三章の登場人物紹介

三章の登場人物紹介(基本的に新しく登場したキャラのみです)

ユーゴ・クレイ


今日も元気に最高のヒーローを目指して頑張る主人公。高校一年生の入学してちょっとしか経ってない時期だから、15歳であってる……よね?


念願の住処を手に入れた直後、ヤマトからやってきた留学生の兄妹、リュウガ&ユイと知り合い、意気投合。

その後の事件で協力してギガンテスを撃破したことでリュウガと仲良くなり、ルームメイト兼相棒となる。


以降は留学生である戦巫女三人を狙う主人公(転生者)たちの思惑に翻弄されながらも昆虫館やクロトバリの起こした事件を解決に導くなど、活躍を続ける。

病院で起きた事件をきっかけにライハの正体やヤマトが隠していたスキャンダルを知り、リュウガの目的が父の敵討ちであることも知ってしまう。


直後、戦巫女たちが凶悪犯ザラキに襲撃された際には切り札である紫炎の鎧を用いて彼を退却させるも、ベストコンディションでなかったことや鎧の負荷のせいで意識不明の重体に陥る。

後を託されたリュウガの活躍もあり、回復後に戦線に復帰。リュウガ、マルコスと共にザラキと戦い、彼に引導を渡した。


あまりにも重大な事実が露見し続けたこともあり、今回の一件に関する情報は秘匿されることが決定されたため、彼らの活躍は表に出ていない。

その代わりといってはなんだが、娘たちを助けてもらったことへの感謝(と将来婿に迎えるための賄賂的な意味も含めて)として、ヤマトの三大貴族である戦巫女たちの家から大量の龍の素材を受け取り、更にジンバから過去の相棒の形見であるボウガンも受け取った。


現在はアンヘルに頼んでブラスタの強化を行っている。


なお、メルト、アンヘル、セツナ、サクラの四名に好意を寄せられていることは自覚しているが、色恋沙汰に関しての知識が薄いため、どうすればいいのかがわからずに戸惑っている模様。

誰かを選ぶのも、誰も選ばないのもどちらにせよ彼女たちに不義理なのではないかと悩んでいる。



【ヤマトからの留学生】


リュウガ・レンジョウ


漢字で書くと蓮城龍牙。ヤマトからやってきた、本来の枠を超過してでも加えるべき価値があると判断されるほどの腕前を持つ剣士。(実際はとある人物の思惑もあって、留学生として派遣されることが決まった)


最強の剣士と謳われるその実力は本物で、今現在、ユーゴと比肩し得る唯一の人物。(次点がマルコス)

ユーゴたちと出会った当初は人当たりのいい好青年を演じていたが、実際は冷静かつ苛烈な性格をしている。(別に好青年の顔が嘘というわけではない)


両親と妹のユイと平和に暮らしていたが、五年前に起きた狂龍襲撃事件によって、その人生が一変してしまう。

衛士であった父は家族や領民、主たちを救うために狂龍に特攻、渾身の一太刀を浴びせて撤退に追い込むことに成功するものの、反撃の雷を浴びて骨一つ残さず灰になってしまった。


その光景を目の当たりにした妹のユイは精神的な傷が原因で失明し、母も兄妹を養うために夫を失った傷を癒さぬまま無理を続けた結果、体を壊してしまう。


自分の人生を壊し、家族を絶望へと追い込んだ狂龍に対しては強い憎しみを抱いており、その憎しみを糧に修行を重ねてきた。

結果、ヤマトに伝わる剣術【嵐龍剣術】の三つの型(風、雨、雷)全てを免許皆伝し、若き天才剣士としてうわさされるようになる。


その剣技や父が仕えていた城主の推薦もあり、魂を視る技術を得たユイと共に名門と呼ばれるヤマトの学園に入学。そこでも頭角を現す中、五年前の事件に三大貴族の一つ、空蝉家とその長女、ライハが関わっているとの情報を得る。


以降、彼はライハに近付き、事件の真相を知ることと父の仇を討つことを目標に生き続けてきた。


念願かなって留学生になった後もその気持ちを持ち続けていたが、ユーゴや彼の友人たちと知り合い、ユイもフィーと穏やかに楽しく過ごす姿を見て、復讐の念も少しずつ薄れつつあった。

