第3ページ 冒険頑張ろうかな

俺はそんな父親の話を聞いてこう返した。


「俺、冒険者になりたいから志望したからさ。俺は自分の夢を捨てたくないんだ。」


雰囲気が暗くなったもんで俺はなんとなく返す。こうすれば大丈夫だろうと。

そうすると弟が、


「そうだよお父さん。お兄ちゃんはなりたいから志望しただけだよ。そんな話してこれから冒険者になるのに暗い感じで送り出すの嫌だよ。」


と言った。これに父親が、


「そうだよな。すまん。」


と謝った。




朝ごはんを食べ終えて自分の部屋に戻り出発する準備をする。自分の部屋にあった斜めがけのバッグにはすでに準備されていた。きっと前日から準備していたんだろうと思った。俺はそれを持ち、下へと降りる。

下へ降りると家族が待っていた。


「忘れ物しないでね。行く場所は覚えてる?」


「あっそうだ。行く場所わからない!」


そうだよ!外に出たとしても行く場所がわからなければ意味ないじゃん!


「もう。外に出て右にまっすぐいけば冒険者受付案内所があるでしょ。そこで登録してもらって後は好きなように冒険しなさい。」


母親はこう言った。そして俺は、


「ありがとう。俺、行ってくるね。」


と、返すと、



『行ってらっしゃい。』


家族が見送った。




これから冒険者になる。異世界転移していきなりだけど、まぁ冒険頑張りますか。

外はまさしく異世界という雰囲気で、一応獣人らしい人はいない。見たことある人間だ。結構人で賑わっているようだ。


「おっあそこだな。」


そうして冒険者受付案内所に到着した。

中には冒険者らしい人たちがたくさんいる。

俺は入って正面にいる受付の人に話しかける。


「あの~冒険者になりたいのですが…」


「はい!こちらからご登録ください!」


結構元気な受付の人だなぁ。


「はい。わかりました。で~どうすれば…」


「はい!こちらに顔を近づいて10秒間待てば、あっとゆうまに冒険者です!」


「はい。了解です。」


と、言って俺は顔を近づけて10秒待った。


「はい!こちらで完了です!おめでとうございます!これで冒険者です!」


「ありがとうございます。」


これで俺も冒険者になれた。

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