第4ページ 出会い(仮)

こうして冒険者になってみるとワクワクするなと心の中で思った。こうして思うと、異世界転移されての初めての良いことかもしれない。

すると、受付の人が声をかけてきた。


「冒険者初心者さんは、この案内所を出たすぐ隣の森から冒険を始めた方が良いですよ!」


「あっそうなんですか。ありがとうございます。これから頑張ります!」


「はい!頑張って下さい!何かあった時はいつでもお待ちしています!」


俺はこの案内所から出る。ここから出たら、本当に冒険が始まる。




さぁ出るぞ。



俺はこの案内所から出た。




とその時、俺の目の前を何か通りすぎるのを感じた。

なんだ?

まぁいっか。

きっと俺の冒険の新しい風だろう。

そう思った時、声がした。


「ちょ、早すぎるって~~~~待ってよ~~~~」


と女性の人が叫んでいた。

ってさっき通りすぎていったのって人だったのか!早すぎだろ!

でもまぁ異世界だし、ああいう人がいてもおかしくないかと思った。

おっと、忘れるところだった。森に行くんだった。

そんなわけで俺はすぐそこにある森に向かった。

森は道がある程度広く、歩きやすい。いかにも初心者にやさしい森だ。モンスターも某スライム並だろう。そう思っていた。

俺は横の方から草のガサガサ音が聞こえた。

「おっさてさて最初のモンスターは誰かな?」


「さぁ、かかってこい!相手してやる!」


俺はちょっと煽り口調で言った。すると、そこから現れたのはなんと、デカイモンスターではありませんか。いかにも強そうなモンスターではありませんか。

俺はこの時、確信した。

もう言葉に出してしまった。


「あっ終わった。」


デカイモンスターが唸り声を出しながら腕を振るう。

ま、まだだ!逃げればなんとかなるかもしれない!

俺はモンスターが腕を振るったところの隙間から逃げようと試みる。


「うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


俺は一気に走った。走った。走った。

モンスターの振るった腕は徐々に下がる。

当たるな。当たるな。







その振るった腕はギリギリ当たらなかった。

あっっっっぶね~~~~~~序盤でポックリ逝くところだった~~~~。

俺は安心した。その直後だった。

俺は走ることに夢中で前を見ていなかった。


「ちょちょちょ、止まって~~」


俺はその声に反応して前を見た。


「ん、なんだ。」


どん。


俺は何かにぶつかった。その音は鈍かった。

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