……ライハの正体を知る、その時までは。


彼女こそが五年前の事件の犯人であり、父の仇である狂龍だと知り、激昂したリュウガは再び復讐の念を再燃させ、爆発させてしまう。

直後に起きた騒動の中で真の黒幕を知ったこともあり、完全に憎しみに囚われかけてしまったが、それを止めたのは相棒となったユーゴや新たに出会った友たちとの絆だった。


ユーゴと妹のユイの言葉、マルコスの拳を受け、今、自分が本当にすべきことを見出したことで、憎しみの鎖から解放される。

怒り、悲しみ、過去、その全てを振り切ってザラキとの戦いに臨んだ彼の活躍で、ライハは無事に助けだされ、ザラキも捕縛された。


以降は素の自分を曝け出しつつ、改めてユーゴたちと絆を結び、ルミナス学園で日々を過ごしている。

今現在、ライハに対しては辛辣な態度を見せることもあるが、過去を乗り越え、己の罪を償うために足掻く彼女のことを応援すると共に、復讐を振り切って未来に進もうとする自分の姿を重ねてもおり、決して本人には見せないようにしているが強く彼女のことを気にかけている。


ちなみに、彼の口癖である「質問するな」は実は亡き父がよく言っていたもの。

修行の際、自分の頭で考えろという意味でちょくちょく言っていたことだったのだが、リュウガは変わった形でそれを受け継いでしまったようだ。

ユーゴの助言を得たことで言うようになった「振り切るぜ」も気に入っており、気合を入れる際に口にするようになった。


名前の由来&モデルは色んな二号ライダー。

その中でも特に強いモデルとなったのは……言わなくてもわかるよね?




ユイ・レンジョウ


漢字で書くと蓮城優衣。リュウガの妹で、フィーとは同い年。

お兄ちゃん大好きっ子のフィーとは仲良くなると共に、昆虫館の事件で彼が見せた自分を守ろうとする姿に惚れ、さりげなくアタックするようになる。

また、同じお兄ちゃん大好きっ子でも、フィーとは違って兄であるリュウガを叱ったり、窘めたりすることが多い。


五年前の事件の影響で目が見えなくなっているが、魂を視ることで視力の代わりとしている。

故に、転生者たちの魂の汚れに気付いたり、視力が意味を成さない暗闇や閃光の中でもある程度はものを見ることができる模様。


復讐心を滾らせる兄の姿を見続けたせいか、ユイ自身は狂龍に対する憎しみや怒りというものを持ち合わせておらず、むしろ兄のことを心配していた。

ルミナス学園で出会ったユーゴたちのお陰でリュウガの復讐心が和らいでいくことを誰よりも喜んでいる。


ライハが狂龍であることを知った際も、彼女が自分を助けようと必死になってくれたことを知っているため、憎しみを抱くことはなく、怒りに燃えるリュウガを説得している。


事件解決後は戦巫女たちのお陰でルミナス学園に残ることが決まり、フィーたちと楽しく学園生活を過ごしているようだ。


名前の由来は仮面ライダー龍騎に登場するメインキャラ三人。(城戸真司、秋山蓮、神崎優衣)

兄を想う妹として、優衣のキャラを強めに出しています。




セツナ・コガラシ


漢字で書くと凩刹那。ヤマトで強大な権力を持つコガラシ家の長女にして、戦巫女の一人。

他の二人と違って髪は白く、冷徹な印象を受ける容姿が特徴的。


実際に性格はクールではあるものの、他人から聞いたものよりも自分の目で見たものを信じる性分でもある。


ラミーによって一部の生徒たちに紹介された際に起きたギガンテス暴走事件の中、誰かを守るために強大な敵に迷わず挑みかかったユーゴの姿を見て、強い衝撃と憧れを抱く。

同時に、彼が自分の目的である『巫女装束の改良』に役立つ人物だと確信した彼女は、即座に情報を集めると共にユーゴに接触した。


昆虫館の事件の直後、自分ならばユーゴが求めている『立場』を与えられると言い、求婚する。

その場では断られてしまったが、同じく彼に想いを寄せるメルト、アンヘルとは良き友人となり、恋のライバルとして切磋琢磨し合う関係になった。


ライハの正体が露見した際には、自分たちを利用するために近付いたのかと疑われ、メルトたちとの関係にひびが入りかけるが、その後の戦闘で改めて謝罪し、お互いに和解するに至った。(約束のランチ一回は既に奢った模様)


