第二章-二幕 諷霊斬の過去
第9話 「存在した理由」
私はもともと体についてずっと研究をしていたんだ。
ある日、私はホンダ君のいた世界の技術を知ってしまったのだ。これがどういう事かわかる?
「その世界をのぞいたということかい?」
その通りだ、私はなぜかその世界の技術が見えてしまったのだ。
「研究進捗を国王に提出しないといけないのに全く進んでいない。このままだと永久追放されてしまうかもしれない。」
このまま何もしないはよくないし、とりあえずは最新の研究でも進めよう。
「国王はどうして永久不滅の体が欲しいんだろう?僕には理解できない。」
でもこの大陸中の技術を集めても無理だ。
「研究所長、失礼します。」
これはこれは国王の秘書様ではないか!私に何か御用でしょうか?
「実は
この美しい色の箱はなんだ?これはどこで見つけた?
「この間遺跡を探索してたのですが、地面にこの箱が落ちていたのですよ。でも
その箱は僕も気になりますね、では僕が貰いましょう。
「ありがとうございます!それでは
まず、サイズは手の大きさくらいか。でも開ける場所が見当たらないぞ、なんか適当にいじってたらそのうち開くかもな。
ん?箱が光った。な、なんだこれ…
ここはどこだ?そとには僕の研究所がある。ということは僕は箱の中に入ったということかな?
これはなんだ?とりあえず触れてみるか。
この技術はまさか!?僕が今研究している技術ではないか!
でも他人に知られたくないな。提出書には頑張ったが見つからなかったと書いておこう。
さて分かったことだし研究に戻るとしよう。
僕はもうここに入ることはできないし今のうちにどこかに逃げるか。そしてそこで研究を続ける。
そういえば僕はこの間誰も使っていない家を見つけたんだった。そこに住めば僕の居場所が見つかることはない、なにしろ木に囲われているからね。
まだ発見した時のままだな、だが中はだいぶ汚れてはいると思う。
思ったよりは汚れてなかったし今は掃除する必要はないか。食べ物は近くにあるショップで買えばいいしなんかツイてるな。
さっそく実験をするとしよう。なにしろ僕はみんなが欲している知識を手に入れてしまったからね。
これは機密にしなければな、誰にもやり方を教えたりはしない。
謎の箱はとてつもなく素晴らしい品だからどこに隠そうかな。いや隠すよりも自分で持っていた方がいいな。
さてまずは実験道具を用意しなくてはいけない。
作業の過程を見た感じだとなんか体をグリグリしてこの丸くて平べったい器に入れてなんかしてたな。
んでこの培養液に入れておいて何日か待つといいらしい。
でもその間にも何かしなくてはいけないな。この大きな透明な容器に培養液を入れなくてはいけない。
何かが足りないような気がする。
でも僕はこれでも元研究者だからね足りないものは自分で補うんだよ。
ちょうど時間も空いたし少し買い出しにでも行くか。
この家からまっすぐ行くと村があるらしい、そこはとても新鮮なものばかりおいてると昔も聞いたことあるがなにしろ忙しかったからね、階に行く暇がなかったのさ。
「こりゃ珍しい、客人がくるなんて久々だな。今日は一体どんな用事で?」
そんなに珍しいのか。今日は少し食べ物を買い出ししようかなと思ってな。
「どこでそんなに有名になったのかしら?ま、いいわどんなのが欲しいんだい?」
このパンを全種類を5コずつ貰おう。もちろん代金は支払う、ただ食いは僕の嫌いなことだからね。
「うちの村は代金っていう制度はないのよ。ではどうぞ、全部適当に詰めておいたからね。」
そうなのか、なら昔僕が住んでたところのお金を払うよ。いつかは行ってみるといい、いつでも歓迎してくれるさ。
さてしばらくは食べ物を買わなくていいだろう。家の中に小っちゃな格納庫があるな。
ここに入れて置いておこう。夕食は今日買ったパンを少しちぎって食べよう。
めちゃくちゃ美味いな、よしやる気も出てきたしそろそろ実験に戻ろう。
いい感じに育ってきたな、よし次はこの容器に入れるだけだ。
あとは一週間待つだけだ。
あれ?寝てしまってたのか、まあいい次の作業に移ろう。記憶を保存する装置の開発か。
いや普通にあるわ、そういえばこの間譲り受けたんだった。じゃあこれはすっ飛ばして次にやることは…特になしか。
じゃあ管理しつつ適当なことをすればいいのか。では滞ってた家の掃除でもしようかな。
やっぱりいい実験をするにはいい環境を作らなくてはな!
掃除なんて昔は使用人に任せてたから初めてやることだ、でも意外と楽しいな。
だいぶきれいになったな、庭の手入れでもやるか。ん?これはなんだ、ここだけ何か開発された跡があるな。
まさか農地跡地か?でもこんなところにあるなんて面白いな。なにか育ててみるのもありかもしれん。
僕はそんなことやってる暇はないんだった。
本多歩藻は異世界でも最弱 宵崎楓介 @deppaman
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