当たり前ができない

1話完結

わたしにはみんなが当たり前のように言えることが言えない。

おはようこの一言は私を絶望に突き落とす。

おはようと言うと学校に行かなくてはならない、だから絶対に言わない。布団をかぶって聞こえないようにする。なぜだろういじめられてもないなんなら楽しい。一軍と言われる分類にいるのかはわからないが友達は多い。楽しいが家に帰ると疲労がすごい。なぜだろう。楽しいはずが学校をやめたい。そんなことを考えてしまう。

おやすみこの一言も私は言えない。

おやすみはおはように続いてしまう。嫌だ、学校なんてやめたい。友達は好き。だが、やめたい。友達には言えない。友達は知らない。よく言われるストレスが無さそうでいいなって。ストレスは人より溜めやすくそれを打ち解けられない。ストレスをうまく発散する方法を私は知らない。泣いて泣いて泣いて嗚咽がするほど泣くこともある。ぬいぐるみの鼻を噛むことだってあった。いつからこうなってしまったのかよくわからない。泣けば全部忘れる、そう信じているから私は今日も私は寝ずに泣く。寝ずに泣いている。