魔道具【龍弦弓】を用いての遠距離射撃が得意で、狙撃の腕は超一流。

風を操ることで矢の軌道を自在に変えることができ、その腕前はユーゴも頼りにしている。


なお、普段はサラシで抑えているが実はメルトと同等の巨乳。

性格もなんだかんだで似ており、メルトとは恋のライバルでありながらとても仲がいい。


名前の由来は風要素の木枯らしとセツナトリップ。

戦巫女たちは8時30分から放送されるプリティでキュアッキュアな女の子たちの要素を強めにしたキャラたちでもあります。(属性持ち+チームなど)




サクラ・アマミヤ


漢字で書くと雨宮桜。セツナと同じく、ヤマトで強大な権力を持つアマミヤ家の人間であり、戦巫女。

戦巫女というのは龍に仕える姫のような存在であり、その立場に就ける者は限られている。


性格はよく言えば純粋で真っ直ぐ。悪く言えば世間知らずの直情家で、セツナとは逆に他人の言うことを簡単に信じてしまう。

そのため、最低最悪のクズと評判のユーゴのことを強く警戒しており、セツナにも彼に近付かないよう忠告していた。


クロトバリの一件を経て、彼の真っ直ぐな心に触れたことで誤解を解き、セツナ同様に彼に想いを寄せるようになる。

良くも悪くもマイペースなため、意外と行動が読めない。その部分をセツナたちから警戒されている。


武闘派な一家に生まれたお陰で、薙刀を使った戦闘術はもちろんのこと、素手での戦いにも慣れている。

龍の尾を使って作られた【雨龍薙ぎ】を振るい、水と得物を操って戦う。


なお、サイズ的にはアンヘル以下、メルト&セツナ以上である模様。

身長も高めなため、普通にスタイルがいい。


名前の由来は雨+千本桜。

ユーゴのヒロインは全員、ボカロ曲から名前を取っていたりする。




ライハ・ウツセミ


漢字で書くと空蝉雷羽。戦巫女を輩出するウツセミ家の一人娘。

他の二人と違い、龍の爪を用いて作られた特別な魔道具や式神を使っての支援を得意としている。


三人の中では最も常識的な部分があり、二人のストッパーでもあるが、ややネガティブな性格をしているのか、口数はあまり多くない。

低身長ながらも胸が大きい、所謂ロリ巨乳体型であり、転生者たちからの人気が特に高いキャラであるため、ほぼ全員から狙われていた。

特にエゴスは事故でもあったが、彼女を押し倒して手籠めにしようとするほどで、危ないところをリュウガに救われている。


実は前髪で隠している右目には龍の瞳が埋め込んであり、龍の一部を体に取り込むというヤマトの禁忌を破ってしまった人物。

正確には彼女の父親が病で苦しむ娘を救おうとして禁忌を犯してしまったため、彼女は半龍人と化してしまった。


無論、その事実は隠しきれず、同じ三大貴族のコガラシ、アマミヤの両家とヤマトの政府に露見してしまう。

しかし、龍の力を得た人間の研究をしたかったヤマト政府は、ライハを実験動物として扱い、研究材料にすることでこの事実を隠蔽することを決める。

以降、三大貴族とヤマト政府はこの秘密を抱え合う、後ろ暗い協力関係を結ぶことになった。


そんな日々を過ごす中、実験材料となったライハの龍の力がどれほどのものかを確かめたかったある人物が細工を施し、彼女を暴走させてしまう。

そうして狂った彼女がリュウガたちが住む城を襲ったというのが、五年前の狂龍事件の真相であった。


自分が意図的に暴走させられたことを知らないライハはリュウガとユイの父を殺してしまったことに自分を責め続け、上述の事情から彼らに援助すらできないこともあって、罪悪感を抱え続けたまま生きてきた。

その罪悪感から、リュウガの前でユイの危機に龍としての力を解放し、彼に正体を勘づかれてしまう。


彼の人生と家族の幸福を滅茶苦茶にした自分は死んで償うべきだと考えており、ザラキに封印される際も自分に待ち受ける運命を悟りながらも「これでいい」と彼に告げている。


本気で死を覚悟していた彼女であったが、そんな彼女を命懸けで助けたリュウガから「死んで償うのではなく、生きて償う姿を見せろ」と言われたことで抱え続けた罪悪感から解き放たれ、前を向くことができるようになった。


