ガウの進化

進化先を選んでください?

どういうこと?

バトルオーガの魔石を食べたことで進化出来るようになったのか。


『進化先を選んでください。

ラージウルフ

大型化する。

HP や丈夫さ中心にアップする。


エルダーウルフ

総合的に能力がアップする。

群れのリーダーに相応しい能力。


ブラックウルフ

黒くなり奇襲が得意になる。

素早さ、器用さ、隠密性がアップする。


ホワイトウルフ

白くなり氷耐性が身につく。

魔力がアップする。』


どうしよう?

悩むな~。

たぶん進化先を決めたら戻れないんだろうな。

冷静に考えよう。


ラージウルフ

大きくなるってどれぐらいだろう?


エルダーウルフ

群れを率いる訳じゃないしな~。


ブラックウルフ

奇襲タイプか。カッコいいな~

でもリンと役割が被るよね。


ホワイトウルフ

氷タイプか。

魔力アップもロマンがあるね。



よし!

決めた!


「ホワイトウルフだ!」


ガウの体が光輝く。

光がおさまると白くなったガウがいた。


ステータスを確認しよう。


『ガウ

 ホワイトウルフ


 HP  14/14 +4

 MP  10/10 +3

 力 13 +1

 丈夫さ 9 +1

 魔力 9 +4

 魔法抵抗力 9 +3

 素早さ 14

 器用さ 8


 スキル

 連携 レベル2

 ダッシュ レベル2

 氷耐性 レベル1』


能力のアップ幅は控えめだね。

魔力はほどほどに上がったけど、魔力は何に使うの?

氷耐性はあるけど、氷魔法とかはないから、魔法攻撃は出来ない。

もしかして、ハズレ?


でも毛並みが真っ白で美しい。

手触りも良くなっている。

触り心地もいい。

モフモフは正義だね。


「ガウ、進化おめでとう!」


『力がみなぎってくるのを感じるぞ。』


そんな話をしていると、

『ねぇねぇ、なんか大きいのが来るよ?』


リンが警戒を伝えてきた。

とりあえず、臨戦態勢をとる。

ポーションもポケットに補充しておく。


もしかしたら、森の中の方が安全だったのかもしれない。


やって来たのは、、、

大型トラックだった。


「えっ!?

なんでトラックが走ってんの?」


大型トラックは僕らの目の前で止まった。

うん、

僕の知っているトラックとは全然違う。

エンジンの音もしないし、ガソリン臭さもない。


中から人が降りてきた。

・・・って言うか、一瞬で包囲された。

3人に囲まれ、1人は離れたところで弓を持っている。


おじさん

「このモンスターは君がテイムしているのか?」


「そ、そうです。」


おにいさん

「そこのバトルオーガを倒したのも君かい?」


「はい。」


トラックから降りてきたメンバーに緊張が走る。


トラックから、もう1人降りてきた。


バスから降りてきた女性

「ねぇ、あなた、異世界人?」


「そ、そうです。」


バスから降りてきた女性

「やっぱりね。

少し話をしてもいいかしら?」


あの人がリーダーなのかな?

ようやく出会えた人たちだ。

でもエリックやカロッサのようなパターンもある。

慎重にいこう。


バスから降りてきた女性

「私はマヘリア。

で、そこにいるのが、バニング、ロック、ミレイ、アドル。

よろしくね。」


「馬場明良です。

こっちがガウ、こっちがリンです。」


マヘリア

「やっぱり2体テイムしているのね。」 


バニング

「ハイテイマーでしょうか。

しかし、バトルオーガを倒せるとは、、、

連れているモンスターはホワイトウルフとブラックバット。

とてもバトルオーガを倒せるとは思えません。」


ロック

「そこらへんどうなんだ?」


「協力して倒しました。

倒し方はお教え出来ません。」


マヘリア

「かまわないわ。

別にあなたの強さの秘密が知りたい訳じゃないから。

それよりもアキラは何をしているの?」


「どこから説明したらいいのかな。。。」


マヘリア

「私たち、アルバンに向かって移動しているところなの。

良かったらトラックに乗っていかない?

色々話をしたいし。」


バニング

「よろしいのですか?

彼がバトルオーガを倒すほどの力を持っているとすると、安全を確保出来ませんが。」


マヘリア

「かまわないわ。

アキラ、どうかな?」


「ガウとリンも乗れますか?」


マヘリア

「大丈夫よ。スペースはあるわ。」


「それじゃあ、乗せてください。

お願いします。」


ようやく街にたどり着けそうだよ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る