第5話 俺「よっしゃ鍛冶スキルで無双したろ」
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こちらのサイトが参考に、なるかなぁ
https://makezine.jp/blog/2017/02/blacksmithing-basics.html
「普通の鍛冶屋はこういうことはあんまやらねぇんだよ」
教会で使っている鍋の底に穴が空いた、新しく買う金など当然ない、ということで町の鍛冶に鍋を持っていけと言うのが今日の男のお使いだった。
「もっと大きな町じゃ専門のやつらがいるからよ。鋳掛ってんだ。みたことないのか?」
「ないですね。私がいたところじゃ鍋が壊れたら買い換えますから」
「もったいないな。鍋だって安くないだろう」
鍛冶屋は炭をいれた小型のコンロみたいな道具とふいごを使って、銅を暖めてて溶かしている。
「そもそも鍛冶屋ってなに作ってるんですか?刀とか剣?」
「そりゃ鍛冶でも刀剣鍛冶だろ。兄ちゃんほんと知らないんだな。そっちの国に鍛冶屋はなかったのか?」
「あった、んでしょうがみたことないですね」
鍋なんか工場で機械が大量生産する国からきたのだ。
村に鍛冶屋なんかない、みたことあるとしたらテレビの向こう側で紹介されてるやつをみた程度。
「鍛冶屋もないなんて変わった国なんだなぁ。俺は野鍛冶ってやつで、鉈とか鍬とかの日用品の刃物なんかを一手に作ってる。まぁそれだけじゃ食えないんで、皿とか鍋、あと工作な仕事なんかに使う金具や道具なんかの鉄製品も頼まれりゃ作るし、流しの鋳掛業者もめったにこないんでこうやって鋳掛だってやってるよ」
鍋を叩いたりしたあと溶かした鉄を鍋の穴の部分に流し込んでく。
「兄ちゃんがいうような刀剣鍛冶になるにはお国の許可がいるんだよ。勝手には作れねぇんだ」
「なんでまた」
「そら兵隊や貴族さんらの武器を作るわけだからな。勝手に作って悪い連中に売ってたら困るだろ」
たしかにそうだ。
刀剣という武器の製造販売をするわけで、許可が必要なのも納得である。
「その他には、鋏とか蹄鉄とか、作るのに技術がいる道具なんかは専門でやってる鍛冶もいるな。俺の甥っ子も蹄鉄職人に弟子入りしてんだ。馬や動物が好きなやつでな」
そんなことをいってるうちに鍋の底は塞がっていた。
銅を流し込んで山盛りになった部分をヤスリで削って整えてる。
「鍛冶屋もいろいろあるんですね」
「まぁやってることは大体一緒さ。鉄を赤くして金づちで叩いてるんだ。それだけできりゃいいって話じゃないがね」
そんなざつたをしてるうちに、鍋の底の穴は塞がれていた。
「裏に井戸があるから水くんできてくれんか」
「なんでです?」
「鍋の穴がちゃんと塞がってるかのチェックさ」
鍋に水をいれて水が漏れなければ穴が塞がったと言うことだ
これはこの世界でも変わらないらしい。
異世界転生スマホ太郎(俺)「よっしゃ◯◯作ったろ」 飛騨牛・牛・牛太郎 @fjjpgtiwi
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