それからは苦しみながらも自分の罪と向き合いつつ、真に償う方法を探し続けている。

リュウガに対しても自分を救ってくれた感謝の念を抱き、復讐を振り切って進もうとする彼の姿を見たことで想いを寄せるようになり、仲間以外には不器用な彼のことを気にかけ、フォローするようになった。

しかし、自分が彼の父を殺したことに変わりはないと考えているため、その想いを表に出せずにいる。


なお、上述のロリ巨乳体型は龍の瞳を埋め込まれたことで肉体の成長に影響が出たためにそうなった。

研究の中でそのことを伝えられたライハは、自分の成長が人とは違うことを知り、自分の未来にひどく恐怖している。


名前の由来は雷+『獣電戦隊キョウリュウジャー』に登場する空蝉丸。(雷の剣士っていうか、雷鳴の勇者)

ゲーム内ではリュウガと戦巫女が共に生存するルートを通った場合、彼とのフラグが立ち、主人公が攻略できなくなる。




【転生者たち】


シアン・フェイル


直情的な元高校生の青年。二章短編の頃からユーゴたちとは因縁がある。


相棒のエゴスと結託し、ユーゴの排除と戦巫女たちを我が物にすることを目的に動き出すが、早々に計画に暗雲が立ち込める。

エゴスがフィーを遠回しな方法で暗殺しようとしたことがバレ、信頼が低下。

シアン自体は彼を切り捨てることで被害を抑えたが、魔鎧獣に敗北したことでパーティは半壊し、仲間たちからの信頼も薄れ始めた。


その後、戦巫女たちはユーゴの仲間になり、彼を排除しようとしても実力が足りず、レベル上げのために犯罪組織と戦おうとしたら事態を悪化させた上に返り討ちに遭って……と、何もかもが裏目に出た末にパーティメンバーにも見放され、自暴自棄になり、独善的な性格に歯止めが効かなくなってしまう。


元パーティメンバーのネリエスをユーゴごと貶めようと彼女の試験の裏で暗躍した結果、全てを暴かれて仲間だった者たちに叩きのめされた挙句、ユーゴの鉄拳制裁を受け、ウノに退学処分を言い渡される。

見事にゲームオーバーになったシアンであったが、黒幕の一人であるアビスに確保され、彼に利用されることになるのであった。




エゴス・カットマン


元アラフォーの転生者。斧使い。

欲望丸出しで動く、大人とは思えない精神性をしている男。


その欲望のままに動いた結果、フィーを殺そうと細工したこと(実際は殺そうとしたことがバレたのではなく、悪意を持って行動したこと)がバレ、怒り狂ったユーゴに叩きのめされてしまう。

何とかその場は停学処分(と大怪我)で済んだものの、逆転を駆けてユーゴとリュウガの部屋に忍び込んだところを訪ねてきたライハと遭遇し、退学リーチが懸かったことで自棄になった彼は、彼女を襲って手籠めにするという最悪の暴挙に打って出る。


しかし、部屋の明かりが点いていることに気付いたリュウガが戻ってきたことで、彼に蹴り飛ばされて確保された。

この国際問題にも発展しかねない恐ろしい真似をしたことで当然ながら退学を言い渡され、ゲームオーバーとなる。


更にロストが彼を利用し、フィーとユイを襲わせたことで、ライハの正体が露見。

彼女こそが父の仇であることをリュウガが知ったことで、他の転生者が予測していたよりも早くに物語が進む事態を招いてしまう。


暴行の容疑で警備隊に逮捕されるが、ザラキが起こした事件の混乱に乗じて脱走。恨み募るユーゴを殺そうと病院に忍び込む。

そこで遭遇したゼノンに邪魔されたことで逃げ出し、再起を誓うエゴスであったが……その前に、怒りに燃えるロストが立ちはだかる。


逆鱗に触れたエゴスは銀色の鎧を纏ったロストに一方的に叩きのめされ、敗北。

転生前の惨めな中年男性、江越桐夫の姿に戻された挙句、ロストの口から衝撃的な事実を伝えられ、絶望しながら消滅した。


自己満足の幸せを求め、誰かに与えられた能力のみを頼りにし、上手くいかなかったこと全ては自分以外の誰かのせいにし続けた男の末路は、ガラスの幸福を求めて砕け散るという惨めなものだった。

