第4話

ボクは社長にホテルの中を案内して貰った。

「ここが露店風呂でございます」

露天風呂は確かに綺麗で文句のつけようの

ないものだった。

でもボクは何かが気に入らなかった。

「これね」

「ハイ」

「デリヘル嬢の待合室にしよう」

「はっ、はあ」

「デリヘル嬢がより取り見取りで待っていてくれるの。

受けるよ、これは」

「デリヘル嬢を待機させるのですか」

「そう、文句ある」

「いえ」

社長は明らかに文句がありそうだった。

「辞めるよ、ボク」

「いえ、滅相もございません」

社長が手を振った。

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面接ホテル @k0905f0905

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