第5ページ 仲間探し

『痛ったたたたたたたた』


俺は誰かとぶつかった。

というか、マジで痛い。


「ちょっと!ちゃんと前見て走りなさいよ!っててててて」


「ご、ごめんなさい!って痛った。」


ヤバイな。結構痛い。

すると、ぶつかってしまった人が、


「あなた、結構傷がひどいじゃない。私もひどいけど。だから、私の家に連れていく。」


と言った。


「ごめんなさい。お金なら………」


「違うわよ!私の家に行って、傷の手当てするの!私の家は薬屋なの。」


なんてやさしいのだろう。こんなやつに手当てするなんて。

俺はこの人についていった。

一緒についていく時に話を聞いた。名前はチータで女性だ。この森の近くに薬屋を家族とやっていると聞いた。今日はこの森で薬草を取りに来たと言う。

なんかすまない。と心の中で思っているとき、


「着いたわ。ここが私の家よ。」


ここが薬屋か~。いやぁマジでありがたい。感謝しなきゃな。と思っていると、


「早く家の中に入って。どちらとも傷がひどいもの。」


と薬屋の扉の前で待っていた。


「あっはい……失礼します。」


俺はその薬屋に入っていく。


「いらっしゃいませ~って二人ともどうしたの!早く手当てを!」


「お母さん、お願い。」


俺はそのお母さんに奥に案内された。


「大丈夫?まぁまだいいほうだけど。」


「大丈夫です。ありがとうございます。」


「いえいえ。ここ薬屋ですから。」


俺が手当てを受けている時、チータから話しかけられた。


「ねぇ、あなた冒険者よね。」


「はい、そうですけど………」


「私ね、冒険者を探していたの。」


どういうことだ?俺はそのまま話を聞いてみる。


「私、死んだお父さんの死因を探っているの。その死因を知って、私の疑問を満足させたいの。」


突然出会った人、ましてやぶつかってきた人に話すことなのか。その話して大丈夫なのかと思っていると、


「だから冒険者を探して、一緒に冒険したいと思っていたの。」


えっそれって、俺と一緒に冒険するパターンじゃないのか。展開早すぎるだろ!これは!


「ここで出会ったのもなにかの縁だし、ねぇ一緒に冒険してくれない?」


俺はその言葉を聞いて即答した。


「も、もちろんです。よよ、よろしく!」


まさかこんな早くに仲間ができるとはな。

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異世界転移され冒険者です 鳥野雄(トリノユウ) @myu-to

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