既に学園の生徒たちも彼のことを忘れ、思い出すこともなく日々を過ごしている。




ウォズ・スター

トリン・マティス


今回初登場した転生者たち。

やや粗暴で荒っぽい性格をしているのがウォズ。神経質な男子がトリン。


ジンバのイベントが発生していることに気付いたシアンと共に経験値を争うように参戦するが、その行動は敢えて犯罪者たちを暴れさせ、戦う機会を作るというとんでもないものだった。

当然、勝手な行動で被害を拡大させた上に対処できずにその場から逃亡した挙句、最終的にリュウガに犯罪者と一緒に叩き斬られた彼らの評価は急降下。

シアン同様、パーティメンバーから見放されてしまう。


現在は他の転生者たちからも自分たちの評価が下がった原因の一人として見られ、除け者にされている。

しかし、そんな状況でも諦めることなく再起を狙っており、修学旅行でも余計なことをするであろうと予測される。


名前の由来は『天装戦隊ゴセイジャー』に登場した悪の組織、宇宙虐滅軍団うちゅうぎゃくめつぐんだんウォースターと機械禦鏖帝国きかいぎょおうていこくマトリンティス。

転生者たちは大体戦隊の悪の組織から名前を取ってます。




【ルミナス学園の人々】



ウノ・キャッスル


ルミナス学園の教師。高等部一年の学年主任を務めている。

一章終盤にラッシュが事件を起こした際、黒い蟹の魔物たちから初等部の生徒を守るために奮戦し、救援が駆け付けるまで一人で戦い続けた。

生徒たちは守り切ったものの、ウノ自体は負傷し、暫く学園を離れることになってしまう。


二章終了後、職場に復帰する際にメルトやマルコスたちユーゴの友人たちから彼に住処を与えてほしいという嘆願を受け、学園長を説得し、第五寮の空き部屋を用意する。

その後、寮のボスにまで上り詰めたユーゴのことを困惑しながらも見守っていた。

(ちなみに第五寮の面々はユーゴのヒーロー講座と指導によってまともな性格になりつつあり、治安が良くなったのでウノも感謝している)


雄悟が憑依してからのユーゴの活躍を聞き、更にギガンテスの暴走をリュウガと協力して止めてからは彼のことを強く信用し、色々と便宜を図ってくれるようになる。(ネリエスとミザリーを一時的に同室にできたのもウノのお陰)


厳しくはあるが基本的に生徒のことを信用し、第一にその安全を守ろうとする優良な教師。

ユーゴたちへの優遇も行き過ぎず、されどここまでの活躍に応じて便宜を図る程度に留めている。


転生者たちが巻き起こすトラブルと、彼らの意味不明な行動には常に頭を悩ませており、厳罰を下すこともある。

それでも本当に一線を超えるまではどうにか庇ってやろうとするあたりに隠しきれないお人好し感がにじみ出てしまっている。


なお、周囲からの評価が面白いくらいに極端な人物。

好いている人たち(ユーゴ等)からは様々なことに柔軟に対処してくれる信頼できる大人として、そうでない人たち(ラミーや転生者)からは口うるさい堅物(でも優秀だから困る)だと思われている模様。


名前の由来は『仮面ライダークウガ』に登場する主人公の良き相棒の刑事、一条薫。(ウノ=1、キャッスル=城で組み合わせるといちじょう)

変身して共に戦うことはないが、自分の職務を全うする責任感のある大人としてイメージしています。




ラミー・ニーラ


ルミナス学園の教師であり、高等部一年の学年副主任。

眼鏡を掛けたカマキリを思わせる、ヒステリック気味な女性。


虎視眈々と学年主任の座を狙っており、ウノのことを引き摺り下ろそうとしている。

また、資質や挙げた成果だけで生徒を判断するきらいがあり、英雄候補(転生者)たちのことを贔屓し、逆にユーゴのことは忌み嫌っている。

(この件に関しては以前のユーゴの素行が悪過ぎた部分もあるため、決して変な話ではない)


ヤマトからの留学生の面倒を見る役目を任された時は、これをきっかけにして上昇していこうとほくほくしていた。

しかし、自分が優遇していた英雄候補たちが次々と不祥事を起こしたことで逆に責任を問われることになり、学園内に多大なる被害を及ぼしたクロトバリ事件の際に不用意に動いたことで、引き摺り下ろすはずのウノに逆にお説教を受ける羽目になる。


