春夏秋冬
ゆーすでん
春夏秋冬
出会ったときは、何とも思わなかった。話すと、心がときめいた。
なんでだろ、貴方を感覚で追う。
貴方と、ボスがいて私はここで二人の右腕になるんだと思ってた。
人生を春夏秋冬で例えるなら
人生の春がここで芽生えたと思った。
とにかく、自分が嫌われないように、長くここに居られるように面接から採用されて、認められるまで。
とにかく、気付くことはやった。だって、認められたかったから。
新芽が芽吹く夏。私は貴方に恋をした。側にいるだけで幸せで。何も感じなかった。
この時期に、ボスに認められてここで頑張ろうと思っていた。
貴方の後を追うだけの毎日。貴方は私をどう思った?
私の夢、ずっと会社に求められることがかなった頃、貴方が居なくなった。
そう、秋。
どうして私をおいていくのいくの?なんて聞けなくて。
貴方からは、自分に都合のいい部下だったとそんな言葉しか出てこなくて
だから貴方が次の会社を辞めたと聞いたとき、ざまあみろと思った。
貴方は、自分を求めているのはここだと踏んでいただろうけどそんな事無い。
貴方の居場所はここにないの。呼び戻しなんてしない。
あんた?馬鹿なの?
冬、信じていたボスが罪を犯した。
今まで大きく感じていた人が、一気に小さく感じる。
言い訳も、何もかも聞きたくない。
私、この場所にいる理由があるのかな
ボスは、相変わらずボスでいるけど。ただのお飾りだ。
涙も出ないよ。あんたたちの追っかけみたいなポジションなんて捨ててやる。
私は、ここで生きるんだよ。
だから、貴方に汚い言葉を伝えて、電話帳から消すよう仕向けた。
だから、ボスを見ないようにして拒絶した。
笑えたよ、いつものように私にお土産を渡してくるの、やめろ。機嫌を取ろうとするから
馬鹿なのか、気付けよ。
私は、二人を尊敬してたよ。でも、全部間違ってた。
二人を尊敬したことも、貴方を好きになったことも、ボスと認めたことも何もかも。
さよなら
私はここに残る。あんた達より必要とされているから。
嘘、自信ない。けど、ここで生きるしかないんだよ。
お前たちが居なくなった分、私がここで生きてやる。
ばいばい、ちっさいやろうども、ばいばい、一度は認めた人たち。
あんた達より、今の私、必要とされてるよ。
ざまあみろ
春夏秋冬 ゆーすでん @yuusuden
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます