純。

名前とランクだけだね。

これで大丈夫なの?


「なんか単純なカードですね。」


受付嬢

「失くさないでよ。

このカードは高性能なんだから。

再発行はお金かかるからね。

商人ギルドのシステムで管理されてるの。

このカードはお金を貯めたり、支払ったり、そういうこともできるの。

やり方はフロアに置いてある冊子を読んで。

じゃあ、あなたの手続きは終了ね。

お疲れ様。」


うわ~

質問できる感じじゃないじゃん。

仕方なく窓口を後にする。


「ありがとうございました。」



仕方ないのでフロアに置いてある冊子を読むことにした。


『初めての商人の手引』


小さな冊子を読み込んだ。

色々と商人ギルドのルールやシステムが簡単に書いてあった。


ギルドランクについて

F  お金を払えば誰でもなれる。

  露店商限定。

E  Fランクで実績を積む。

  500ウォンカ支払う。

  賃貸店舗が可能。

D Eランクで実績を積む。

  ギルドの推薦を得る。

  1,000ウォンカ支払う。

  1店舗所有できる。

C Dランクで実績を積む。

  ギルドの推薦を得る。

  5,000ウォンカ支払う。

  店舗を複数所有できる。


Bランク以上はあんまり違いがわからなかった。ただ、ランクが上がる毎に支払い額が上がっていた。

この昇級の時に支払う金額が年会費になっている。


それとギルドカードはすごい高性能だった。

本当にすごい!

マイナンバーガードとクレジットカードが1つになったような感じだ。


お金の入金が商人ギルドで出来る。

商人同士はカードを合わせるだけでお金のやり取りが出来る。

しかも、年会費も入金してあるお金から勝手に引き落としされる。

しかも本人認証もしっかりしており、他人が使用することは出来ない。

元の世界よりも高性能かも。


とりあえず登録は完了したし、一旦宿に戻ろう。

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