そこからも散々な目に遭い続け、最終的に全てを仕組んだ黒幕の掌の上で転がされ続けた結果、完全に術中に嵌り、ライハと戦巫女たちの魔道具を奪われてしまった。

事件後は入院し、治療を受けつつも、どうにか再起の目を模索している。

学園側からは同情されている部分もあるが、憔悴した彼女に今まで通りの役目は任せられないとも考えているようだ。


なお、彼女が留学生関連のあれこれを仕切る立場になったのは、黒幕が利用しやすいと踏んだから。

優秀だからではなく、御しやすい人物として選択されたというのは、生徒たちをよく見ずに接していた彼女にとっては皮肉な話だろう。


名前の由来は『仮面ライダードライブ』に登場する警官、仁良光秀。




ネリエス・セレイン

ピーウィー・ハープ

ヴェルダ・ベヘモ


元シアンのパーティメンバー。全員が高等部一年生。

ネリエスはバックアップを得意とする小さな眼鏡を掛けた少女。ピーウィーは強気な魔法使いの少女で、ヴェルダはいかにも脳筋な男子生徒である。


シアンとは可もなく不可もなくといった関係を築いていたが、彼は戦巫女をパーティメンバーに加えるまでのつなぎとして考えている部分もあり、あまり心を開かず、若干見下していた。

それでもある程度は良好な関係であったが、昆虫館の事件で戦ったレベル2の魔鎧獣に敗北を喫したことで歯車が狂い始める。


心が折れたネリエスが引きこもりになり、ピーウィーとヴェルダは彼女を気遣うもシアンは戦巫女たちのことで頭がいっぱいで、何の対処もしなかった。

結果、信頼は薄れていき、最終的にシアンがとんでもないやらかしをした際にネリエスのことを全く気遣っていないことを理解した二人から脱退を申し出、全員揃ってパーティを抜けている。


脱退までの間にピーウィーとヴェルダはユーゴと共に病院での事件に巻き込まれており、閉じ込められた人々を守りながら魔鎧獣を倒し、身を挺して自分たちを守ってくれた彼に信頼を寄せるようになった。


シアンと絶縁後は引きこもっているネリエスをどうにかすべく、ユーゴに相談を持ち掛ける。

紆余曲折の果て、無事に退学がかかった試験に合格したネリエスと共に、ミザリー&ヘックスのパーティに加わることになった。


五人のパーティーはなかなか順調に活躍できているらしく、充実した学園生活を過ごしている。


なお、ユーゴに対する感情としては、ピーウィーとヴェルダは信頼できる人物であると同時に色々と世話になった恩人として、ネリエスは苦しんでいた自分にてをさしのべてくれた師匠として(ミザリーほどではないが)尊敬している。


名前の由来は『魔法戦隊マジレンジャー』の敵組織『インフェルシア(シアンの名前の元ネタ)』に所属している怪人たち。

ヴェルダだけ地味に変えているが、他はほとんどそのままである。




【事件の犯人たち】


トリン&トリル


【Eの脅威/バグズ・パニック!】における昆虫館暴動事件の犯人。

兄がトリル、妹がトリンで、共に昆虫学者であったが、奇抜な思想を認められずに学界から追放されたという過去を持つ。


生物、特に昆虫の進化について研究しており、最強の生物は虫だと信じている。

自分たちを追放した学会への憎しみを暗躍する黒幕に見初められ、魔鎧獣としての力を与えられた。


人間が変身した魔鎧獣が更に進化を遂げることで到達する【レベル2】という領域に覚醒した初の存在。

生物として生存の危機に瀕した際に進化が促進されたことや、自分たちを迫害した相手に対するコンプレックスを強く刺激されたことで進化を果たした。


シアンと彼のパーティ&エゴスをステータスの高さで圧倒するが、その次に戦ったユーゴとリュウガには戦闘経験の差もあって逆に圧倒され、呆気なく撃破された。




カブト魔鎧獣レベル2(仮名)


能力

・カブトムシの強固な甲殻を更に強化した外殻

・角を模した巨大な直剣と盾


トリルが変身した魔鎧獣。名前は仮。


力自慢のヴェルダやバフをもらった英雄候補たちの攻撃をものともしない防御力と強靭なパワーを誇る。

また、手下となる魔鎧獣を召喚する能力も備えている模様。


上記の能力を活かし、シアンたちを返り討ちにした後、子供たちを狙って避難中の初等部の生徒たちを襲撃。

ウノに時間を稼がれ、その間に駆け付けたユーゴと戦闘になる。


個人的にユーゴのことは高く買っていたらしく、魔鎧獣にならないかと誘いをかけていた。


最初こそ強靭な防御力を武器にユーゴを押していたが、ブラスタの機能をフル活用し始めた彼に対応し切れず、形勢を逆転されてしまう。

手下を使って子供たちを襲わせ、その間に逃げようとしたが、炎の鎧の火力と機動力を活かした彼に手下を瞬殺され、カウンターキックを喰らって敗北。


妹共々、警備隊に確保された。




クワガタ魔鎧獣レベル2


能力

・目にも止まらぬ超スピード

・クワガタの角を模した双剣を武器として召喚できる


妹、トリルが変身した魔鎧獣。兄と同じく名前は仮で、手下を召喚する能力も有している。


レベル2に進化したことで兄妹共々尊大な性格になっており、上位種族に進化した自分たちは最強だと自負していた。


集団からはぐれたフィーとユイを襲い、彼らを殺そうとするが、駆け付けたリュウガと戦闘になる。

調子に乗っていた彼女であったが、剣の勝負で彼に敵うはずもなく、手加減された上で心をへし折られ、兄に助けを求めながら叩き斬られた。




クロトバリ


能力

・飛行能力。鋭い爪と嘴を持ち、それを用いた奇襲が得意

・黒い羽を媒介にして、自身の力を他者に分け与えることができる


一部の人々から熱狂的な信仰を寄せられているダークヒーロー。

悪人を憎む人々を信者とし、自身が認める正義が絶対の世界を作ろうと考えている。


手始めに、過去に犯罪を犯した前科者たちを次々に襲撃し、処刑。

悪は絶対に許さないという意思表示と、彼らに苦しめられ、人生を壊された人々を救済したことで人気を得る。


更に、クロトバリの力を譲り受けられるという話を聞いた者たちが集まり、『夜の友の会』と呼ばれる集団を結成したことで、その勢力は徐々に強まりつつあった。


しかし、魔鎧獣になった人間に起きる後遺症である、精神障害が急速に進んだことで段々と行動が過激になっていく。


ラミーたちが集会に乗り込んだことで彼らに自身の正義を冒涜されたと考え、ルミナス学園の関係者たちを襲撃するよう信者たちに指示を出す。

その際、クロトバリの力を無差別に分け与えたことで街の各地でテロじみた暴動が起き、多くの被害者が出た。


事ここに至ってクロトバリが正義ではないと人々が気付き始める中、自身の正義を目の前で否定したライハを粛清すべく、ライハを襲撃。

しかし、既に正体に辿り着いていたリュウガに邪魔をされ、彼との戦闘になる。


その正体は警備隊に所属している保護観察官(出所した犯罪者のその後を見守る役職)ガランドー。


過去、前科持ちの犯罪者に娘を殺害され、妻も精神を病んで自殺したことで「犯罪者は全員屑だ」と考えるようになる。

その闇を黒幕に見初められ、魔鎧獣になる力を与えられた。


手にした力を振るい、自身の望む世界を作り上げようとするが、復讐という地獄に人々を掻き立て、幸せに生きる道を奪う彼の行動は、同じく復讐の道を進むリュウガにとって最大級の地雷であった。


真っ向から正義を否定され、ただの人殺しだと糾弾してきた彼と戦うが、本気を出した彼に敵わず敗北。

それでもまだ立ち上がろうとしたが、突如として乱入したザラキに殺害されてしまった。


クロトバリの死はすぐさま街に広まり、教祖と信奉する神を失った『夜の友の会』の暴動もまた即座に沈静化。

こうして、街に多くの被害を出したクロトバリ事件は幕を下ろしたのであった。


モチーフは『仮面ライダーフォーゼ』に登場するキグナス・ゾディアーツ。

中身であるガランドーは『仮面ライダーW』のVシネマ『仮面ライダーアクセル』に登場したヴィランのコマンダー・ドーパントがモデルになっている。




ザラキ


ヤマトで指名手配されている凶悪犯。龍の肉を喰らったことでその力を得た。通称『龍喰らいのザラキ』


力を得ることに執着しており、とある人物と結託してヤマトを脱出し、その人物の指示で暗躍し続けた。

上記のトリン・トリル兄妹やガランドーに魔鎧獣になる力を与えたのも黒幕の指示を受けた彼の仕業。


ライハと同じ半龍人であるが、彼女と違って龍の力の引き出し方を模索し続けた結果、強大な戦闘能力を得るに至った。

それだけでは満足できず、更なる力を求めると同時に自分が始祖となる『ザラキ千年王国』とでもいうべき国家を作るべく、子供を産ませる苗床としてライハを狙っている。


クロトバリの事件でリュウガ、ライハの前に姿を現したが、本格的に動き始めたのは【全てのN/紫炎、決死、信頼】のエピソードから。

ライハたちを罠にかけ、戦巫女たちの魔道具と『龍王牙』、そしてライハを奪うべく彼女たちを急襲する。


結果として龍王牙以外の魔道具とライハを奪い、彼女を封印した宝玉を肉体に埋め込まれたことで、大幅なパワーアップを遂げた。


戦闘能力は圧倒的であり、龍の力によって同じ龍の力を持つ武器以外の攻撃をほぼ通さない耐性を有しているが、自分が絶対的上位種であることへの自負があるせいか、慢心が消えないことが大きな弱点。

その弱点を突かれ、リュウガとの初戦では腕を斬り落とされ、続く支援の鎧を解放したユーゴとの戦いでは実質彼に敗北。ライハを救いに来たリュウガとの決戦も、彼が重傷を負っているにも関わらず、まんまと策に嵌って宝玉を叩き斬られるという情けない戦績となっている。


最終決戦では龍の力を暴走させて最後まで足掻くが、生み出した風龍、水龍はメルト、セツナ、アンヘル、サクラに倒され、自身が嘲笑ったライハが仕掛けた術式によって気を散らされたことで、必殺技の打ち合いにも敗北。

それでも立ち上がったところを一対一の勝負を仕掛けてきたリュウガの一刀によって斬り伏せられ、絶望という名の終着点に叩き込まれた。


現在は警備隊に確保され、ヤマトとの共同での取り調べを受けている。


名前の由来は『仮面ライダー555』に登場するドラゴンオルフェノク(北崎)

最近復活してびっくりした。




コウマル・サカイ


漢字で書くと逆井紅丸。ヤマトとルミナス学園を繋ぐ窓口としての役目を請け負った、外交官のような立場の人間。

どこか頼りない風貌で、何かあることに腹を切って責任を取ろうとする大袈裟な人物。


……というのは仮の姿で、その正体は五年前から続く事件の真の黒幕。

リュウガの父の死のきっかけとなったライハの暴走も彼が仕組んだことであり、留学生が来てからの様々な事件もまた、人間が変身した魔鎧獣のデータを取るために彼が仕組んだものであった。


凶悪犯ザラキの国外脱出を手引きしたのもこいつ。リュウガを留学生として加えたのも、彼が真実を知るように仕組んだのも、使えないラミーを敢えて留学生関連の責任者にしたのもやっぱりこいつ。

要するに「全部私のせいだ!」ポジの科学者。


その目的は龍の力を解明し、人から龍への進化を遂げること。

そのためにザラキと結託して半龍人であるライハの身柄を確保すべく動く。


計画は順調であったが、ザラキがユーゴとの戦いで激しく負傷したところから少しずつずれが生じ始める。

ザラキに唯一通用する武器である龍王牙を持つリュウガを引き付けるべく、ザラキと別行動することにしたのだが、彼は父の仇を討つことよりも友との約束を守ることを選び、ザラキを追ってしまう。


リュウガの活躍によってライハは解放され、決戦の末にザラキも敗北。

今回の計画は失敗に終わり、コウマル自身も逃走に成功こそしたものの、厳しい警戒網を敷かれているために国外脱出はできず、身を潜めている状況である。


名前の由来&モチーフは『仮面ライダーW』のウェザー・ドーパント=井坂真紅郎。

名前を組みかえるとサカイ→イサカ。コウマルも紅丸で真紅となっている。

また、2号ヒーローにとっての父の仇という部分も共通。


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